見出し画像

息子のごはん、俺のご飯。(1,015文字)


遅くに外出先から帰宅したときや
時間がないとき、食材がないとき、
ご飯をつくるエネルギーがないときがある。

「ごはんどうしよう」
息子の
「ごはんつくろう」
息子のだけは何とか

頭の中をフル回転させ、
献立を組み立てる。



息子が生まれて以降、
俄然ごはんづくりに力をいれてきた。
「この一食がこの子の身体をつくる」
そう思うと、キッチンが大事な場所になる。


医食同源。
健康の土台作りは食から。
なるだけ健康的でシンプルに。
アトピーがあったり、
風邪をひきやすかったりしたため余計に。


外出先から帰宅したとき、
時間がないとき、
疲れ果ててつくるエネルギーがないとき。
おにぎりだけやパンだけ、
出来合いものを買って帰ったり、食べて帰ることもある。
けれど、なるだけ作りたい。


大人はなんとでもなる。
身体も育ちきっている。
私も夫も、大人。

私はなんとでもできる、なんとでも。
夫もぜひ、なんとかしてほしい。
一人で暮らしマメに自炊していたこともあるし、
スパイスからカレーも作る、
パンケーキだってつくる。
会食や飲み会、外食も大好きじゃないの。

「ごはんどうしよう(息子の)」
「ごはんつくろう(息子のだけは何とか)」

こんなシチュエーションの場面でやたらと夫の
「あれ、ご機嫌ななめ?」な場面をみてきた。


すねているような、
さみしそうな、
なんとなく、ガードがかたくなる印象。
これまで幾度となくあったシチュエーション。
理由がわからなかったのだけれど、
ここにきて、パターン崩しをしてみる。

簡単でよければ、作ろうか?
これとこれならできるよ。
作るよ。

「じゃあ、お願い」
「ありがとう」

息子より先に夫ご飯を仕上げる。
夫の好物を、できたて簡プレートご飯にしてサーブ。
美味しそうに、嬉しそうに平らげる。
「美味しかった、ありがとう」

「ごはんどうしよう(息子の)」
「ごはんつくろう(息子のだけは何とか)」
の場面のご機嫌ななめは、

「俺のことも気にしてほしい」
だったのだ。

なんとでもできるけれど、おれのことも気遣ってほしい。
大事にしてほしい。
大事にされていると感じたい。
つくってもらったものを食べて、料理=愛情 
を感じたい。
だったのかも。

ぁぁ面倒くさい。
けれど、仕方ない。
いつだって人は愛されたい。
愛を感じたい。


私はどうなる、
私もなんとかしてほしい。
だけど、量も内容もこだわりや気分、好き嫌いが難しい。
自分でも難しいんだから、夫にはもっと難しい。
ご機嫌に、頻繁に、
スパイスカレーつくってもらうのが一番平和。

平和が一番。



いただいたご厚意は、今後の執筆の原動力にさせていただきます。 これからも楽しんでいただける記事を執筆できるよう 精進していきます。 今後とも応援宜しくお願い申し上げます。