メンヘラの生き残りのための兵法。仮  第三 謀攻 



孫子曰く、戦いは国に損害を与えないことを上策とし、敵国を破ることは次策である。
軍に損害を与えないことを上策とし、敵軍を破ることは次策である。
旅師団に損害を与えないことを上策とし、敵の旅師団を破ることは次策である。
卒に損害を与えないことを上策とし、卒を破ることは次策である。
隊伍に損害を与えないことを上策とし、隊伍を破ることは次策である。
ゆえに百戦百勝することは、最善ではない。
戦わずして敵を屈服させるのが、最善なのである。

最上の戦い方は、武力行使前に敵の謀略を見抜くことである。
その次は、敵国を孤立させることである。
その次は、武力を使って攻めることである。
下策は、城を攻めることである。
城を攻めるのはやむをえない場合に限る。
城攻めの機器を整えるのには3ヶ月もかかる。
土を盛って城壁を登る路を作るのに3ヶ月もかかる。
将は耐えきれなくなって人海戦術で強攻し、軍の三分の一を失い、しかも城を落とすことができない。これが城攻めを忌む理由である。

そもそも、病気になる前に、気が付いて対処したら、問題はない。

また治療をしても、民間療法とか食事療法で治れば、良いし。

治療に「犠牲」を払うのを前提にするのは、「善の善なる者に非ず」なのであります。


これは治療者の患者へのアプローチ論としても言える。

未病段階で、予防出来たら、良し。
もっというのは、普段からの養生と用心で、不調を見かけたら、言葉かけで防止出来たらベストだし。

投薬や精神療法とかは、ほぼ「その次は、武力を使って攻めることである。」と言える。

「下策は、城を攻めることである。」

ては、入院治療とか、電気ショックとか激烈な方法で、治療できても、その損耗は激しいので、治っても人生が旨く行かず犯罪に走る・自死するとかなれば、そりゃ意味ね~は!だよね。


戦い上手は、敵軍を屈服させるが、戦った結果ではない。
敵城を落とすが、それは攻めた結果ではない。
敵国を破るが、長期戦の結果ではない。
必ず損害を受けない方法で天下を争う。
したがって自軍に損害を与えることなく、完全に利益を得ることができる。
これが謀をもって敵を攻める戦法である。

まず「予兆」や不調を良く見て、早く手を打つのが、優れた「治療者」なんですよね。
当事者も、それができる医療者か如何か?製薬会社の郎党のような投薬ばかりの医者がどうか見極める観点になります。

また当事者は「病」を飼いならす{発達障害とか生得的な者}や鬱とかの発症するタイプのものあるが、それを治療するにしても、それで自分の心や生活を豊かにするような方策を為せるのが、ベストであるのでしょうね。


戦い方は、戦力が敵に10倍であればこれを包囲し、5倍であればこれを圧倒し、2倍であれば敵を分散させ、同等であれば兵法を駆使して戦い、 少なければ逃げ、かなわないと思ったら最初から戦わない。
小兵力で大兵力の敵に戦いをしかければ捕虜になる。

病状がきつい場合は、旨い事「避ける」ことも肝心になります。

また「引きこもり」ってのは、当事者の周りに理解者が少ない・皆無なので、心身を守るために「引きこもり」って形で「少なければ則ち之を逃れ、若かざれば則ち能く之を避く。{少なければ逃げ、かなわないと思ったら最初から戦わない。}」てことを実行しているのですよね。



「故に小敵の堅は大敵の擒なり。」

 て、のは、鬱なり心身が不調で動けないのに、無理をして働く・学校に行くのは、まさに「病・障害」の擒~虜になって、犯罪に走るか自死してしまいます。


将は国君の補佐役である。
将と君の関係がよければ国は必ず強く、関係が悪ければ国は必ず弱い。
軍が君主のことを患えるのは次の3つのことである。
戦況が進むべきではないことを知らずに進めと言い、戦況が退くべきではないことを知らずに退けと言う。これを軍を束縛するという。
軍政を知らない君主が、将軍の軍政に干渉すれば、将兵は迷う。
用兵を知らない君主が、将軍の用兵に干渉すれば、将兵は疑う。
全軍が迷い疑えば、諸侯はこの隙を見て反乱を起す。
これを自ら軍を乱して勝ちを失うという。

軍政を知らない君主が、将軍の軍政に干渉すれば、将兵は迷う。
用兵を知らない君主が、将軍の用兵に干渉すれば、将兵は疑う。
全軍が迷い疑えば、諸侯はこの隙を見て反乱を起す。これを自ら軍を乱して勝ちを失うという。


まさに、当事者の状況を無視・軽視した治療や復帰策は、当事者の治療者や医療への惑いや疑いの元になり、そうなると、当事者の犯罪者化・自死等、当事者・関係者・医療者の損害になるのです。


勝ちを確信できる5つの条件がある。
戦ってよい時と戦ってはいけない時を知る者は勝つ。
彼我の戦力比に応じた戦法を使うことのできる者は勝つ。
上下が共通の利害を認めている場合は勝つ。
よく配慮している者がそうでない敵に対する場合は勝つ。
将が有能であり、君主がこれに干渉しないものは勝つ。
この5つの条件は勝ちを知っている者にある。

故に言う、敵を知り己を知っていれば、百戦しても危ういことはない。
己を知っていても敵を知らなければ、勝敗は半々である。
敵を知らず己も知らなければ、必ず敗れる。

当事者の状況

社会の状況

経済力や生活力

周囲との関係

医療者と当事者と関係者が信頼関係

それをよくわかる者が、回復して生活できるのです。

自分のことしか知らない。病の事、薬の事しか知らない。片方だけでも知ってても、意味が無いし、ましてや自分の事すら知ろうとしないと救いようがない。

もっと言うと曹操が注釈で

「自分だけ知って、他者を敵を知らない?そんなのも何も知らんのと同じだは」

と書いている。

曹操に言わせたら、専門バカは馬鹿と同義語なのでしょう。


用兵・軍事でも、総合的な知見や知性や人格が必要なのです。

まして、人殺しならぬ、人活かしの医療や、自分を活かすための「治療・復帰策」は、当然に総合的な知見や知識が不可欠になります。




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