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まるでパラサイト(?)台湾人富豪の家庭教師になったお話

大学院に入学してすぐの頃、学部の秘書から「バイト探してない?知人が家庭教師を探しているんだけど…」と言われ、絶賛バイト探し中だった私は二つ返事で引き受けた。

まず実際に会ってお話をして決めたいという事だったので、家に伺うことになった。立地は高級住宅街で、入り口には警備が5人はいる大きいマンション。事前に話は通してくれたので、警備にお部屋まで案内してもらった。

インターホンを押すと30代の綺麗な女性ととっても元気な女の子が出てきた。
家庭教師と聞いていたので、中高生ぐらいかと想像していたけれど実際に話を聞くと、4歳の少女だった。日本語を教えるというより、日本語を使って一緒に遊ぶのがお仕事。その台湾人ご家族は日本に家を購入し、移住の予定があるので、それまでの間、娘に極力日本語に慣れて欲しいというのご要望らしい。

話もスムーズに進み、週に4回、1回2時間でアルバイトが決まった。1時間500元(当時のレートで2000円ちょっと)で夕食付きという学生の私にはかなりの好条件神バイト。しかも、家にはお手伝いさんが居て、家事全般、食事の用意もしているそう。


そして1番衝撃だったのが、バリ島旅行に誘われたこと。経営者の旦那さんの方が、かなりバリ島を気に入っているらしく、約1週間の家族旅行にお手伝いさんと私まで誘って下さった。(旅費は全て旦那さん持ち+給与まで出る)
庶民の私からすると、まるで韓国ドラマの財閥の世界観で、これまでそんな環境に縁もゆかりもなかった庶民代表の私からすると夢のような世界観。

親日国の台湾では日本人というだけで、好待遇を受けることが結構あるし、日本語教師に関してもやはりネイティブ教師は重宝される。台湾人教師に比べて給与も高い。台湾留学を決意していなかったら、こんなにお金持ちの人達と繋がることは絶対に無かったので、人生何があるか分からないな〜と思いながら残りの台湾生活も楽しいでいこうと思う。

留学前はこんなこと絶対に予測なんて出来ないだろうから、留学なんて、したいと思ったらあれこれ考えずにしてみるといい。いい事も悪い事も含め、きっと想像を超える面白い体験が待っている。意味なんて後付けでいい。


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