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【大人の読書感想文】今の自分から見える世界をつづる③〜7つの習慣 スティーブン.R.コヴィー〜

みなさんこんにちは
人道支援家のTaichiroSatoです。

本が手に入る環境であれば、沢山の本を読みたいと思っています。基本的に仕事は母国語以外なので、本は日本語で深いところまで掘り下げたいという思いがあり和書を好んで読んでいます。
ジャンルは雑食ですが、人から勧められた本は片っ端から読んでいくのが僕のスタイルで、本に出会えることもそうだし、本を勧めてくれた人のその本を選んだその時の気持ちなどにも触れることができるので、この本の選び方が割と好きです。
本を読み投稿することは、自分の思考整理/展開が一番の目的ですが、それ以外にも本に興味を持ってもらえること、そしてその本との出会いによって皆さんの中に新しい気付きが生まれたらいいな、もしくは、一度読み終え感じた皆さんなりの咀嚼した内容と自分の感じ方に新しい風が吹き込めば。そんなwin-winな投稿になればいいなと思っています。
さて今回は、読まれた方もいるかもしれませんね。いつもどおり、僕なりの大人の感想文として綴っていきたいとおもいます。

----- スティーブン.R.コヴィー著 7つの習慣 を読んで------

みなさんは自分の
「人生のコンパス」をもっているだろうか

古代の船乗りが南半球で南十字星を探したように、
ジャック・スパロウが欲しいものを手に入れるように、
人生は選択の連続であり、どちらへ進むのか、
その都度自分というコンパスが指す方へ
舵を切っていくものなのかもしれない。

他の誰でもなく、進行方向を決めるのは自分だ。
何を信じ、何を求めるのか、そしてどこへ向かうのか。

この本は、自分の基準や核となる部分を見つめる。
そして、それに基づいた航海の仕方、船のメンテナンス、天気や海(自分の力でどうにもならない存在)との付き合い方などにたくさんのアイデアをくれる本だった。

沢山の本と出会い、多くの経験によって(失恋も含む)自分のコンパスはブレずに一定方向を指すようになってきたのではないかと感じる今日この頃。
正直にこの本を読み進めて驚いた。
自分ルール、考え方や方向性(win-winにしたい!と過去に何回か投稿している→投稿はこちら)、意思決定の基準など、自分の選択やそれに関わる基準のその中の殆どが既にこの本に記載されていてた。
あっそうそう!わかってるなースティーブンは!と、頷き、親近感を覚え読み進めた自分なのであった。

人生のコンパス。臨床心理学ではスキーマ(興味のある方は調べてみてください)に深く関わってくる部分で、ここについて話すと長くなるので今回は割愛する。

以下、本の内容理解と印象的な部分、また自分なりの咀嚼を書いてみよう。

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この表は7つの習慣の基本構造を説明したものである。
以前に講演などで話したことがあるが、
人道支援を目指した当初は、誰の助けになれば!という気持ちに加えて、カッコいい、憧れ、海外で活躍する自分、など自己実現が理由の多くに含まれていた。
現在では、現地での活動を通じて本当にたくさんの人たち(現地の人、国境なき医師団スタッフ、日本やフランスの事務局、応援してくれる人たち)に支えられ今の仕事ができていることを実感している。
自分の為の人道支援(聞こえは悪いが一部は事実である)から支えてくれる人たちの思いものせた、みんなの人道支援へ。
この本で言う、私的成功から公的成功へ思考が成長したのかもしれない。自分にとって人道支援という仕事をすることは、自分のためでもあり、現地のためでもあり、影響を受けるすべての人たちの為でもある。みんながwin-winである結末を迎えれるように、自分にできることをひたすらにやっていくという現在の考え方が出来上がった。

とはいえ、一歩現場に足を踏み入れると現実はうまく行かないことばかりだ。
人の行動や考え方なんてそう簡単に変わらないし、自分のアクションによる支援の必勝パターンは存在しないのだ。
本書で引用している↓

