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社会人大学院生の強みと弱み~6月の学習状況

6月、なんか長かったです…。4月、5月に引き続き、社会人で放送大学大学院に通って3ヵ月目の状況を書き残しておこうと思います。具体的には、今月感じた「社会人大学院生の強みと弱み」、研究と授業の状況、そして知人から教えてもらった研究に役立つWebサイトについてガシガシ書きます。

ちなみに4月、5月の分はこちら

社会人大学院生の強み:完璧主義を捨てて、アウトプットができる

社会人をやってから学生に戻ってみて感じたのが「私、完璧主義じゃなくなった…!」ということ。とにかくアウトプットするという姿勢が、いつの間にか身についていました。この変化には、おそらく2つの理由がありそうです。

1.  今はしょぼくても、最終的に(=論文が完成したときに)良いものができればいい、と割り切れるようになった。学生の時は、他のゼミ生によく思われたい、先生に褒められたい、あともう少し粘ればいいのができそう…とか思っていた気がする。

2.  「とにかく形にする」というスキルが、根本的に増した。社会人になると、日々小さなアウトプットをしなければいけないからかもしれない。

社会人大学院生の弱み:孤独と誘惑との闘い

放送大学の場合はほとんどスクーリングがないので、これを強く感じます。

孤独というのは単に寂しいということではなく、ディスカッションする相手がいなくて、考えが狭くなりがちという問題があります。また、大学院で論文1本書いて終わるという場合は自分の関心だけを突き詰めればよいのですが、それ以上を狙う場合は、他の院生のテーマについて自分も知識を蓄えることは重要ですし、ディスカッションの中から思わぬアイデアが生まれてくることもあるでしょう。いまこの瞬間にも、全国津々浦々の大学院生が熱く議論を交わしているのかと思ったら、もうなんか胸がぎゅーんとします。

そして、社会人だと本業が別にあるので、研究が進まなくても、論文が書けなくても、表面的には何も変わらない、誰も困らない(会社で行かせてもらっている場合は別だと思いますが…)。「今日は勉強いいや」という誘惑がものすごいです。やり始めれば楽しいのに、疲れているとか他にもっと頭を使わずに楽しいことがあるとか言い訳をして……。

何の役に立つわけでもないのに、一人で重箱の隅をつつくような研究を続けて、私はいったい何がしたいんだろうと思うこともありますが、自分には研究する力がないとはっきり自覚できるまでは諦めない&やらないのはなんとなく気持ちが悪い、という消極的な理由で手を動かしています。

また、6月は極力飲み会を減らし、平日夜にまとまった時間を確保しようとしてみました。でも、あれれ?みたいなことは多かったです(楽しいから全然OKなのですが)。あと、家に帰ったらもうスイッチOFFになってしまうので、カフェに寄る、そこで甘いものをつまんでしまう、家でもご飯食べる、というサイクルにより、なんか太りました。

研究:軸になりそうな文献が見つかった

6月は国会図書館に3回、近所の大学図書館に1回行ったのですが、その中で「こういうことを知りたかったんだよ」的な、軸となる単著を数冊見つけました。大きな進歩です。ただ、リサーチの方法をどうするか、なにをテーマとするかはまだもやもやしています…。

授業:そろそろテストの勉強を始める

放送大学の大学院では、様々な科目で単位をとる必要があり、その方法は2パターンあります。

1. 授業、小テスト、レポート提出がすべてオンラインで完結する「オンライン授業」

2. 講義はWebかラジオ、中間テストは郵送、期末テストは学習センターまで受けに行く「通常授業(名前がないのでとりあえずこう呼ぶ)」

オンライン授業は自分のペースでできるので楽なのですが、課題にわりと時間をもっていかれます。そして7月は、オンライン授業のレポート提出期限と通常授業の期末テストが重なります。

どちらも真面目にやろうとすると、かなりの時間を割かなければならないので、私は「最小限のエネルギーでミニマムな単位を集めて卒業する」を目標にしてきました。

通常授業の方は、テスト1ヵ月前になるまで触れない(その前には中間課題を出すためのちょっとした調べものしかしない)という「短期集中作戦」をとっていて、6月中旬からやっと手を付け始めました。

テキストはけっこう厚い。200~300ページくらい。電車の中で読んで要点をメモする⇒それを見て暗記している。

特に面白かった科目は、原田順子先生の『人的資源管理』。キャリア、労働環境、企業組織のことが丁寧に整理されていてとてもためになった。なぜ日本は終身雇用がスタンダードだったのか、それが変わろうとしているのはなぜなのか、モチベーションとはなにでできているのか等……。関連するテーマのビジネス書はなにを信用していいかわからず、煽り気味だなぁと思うことも多々あるので、この教科書はおすすめです。

他の科目もとても面白そうなのでじっくり向き合いたいのですが、専門の勉強をする方がいまは大事なので、最小限のエネルギーで単位がとれるように頑張ります(!?)

【保存版】:研究を続ける上で重宝するWebサイト

最後に研究を続ける上で重宝するWebサイト2つを紹介して終わります。これはどちらも、博士課程までフルタイムで修了した知人が教えてくれたものです。分野は違えど、アカデミックな香りのする人とつながっておくことは、とても励みになるし大切なことだと思いました。

1. 読書猿(https://readingmonkey.blog.fc2.com/

論文の書き方が明快に説明されているありえないくらいありがたいサイト。こんがらがったら、ここに立ち戻っています。

2. 会社員として働きながら研究を続けたい修士の人たちへ(社会学の人向け)(https://researchmap.jp/jo705g30p-2313956/?lang=japanese

研究ブログとして、筆者の状況と進路選択の背景、働きながら研究する場合特有の障壁をまとめていて、とても学びが多いです。この方の場合は、修士までフルタイムできちんと研究してから仕事を始められたので、私が目標にするのはおこがましいのですが、勝手に目指す姿としてイメージしています。

来月は試験期間、再来月は研究分野のレポート提出が待っていますが、引き続き頑張ります!Twitter(@tadenu_)でも研究ネタをつぶやくので、よかったらフォローしてください。そして応援してください(笑)

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