田井ノエル_っていうんよ

一太郎Pad使ってみたよ

 一太郎2020がリリースしました。
 もうお仕事に欠かせなくなっているため、もちろん、バージョンアップ版を買いましたとも。へへへ、これから使い倒してやるから覚悟しろよ。
↓一太郎での書籍化作業については、こちらを見てくれると助かります↓
書籍化作業を一太郎でやってみた

 今回、同時にリリースされたのが「一太郎Pad」です。
Android版
iOS版

一太郎がスマホアプリになった!

 一太郎がスマホでも使えるぞ!!
 昨今、物書き特攻に磨きをかける一太郎。
 最近はネット小説執筆機能も強化しており、満を持してのスマホアプリです。
 一太郎ユーザーが飛びつかないわけがないですよ。ということで、使用感について物書き視点で書いてみようと思います。

良い点

・完全無料
・省略入力に日付のほか「」……――といった小説記号が標準装備
・画像からの文字起こし精度が非常に高め
・一太郎との連携に要らぬ設定が不要
・音声入力可
・メモを削除してもバックアップが残る

 アプリですが、完全無料です。Googleストアやappleストアから誰でもインストールできます。一太郎を持っている必要がありません。
 一太郎との連携もWi-fiを使用して、QRコードを読み込むだけなので要らぬ手間がなく、ラクチンでした。もちろん、一太郎と連携せずにメモ帳としても充分に使用できます。

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 メモ画面はこのような感じ。非常にシンプルです。
 注視すべきは入力省略ツールがついていることです。これまで、スマホではこれらの小説記号はとても使いにくかったのです。辞書登録している人がほとんどだった記号を、タップひとつで呼び出せるようになりました。
 地味にコレ強力。わかってる。さすが。
 これだけで他のメモ帳アプリをリードしてる感があります。さすが、物書き特攻の一太郎です。

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 また、削除したメモのサルベージも可能です。自動バックアップもついているので、小説投稿サイトの投稿フォームで書くよりも安心です。
 案外多いんですよね。投稿フォームに直打ちする作家さん! わたしも一時期、投稿フォーム直打ちでした!

 お外で小説をストレスなく執筆する機能をシンプルに備えているという印象です。
 物書き特攻のシンプルアプリですね。

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 画像の文章起こしも精度が高いです。取り込んだ画面から範囲指定も可能です。

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 こんな具合。何度かやりましたが、英字やアラビア数字では若干のミスがあったものの、おおむね問題なく取り込めました。縦書きと横書きも自動で判断してくれます。
 さすがに、手書きは字が綺麗じゃないと難しかったです。でも、だいたいいけました。

 取材で史跡などを巡った際に、看板の説明文を取り込んでおくと便利かもしれないですね。画像だと管理しにくいけど、メモ帳に残すと見返しやすいです。

気になる点

 ここからは物足りなかった部分です。

・データのやりとりがスマホ→PCの一方通行
・ファイルの共有は行えない
・音声入力アプリは入っていない
・自動同期しない

 スマホとPCの同期設定はラクラクだし、実際、ワンタッチでメモ帳の内容を一太郎に貼りつけることができます。外で書いた小説を、そのまま転送できるのは強いです。
 しかし、データはスマホ→PCのみです。
 Evernote等のメモアプリのように、メモの内容をPCで編集したり、メモ自体を増やすことはできません。また、PC内の一太郎文書をスマホで閲覧・編集も不可です。
 あくまでも、スマホで書いた文章を一太郎に貼りつけるだけの連携です。
 自動同期もしないので、いちいちスマホ側で共有操作を行わなくてはいけないのも、メモアプリとしては不便です。
 連携先も一太郎2020に限定されます(ここは、一太郎のツールなので仕方がない

 残念なのが専用の音声入力アプリはついていないことです。
 標準のキーボードアプリについている音声入力を使用します。Google日本語を使っている場合は、Google日本語の音声入力です。
 ちょっと興味があったので……!w
 でも、自分にあった入力アプリが使えるので、柔軟性があると見れます。ここはメリットと考える人もいるはず。

スマホで小説を書くためのアプリ

 省略入力ツールが魅力的でスマホ執筆速度が上がると思います。
 完全無料でユーザーを選ばないのも◎。
 執筆した小説をそのままコピペしてネット投稿に最適です! 校正機能の充実した一太郎と連携も可能!
 シンプルを追求した物書き特攻ツールだと思いました。

 一太郎での書籍化作業は、こちらの記事へどうぞ。


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