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「明け方の若者たち」という最高の映画を見た

こんにちは!矢上です。


【毎週金曜日更新】と謳っているが、今回は特別編。
実は映画や漫画が好きで、今まで数え切れないほど見ている。
備忘録のためにも、興奮と共に記事にしていく。

今回見た映画は「明け方の若者たち」
※ネタバレを含むのでご注意ください。


「私と飲んだ方が、
楽しいかもよ笑?」
その16文字から始まった、
沼のような5年間-。

東京・明大前で開かれた学生最後の退屈な飲み会。
そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。
下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを
始めた日、 フジロックに対抗するために
旅をした7月の終わり・・・。
世界が<彼女>で満たされる一方で、
社会人になった<僕>は、 〝こんなハズじゃなかった人生″に打ちのめされていく。
息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現実。
夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、
救いだったあの頃。
でも僕は最初からわかっていた。
いつか、この時間に終わりがくることを・・・。

小説発の映画で、昨年友人にオススメされ、小説は完読済み。
その時も「面白い」と思ったのを覚えている。

内容は、多くの人が共感することのできる「学生〜社会人までの苦難や葛藤」を描いた物語。
「4年付き合った人と別れました」みたいな、ただ楽しいだけではなく、結婚を見据えると「別れざるを得なかった」という話を最近よく耳にする。

1年前に「花束みたいな恋をした」を見た時も共感の嵐で、感動したのを覚えているが、面白さの種類で言うと、いわゆる「エモさ」が共感できるストーリー。

しかし、「花束みたいな恋をした」とは違い、いわゆる「普通の男女の恋愛」を描いたものではないことがこの映画のポイント。

冬の花火の最中での「なんでもいつか終わるよ」
ベットシーン後の「好きだよ」「ありがとう」
その直後の「突然の涙」

数々の違和感が親友の一言で回収され、虚しさと共に謎が解ける。
そんな物語。


加えて、恋愛シーンもそうだが、夢を抱えて入社後に、社会の現実に無力さを痛感する主人公の気持ちにも非常に共感ができる。

「こんなはずじゃなかった」
「人を楽しめる仕事がしたかった」
「あん時はあんなバカな話をしてたよな」

ほとんどの人が共感できるポイントなのかもしれない。
私も配属された週の華金で、高校の同期と飲みに行き、意気揚々ともらったピカピカの名刺で、名刺交換をしたのを覚えている。

理想とのギャップ。自分の無力さ。
そんな若手と言われる社会人には特にわかる映画なのではないだろうか。


1990年世代、東京の大学卒の人には特に見てほしい映画。
スピンオフの「ある夜、彼女は明け方を想う」も見てみよ。




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