変えられることを変える勇気を、変えられないことを受け入れる平和を、そして、その区別をつける知恵を与えたまえ。

コントロールできる自分、
コントロールできないそれ以外。他人や事象。
自分を変える勇気と
自分以外のありのままを受け入れる勇気。
それを乗り越えたときの心の平和。
言葉にすることは簡単だが、実践すること、継続することは決して簡単ではない。だが、ここなしにはどうやら前に進めないようだ。これができるようになっただけで、事実を客観的に事象を捉えることができるようになり、イライラすることが格段に減った気がする。自分のコントロールできるところに全力になる。影響の結果はあとからついてくるが、そこに一喜一憂せずまた次の一手を考える。こんな感覚で日々仕事をしている。


ここから本書で紹介されている習慣について、印象的だった項目に焦点をあてて進めていくにしよう。
※投稿を読んでくださる皆さんは、自他の笑顔のために行動できる方々であると推測するため、上に紹介した写真の表の中に含まれている7つの習慣について一つ一つの項目には今回は触れないこととした。


3, 優先順位をつける

重要事項を決めることがリーダーシップ。
それに向かって実行していくことがマネジメント。

本書では述べられている。
いかに重要事項/優先順位にそった意思決定を実行し、
それ以外に"NO" といえるか。自分を律し、自分ルールに基づいた行動ができるか、リーダーに求められる一つのスキルと言えるかもしれない。

5, 相手を理解すること
僕なりの言葉で言うと、相手を想うこと。

大抵の場合は、人は外からの助言を必要としない。
相手は本当に心の中を打ち明けることができれば、自分の問題を自分なりに整理し、その過程で解決策も明確になってくる。

人と話をしている時、人から相談を受けている時、今までの勉強や経験から、自分のアイデアの引き出しから出せる解決策があるのかもしれない。
良かれと思ってつい自分のアイデアを相手に伝えてしまいがちだが(決して悪いことではないと思うが、あくまで自分の感覚として自分が喋りすぎないように、という意味で)、引き出しからアイデアを取り出す前に、よく聴き、もっともっと想像力を働かせ、相手から見える事実を知り、自分のニーズと合わせてwin-winへの扉を開く。

つまりは、今よりももっと相手を知り、
(僕は、知れば知るほど関係性は深くなると信じている)
もっともっとその人を大切に想うこと。
コミュニケーションは一対一の信頼関係の上に成り立っていて、その延長線上に自立した両者による相互依存の関係性が成り立つのだと思う。
自分の周りにいる人たちのことをたくさん知ろうとする。もっと知ってもっと仲良くなり、自分の大切な人が増えていくように自分の周りの人たちを理解することにこれからも時間を使いたい。
これと同じことは、国や場所にも言える。色々な国で活動し、その国や場所のことを興味を持ってたくさん知ること。知れば知るほど、そこは自分にとってただの場所ではなく、温かな場所、故郷のような感覚になる。そんな場所が増えていくことが僕はとても嬉しい。みなさんにとって世界中がそんな場所になればいいというのが持論。

6, 相乗効果の発揮
相手の信頼の結果として、
「1+1=2」のような個人が持つ能力の足し算ではなく、
チームの中の「1+1は100にも1000にもなれる」相乗効果が発揮できると信じている。
記憶に新しい2022年箱根駅伝も限界を超えても走る選手や自己ベストを更新する選手。チームメイト同士の強い絆があって、各々の持つ力以上のものが引き出されているシーンは皆さんの目にも焼き付いているはずだ。
僕は現地に入って箱根駅伝のチームをつくることはないだろうが、日本以外の国でチームを作り、数ヶ月という短期間の中でより多くの仲間たちを知り理解しようと努力し、彼らを信頼する過程で、彼らのパフォーマンスに驚かされた経験は何度もある。自立したメンバーの力が掛け算になる。そんなチームを今後も目指し、自分自身を高めていくことを継続していきたいと思う。

