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地方出身・一般家庭出身者の最後の希望は医学部進学という話とポジショントークの話



よく理数に強い高校生(東大・京大の理系学部も狙える層)は医学部より理工系に行くべきと言われ、地方出身者や一般家庭出身者は医学部に進む方が明らかにメリットが大きく他の道ではすでにほぼ負けが確定している場合も多いにも関わらず、医学部ではなく東大、京大、海外大などに誘導されます

この記事では、京大の理系学部卒業し、東大の大学院と医学部編入両方に合格し、医学部に進学した私がなぜ地方出身・一般家庭出身者の最後の希望は医学部進学であるかを説明し、なぜ医学部ではなく東大、京大、海外大などに誘導されているのかを説明します。

医学部進学のメリットについては以下の記事で説明しています。

地方出身・一般家庭出身者の最後の希望は医学部進学である理由

地方出身・一般家庭出身者の最後の希望は医学部進学である理由について説明していきます。まず、進学までの段階について考えると、

地方の医学部に入るよりも東大、京大、海外大に入る難易度は高い
・特に、海外大進学までの情報や環境の面では東京出身者が圧倒的に有利
・地元の医学部なら推薦枠が利用できる

という点で、医学部進学の方が圧倒的に再現性が高いと言えます。

また、進学後のコストについても考えると、

東京や京都の家賃、生活費は高い
・海外大は奨学金取得が必須で取得難易度が異常に高い
・医学部は地域枠なら資金が余裕で用意できる
・実家から通えるならコストがかからない

という点で医学部進学の方が圧倒的にコストが抑えられると言えます。

最後に卒業後の待遇について考えると、

東大、京大を出ても医師と同程度の収入を得られる可能性は低い
・文化資本の差で地方出身者は就活で圧倒的に不利
・海外就職はビザや永住権取得などのハードルが高くほぼ不可能
・医師の方が自由な働き方ができる

という点で医学部進学の方が圧倒的に優位性があると言えます。実際、医学部に進学して後悔して東大に入りなおす人はほとんどいませんが、医学部以外に進んで公開して医学部に入りなおす人は多く存在します。また、東大や京大を出ても塾講師など医学部相当の学力に見合わない進路になるものも少なくないうえ、医師以外の職業は転職が困難で一生組織に縛られる働き方を強いられます。

地方出身者、一般家庭出身者が医学部ではなく東大、京大、海外大などに誘導されている理由

上で述べたように医学部進学は圧倒的にメリットが大きいにも関わらず、地方出身者が医学部ではなく東大、京大、海外大などに誘導されている理由について、ポジショントークの観点から説明していきます。

ポジショントークとポジショントークをしている人間の正体

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