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【林健太郎】否定しない習慣【読書感想文】

この本は「良い人間関係を保つ方法」を教えてくれる本です。




褒めることよりまず否定しないことが大事

どれだけプラスがあっても致命的なマイナスがあれば一気に人は離れていきます。

このように人と付き合うときに大事なのはプラスの部分よりマイナスがないことのほうが重要になります。

そのマイナスというのは、たくさんありますが、コミュニケーションにおける致命的なマイナスは
「相手のことを否定する」ということです。

そして、私たちは無意識のうちについ、相手を否定していることが多いわけです。

たとえば、「否定ではなく正論を言っているだけ」とか
「相手のためを思って自分の痛いことをアドバイスしたり」とか
「相手の話を遮って一方的に話し始めたり」
「相手の目を見ない」「スマホを見ながら話を聞く」
「腕を組む」なども相手を否定することになります。

自分が否定していないと思っていても相手が否定されたと感じたら否定です。

そのため、言われた相手がどう感じるのかを想像しながらしゃべることが大事になります。



事実だから否定してもいいという思考はしない

つい相手を否定してしまうシチュエーションは3つあります。

  • 事実だから否定してもいいと思いこんでいるとき

  • 自分は正しいと思い込んでいるとき

  • 他人に過剰に期待しているとき

事実だから否定してもいいと思いこんでいるとき

これは悪意はありません。

むしろ、善意で相手を否定してしまうパターンです。
正論を振りかざされても、正論の先には夢も希望もないからです。

そもそもただの会話に事実や正論、アドバイスなどは必要ありません。

ただの雑談に正論や論破、データ、勝ち負けを持ち込むべきではない。

それならなにも言わないで膝の上に乗っている猫と話している方がまだいいわけです。

人は「正しいことを言って絶望を押し付ける人」よりも

自分の気持ちがわかってくれて希望を与えてくれる人を好みます。

自分は正しいと思い込んでいるとき

自分は正しいと思っていると、相手が自分が思っていることと違うことを言ったときに、ついつい間違っていると感じて否定してしまいます。

この世の中には、絶対の真実はありません。

だから正しさに固執せずに「あぁこの人はこういう人なんだ」
「自分の考えと違っていて面白いな」と思って相手と自分の違いをそのまま理解することが大切になります。

「俺は正しい、相手は間違っている」という思い込みが相手を否定してしまう一番の原因になります。

他人に過剰に期待しない

他人に対して
「これくらいできるだろう」
「これくらいやれるだろう」という思い込みをすると、それができなかったときに不平不満になり、つい相手を否定してしまうからです。

そもそも、人なんて最初から思い通りに動かせるものではありません。

にもかかわらず、思い通りに人を動かせると勘違いしたり、勝手に相手に大きな期待をかけるから否定してしまいます。

仮に相手のパフォーマンスが低かったとしても、まずはその人なりに精一杯やっているという事実を認めて
「どうすればできるのか?」「どのレベルまでならできるのか?」などを一緒になって冷静に考えるべきです。

ビジネスの世界では仕事ができるクリエイターほど、できない人の気持ちが全くわからないから平気で相手を否定してしまいます。

だから天才クリエイターほど人に任せることができなくなります。



否定しそうになったときは「かもしれない」をつけて視野を広げる

否定するときはついつい反射的に口から出てしまうことがあるからです。

そうなる前に頭の中で否定転換します。

お笑い芸人のぺこぱさんの漫才みたいに「かもしれない」をつけます。

私たちが否定をする一番の原因は「自分は正しい、相手は間違っている」という哀れな思い込みからです。


「そうなんですね」「なるほど」」でまず相手を承認する

相手が話していて一番求めているのは承認だからです。

相手が自分の考えと違っていたり、非常識だと感じていても、まず最初に「相手はそう思っているんだ」と受け止めることです。

否定も肯定もせず、「いのちの電話」みたいにただ相手の意見や話を受け入れて、相手に話してもらうことです。

その方法として「なるほど」「そうなんですね」という言葉を使い、相手の言葉をそのまま復唱するのがいいわけです。

会話はこのようにまず相手の言葉や行動、態度に対しての承認から始めるべきです。


つい否定してしまったときはリカバリーする

「否定しているように聞こえたらごめんね」という言葉を使うといいわけです。

否定しない態度で接することを心がける

人は言葉だけではなく、態度でも相手を否定していると感じることがあります。

相手の話を聞くとき、目を合わせないとか、スマホをいじりながら話を聞くとか、眉間にしわを寄せるとか、口をへの字にするとか、腕を組むとか、足を組むとか、です。

いくら否定的な言葉を使っていなくても、態度で相手を否定していたらすべてが台無しです。

そこで意識することは、相手と話ししているときは、相手だけに集中して、できるだけ笑顔で接するように意識することです。

「さすが」といって相手をちょこちょこ褒める

人を褒めるというのは難しく、褒めるポイントがズレていたり、過剰に褒めるとお世辞っぽい感じが出て変な空気になりますが

「さすが」という言葉は少しだけ褒める感じだから、お世辞も出ないし、変な空にもなりづらいです。

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