今回はあまりに自分の思考と本がリンクしていた為、内容が本に寄って抽象的になってしまったが、僕なりにサマライズするとこんな感じだろうか。

7つの習慣
1, 主体性を発揮し
2, 目的意識を持ち
3, 重要なことから取り組み
何かに依存 から 自立へ
4, Win-winにとことんこだわり
5, 相手理解へ努め
6, チームでの相乗効果が発揮される頃には
あなたの目標はただの自己実現ではなく
誰かにとっての目標達成や実現でもあり
誰かの達成や喜び自体があなたの達成でもある。
7, これらの習慣を繰り返し、磨き続ける

奉仕とは、この地球上に住む特権を得るための家賃である
                                                                                 N. Eldon. Tanner

本書でこんな一文も紹介されていた。奉仕に関して強要するつもりは全くないし、人それぞれでいいと思うが、
僕自身の考え方として、

他人の成功に「心から」喜び、それを応援できる人

これを僕は目指す。
この「心から」の部分が非常に肝だ。どんなに言葉にしても、自分の内面を掘り下げてまた掘り下げて、心の底から自分以外の人の成功を喜ぶ。正直に、ここには僕はまだ到達できていないようだ。98-99%はそう思う。でも、ほんと一欠片どこかに喜びきれていない部分が残っているような気がするのだ。人間らしくていい、そんな考え方もあるかもしれないが、人の成功を100%喜べたら、とても充実した日々になるだろうなと。


長々書いてきてこれを最後とするが、
7, 繰り返し、磨き続ける。この習慣を継続することは非常に努力のいる作業だ。
必要なのはわかっている。でも続かないものだ。
きれいな庭を作るための雑草の手入れは欠かせない。
少なくとも僕は、まめではない。
しかし、僕なりの雑草の手入れを継続する方法はよく知っている。"僕の取り扱い説明書" の精度はかなり高いのだ。

心技体。常々本を読み心を整え、体を動かし、良き友と素敵な時間を過ごし、誰かの笑顔に喜ぶ自分。これを一つの技とよび、磨き続けること。

繰り返すことで習慣になる。
身につき、更に研ぎ澄まされていく。

そうして僕の人生は終わりを迎えるときがいつの日かくるのだろう。


自分の決めたルールを丁寧に繰り返し、繰り返し。
自分のコンパスが正しい方向を指せるように、
コンパスをこまめにメンテナンスし
次なる方向へ、自分の意志で決めて舵を切る。


ある人は言う。

旅の最後は元いた場所に戻ることであり、そのときに改めてその場所を "初めて" 知ること

僕もいつか元いた場所に帰るのか、帰らないのか、まだわからないが、元いた場所へ戻ったときに改めてその地を "初めて" 知ることは、とても新鮮な経験だろうなぁと、今からワクワクが止まらない。
航海の先に何があるのか、何が見えるのか。
どこに行っても、スタート地点に戻ったとしても、そこから見える景色はいつも初めてで、新しい世界が広がっているに違いない。

僕の人生、たった数十年。
何百年も前から、偉人と呼ばれた先人たちは、
僕の考えつくことなどとっくに文字にしたためているんだよなぁと思いつつ、そんな偉人たちの考えに触れ、近しい思考をたどる僕は、それぞれの偉人たちの言葉に力をもらい、気の合う友達に出会えたようなそんな感覚になる。

数十年、数百年の時をこえて偉人たちと勝手ながらに友達になる。
これだから、読書はやめられない。

※投稿内容は全て個人の見解です。
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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai

2022年4月より

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!!

皆さんの「知らない世界🌎」を少しでも身近に感じてもらうきっかけになったら幸いです。
全文公開にしていますが、有料記事設定してみました。
自身の収益目的ではなく、所属団体にまだ寄付したことがないので、頂いた金額を団体への寄付として還元しようと考えています。
応援して頂けた場合、皆さんへの感謝😌と頑張れ👍気持ちを込め、より一層投稿への活力になることと思います。お互いに取ってwin-winで応援し会える関係を築くことができたら、こんなに嬉しいことはありません。
是非とも応援よろしくお願いします☺

いつも記事を読んでいただきありがとうございます!!記事にできる内容に限りはありますが、見えない世界を少しでも身近に感じてもらえるように、自分を通して見える世界をこれからも発信していきます☺これからも応援よろしくお願いします🙌