見出し画像

2021年の開花から収穫まで。

昨年は、いつの咲くのか、とドキドキしながら開花を待っていたのを覚えています。

そう感じる前に、
「あ、こいつ雰囲気変わった」
と感じた瞬間がありました。

緑色の部分を侵食するように茶色く固くなっていきます。

何が変わったのかというと
茎の色が、緑色から茶色へと変わり
力強くなった印象を抱きました。

そして、しばらくすると
節関節に蕾を
ポツポツと付け始めました。

この変化が起きたのは
2021年の1月から3月
どんどん大人びたような空気をまとう
コーヒーの木
すごく面白い体験でした。
生きている
「いくぞ」
そんな意気込みにも見えました。

そうして、白い蕾を付け始めた木が
初めての花を咲かせたのが
4月
開花ピーク時は
5月
すごく優しく甘い香りが
木の周りを覆っていました。

開花
ピークになると茎が見えないほどに咲きます

昔の日本人が、珈琲の花が咲く木を見て
「かんざし」
と表現したのも理解できます。
本当に美しいです。

花は3日も経てば散り始め
結実していきます。

花が散り結実

ここからコーヒー チェリーへと成長し
最初の収穫が始まったのが
10月
収穫ピークを迎えたのが
12月
となりました。

花が咲いた後、結実し、熟していきます。
収穫

花が咲き、実が付き、種を作るまで
6、7ヶ月
掛かることがわかりました。

しかし、他国の生産地では
10ヶ月前後
となるらしいので
沖縄は早いですね。
やはり、標高が低く暖かい環境だからか
積載熱量等がすぐ適正値を迎えるのでしょう。

その為にも
「良い木をどうやって作るか。」
今、沖縄でコーヒーを育てている方々が
一所懸命に取り組んでいる課題です。

ほったらかしでも成長はしていきますが
「良い木を作ること」は「良い種子を作ること」
この二つは、「生産する」、という目的に沿うならば
同義になると思います。

他国と違い、
「約4ヶ月も早い収穫を迎える」
これを、沖縄の珈琲として
どのような表現をしていくかが
生産者の手に掛かっていると強く思います。

北部と南部、東部と西部で
土も変われば、陽の当たり具合も変わる
どれと言って同じ環境を作れない沖縄で育つコーヒーたちは
作り手が増えるほど
いろんな顔が見えること間違いなしです。

熱く書きすぎてしまいましたので
このへんで。

一読くださりありがとうございました。
眞喜志泰斗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?