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【読書感想文】台湾人作家「いつもひとりだった、京都での日々」

台湾の図書館にて、可愛らしいイラストに惹かれて手に取った1冊。
正直これ、めちゃくちゃ良かったです。

宋 欣穎 (ソン シンイン)『いつもひとりだった、京都での日々』

台湾出身の映画監督が京都の大学に通っていた日々のことを綴ったエッセー。京都で出会った地元の人、留学生、大家さんなど色々な人との交流が綴られていて、読んでいてとてもほっこりした。

 特に、私は台湾に現在留学している身なので、大学院の教授との関係やゼミ生との関わりなど自身の体験と重ね合わせながら読んだ。留学での面白い出会いや何でもない日常を丁寧に拾って作品にする、流石作家さん。

私も、思い返せば台湾で色々な出会いや経験をしている。その瞬間を当たり前のように過ごすのは、なんか勿体無い気がした。何気無い日常でも、実はドラマが溢れている、そんな事を教えてくれた一冊。

具体的な地名やカフェの名前など書かれているので京都に馴染みがある方は親近感を感じながら読む事ができると思うし、海外留学経験がある方は「自分もこんな面白い出会いがあったな、こんな店行ったな」と留学の思い出に浸れると思うので是非オススメしたい。

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