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28年前に収穫されたコーヒーを飲んで思うこと。

先日、「オールドビーンズ」、の珈琲を頂きました。

「オールドビーンズ」とは、コーヒーの生豆を、湿度や温度が一定の場所に長期間寝かせているコーヒーの事です。

今回淹れて頂いたコーヒーはこちら。

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ブラジル🇧🇷のブルボン種、カルモシモサカ農園の1992年もの!

生豆を寝かす

って、どういうことなんだろう

甘い?酸味は?苦い?香りは?

ネルドリップで。

初めて飲むので、全く予想つかないまま、点ててくれました。

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ネルドリップのデミタスで抽出されたものを頂きました。

感想はというと

酸味は果実系のものではなく、酸化した時に感じる酸味と似ている
甘みというよりは、トロトロとした質感を感じる
苦味は、ない
香りも、ない

今楽しんでいるコーヒーの世界とは、全く別の世界で、どれを良しとして良いのかがわからず、「美味しく」感じたかと聞かれると、実際そうでもなく、すごく頭で考えてしまったな、と思います。

でも、ワインやウイスキーみたいに、「寝かせる」事で変わっていく味を、より感じ取れたりすると、オールドビーンズの楽しみが出てくるのかなと思いました。

エスプレッソでも。

そして、この時に、ROKPRESSOも持っていたので
1杯だけ、ROKで頂きました!

抽出している時の感触は、やはりガスの抵抗感は感じず、粉に水を押し付けている感覚でした。
カップにもクレマは少なく、色も薄く、さらさらとした印象です。

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飲んでみると、お酒をストレートで飲んだ時のような、カラッとした余韻がありました。

すごく不思議な感覚です。
初めて口にした瞬間の反応て、こうなるのか、と面白かったです。

28年前に存在していたコーヒーの木は、今は植え替えられて、土地に還っているのかと考えると、まるで化石を手にしているような感覚です。

まだ、「オールドビーンズ」の楽しみ方を落とし込めずに、モヤモヤだけが残って終わりました。

もう一つのオールドビーンズ。

その後、別の方から「面白いオールドがあるよ」、と教えて頂き、飲みに行っていきました。

5年前に収穫された、インドネシア🇮🇩のブルーバタックという、このコーヒーはコアなファンが多い印象で、僕も好きなコーヒーの1つです。

5年も寝かせるとこうなるようです。

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発酵が進み、赤みがかっていて、匂いを嗅ぐと、チェリーの香りがプンプンしていて、これは!、と思ってしまいました。

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フレンチプレスで頂きましたが、これがめちゃくちゃ面白い香りしていて、ニヤニヤしていたと思います。笑

コーヒーを飲んでいる、というよりも、ウイスキーやワインを飲んでるような感覚になったのを覚えています。

甘く、トロトロとしていて、チェリーの芳醇な香りがしていて

オールドビーンズの楽しみ方を見つけたように思いました。

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このオールドビーンズを飲むと、僕も気になったコーヒーを寝かしてみようかな、と考えています。

「新鮮さ」が重視されている今のコーヒー
とは正反対の
「熟成」されたコーヒー

まだ楽しみ方を見つけきれていないけど、「美味しい」と思えた1杯で、「楽しみ」に変わりました。

1杯て大事だよな〜

と思わされたコーヒーでもあります。

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