不安感が強く出たり、自分は無力だと感じるときにした方が良いこと5つ
能登半島地震により、犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
こんにちは、橘奈緒美です。
今日は、まだ苦手意識が拭いきれない「人が大勢集まる場所」での用事があり、その前に会場近くの神社に参拝してきました。
まだ「何百人もいる場所」「ドアまでの距離がある場所」にはちょっと心がざわつきましたが、無事帰ってこられたのでヨシとします!
さて今回は、心が苦しくなるニュースが続く中で強い不安感が出ていたり、
「自分には何もできない」と無力感を感じていたり、
「自分だけが楽しんではいけない、自粛しなきゃいけない」
と思ってますます苦しくなってしまうという方へ向けて「安心感を取り戻す方法」を5つ紹介します。
1.自分を安心させることが最優先だと認識する。
もし自分がとても怖い思いをした時、あなたならどちらの人の声に安心しますか?
1「大変だ!急いでなんとかしなきゃ!どうしよう!」
2「大丈夫だよ、良くなるよ。ゆっくり息をしてね」
私はパニック障害を持っていますが、病気になったばかりの頃はずっと心の中で1の声が走り出してしまっていたんですね。
でも徐々に2の声がけを自分にできることもあって、うまくいけば発作までいかず予期不安(発作の前兆段階)を乗り切れるようになりました。
非常事態で焦らない人なんていないですし、誰だって叫びたくなるし、そうすることが注意喚起になる場合はそうするべきです。
でも一番危険な状況はなんとか抜けたものの、渦中にいる方が「これからどうなるんだろう?」と未来を考えて不安になっているとき、周囲の人まで一緒に焦ってはいけないんです。
今自分が危険ではない場所にいるなら、できることは
「必要なものごとを必要なタイミングでサポートすること」
そして「自分の心身の健康と安全を守ること」です。
安全な場所にいる人たちが健康でいて、落ち着いて暮らすことで医療や電力や物資など余分なリソースを使ってしまう事態を避けられるかもしれません。
その分本当に必要なところに回せるなら、それは重要な貢献の仕方の一つです。
そう考えると、自分を無力だと責める必要もないはず。
だから今安全なところにいて、辛い状況にいる方へ心を寄せているのならば、まずは自分の心身の健康と安全を守り抜いてください。
自分の心の癒しになる楽しみなら、それをすること。
体のメンテナンスや美味しい食事を摂ることで健康を保てるなら、それをすること。
「自分を大切に扱い整えること」を「悪いこと」にしないようにしましょう。
2.「不安な気持ち」を送り続けないと決める
そして、必要以上に不安な気持ちを膨らませないこともとても大切。
この時期は初詣に行く方も多いと思うので、「被災された方が1日も早く安心できますように」「行方がわからない方が無事でいますように」と祈ることもあるかと思います。
以前の記事でも書きましたが、科学的にも祈りには力があるということがわかっています。
ただ、人の思いはたくさん集まるほど大きな影響力を及ぼすので、その分「不安」やネガティブな思いを増幅させないように気をつける必要もあります。
例えば職場で、「あの人は意地悪だから同じチームになりたくないな」とずっと考えていたら同じチームになったとか。
「彼は私のことを好きじゃないのかも」と不安になっていたらやっぱり他に女性がいたとかいう話を聞いたり、実際に体験したという方もいるかと思います。
自分の中の不安な気持ちを特定の対象に向け続けると、不安になる出来事が引き起こされてくるんですよね。
だから、たとえ心配や思いやりから来るものだとしても、不安な気持ちを送り続けることは相手のためにも自分のためにもならないんです。
まずは「自分は不安な気持ちを送り続けない。送るなら安心や信頼、愛の気持ちを送る」と決めましょう。
3.情報を過度に入れすぎない
それでもどうしてもテレビやSNSを見ると不安になってしまうという方は、まずは情報から少し距離を置きましょう。
それは冷たいとか、現実から目を背けているとかではなく、一旦自分の心を整えるために必要なことの一つです。
もちろん被災地や事故にあった方との距離が近い方は、必要な情報がたくさんあると思います。
ただ、一見正しいと思われる情報に見えても、インプレッション(表示数)だけで収益が得られる仕組みのSNSでは、わざと過激なことや不安を煽ることを発信する人も少なくありません。
そういうものから自分を守ることは、現実から目を背けることではありません。
ショックを受けた映像を何度も思い出してしまったり、もっと怖いことが起きたらどうしよう?など、ネガティブな反芻思考をしてしまう自覚がある方は、一旦情報を制限することも選択の一つに入れてみてください。
4.即効性がある不安解消法は「深い呼吸」
そして次に体感としてすぐに安心感を感じるためにできることとして、「深い呼吸」をする習慣を取り入れてみてください。
私たちは不安になると、無意識に浅い呼吸をしています。
呼吸が浅いと、体内に十分な酸素が行き渡らず、自律神経の乱れを引き起こすので余計に不安が強くなったり、集中力がなくなったりします。
反対に、ヨガや瞑想で深い呼吸をすると、脳内に幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。
さらに心身をリラックスさせると同時に「今」に集中できるので、「未来を考えて不安になる」という思考から離れることができます。
Youtubeでマインドフルネス瞑想や呼吸瞑想などの動画もたくさん出されいるので、そういったものを活用するのも良いと思います。
そして不安が強い時は、落ち着く香りのアロマを炊いたり、温かいハーブティーを飲みながら行うのも良いですね。
よくリラックスする香りの代表としてラベンダーやカモミールが良いと言われますが、ハーブ調の香りがあまり好きではないという方もいるかと思います。
その場合は、ネガティブな気分から穏やかに前向きにしてくれるベルガモットがおすすめです。
オレンジなどの柑橘系の香りは心を温かくしてくれるので、ぜひ使ってみてくださいね。
不安な気持ちは睡眠の質を下げるので、夜寝る前の「深い呼吸の習慣」は特におすすめです。
「この先どうなっちゃうんだろう?」という思考を一時的にでも止めることで、少しずつ自分の中に安心感を取り戻していきましょう。
5.不安を我慢しない
今、恋愛で悩んでいたり、仕事を辞めようか悩んでいる。
でも、もっと苦しい人がいるんだから、こんなことで悩んでいるなんて言ったらダメだよね。
そんな風に思ってしまう方もいるかもしれません。
確かに、毎日食べるものがあって、温かいお風呂に入れて、自分の家があるなら、それはとてもありがたく幸せなことです。
でも、「そんな恵まれた状況にいるのにこんなことで悩むなんて」と自分を責めないでください。
人の心の強さもしなやかさも、置かれた状況も我慢できることもできないことも、人それぞれです。
不安になる自分を許すこと、我慢せず誰かに頼る許可を自分に出すことも、大切なあなたの心を守るために必要なことです。
「まだ大丈夫、このくらいで誰かに頼ってはいけない」と思う時ほど、実は追い詰められていたりします。
本当に限界を迎えてしまう前に、カウンセラーや相談できる場所を頼ってくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
何か参考になれば幸いです。
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