大野の民泊宿ねこばやし

福井県で「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を運営しています。「とほネットワー…

大野の民泊宿ねこばやし

福井県で「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を運営しています。「とほネットワーク 旅人宿の会」参加宿です。ファイナンシャル・プランナーの視点で、民泊・空き家の活用・地方移住・二拠点生活・副業(複業)について書いていきます。

記事一覧

「とほ宿」への長い道 その7

宿主の新入社員時代北海道大学を落ちた筆者が、ワンダーフォーゲル部で戸隠の山小屋に入り浸り、北海道を自転車旅して、当初はライダーハウスだったのが「とほ宿」を泊まり…

「とほ宿」への長い道 その6

1999年正月の年越し、まずはニセコ「旅物語」へ1998年の夏、小樽・船見坂を登り切った場所にあったとほ宿「ぽんぽん船」にすっかり魅了され、そこで年越しをしようと決めた…

「とほ宿」への長い道 その5

「とほ宿」の前身?ユースホステルいわゆる普通の「ゲストハウス」と「とほ宿」の違いは、宿主と宿泊者、宿泊者同士の交流がある(ほぼ確実に)ことだろう。ゲストハウスの…

「とほ宿」への長い道 その4

1996年9月、初めてのとほ宿「ニセコ遊牧民」北海道を自転車で旅して、安価な宿「ライダーハウス」に泊まり、ライダー達と酒を飲みながら北海道の情報を語り合う中で「とほ…

「とほ宿」への長い道 その3

1991年夏、北海道へ自転車旅関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部で、山登りと信州戸隠の山小屋に入り浸る日々が続いた。 春に新人錬成合宿、夏は日本アルプスを9日間…

「とほ宿」への長い道 その2

(※この一連の投稿は、「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」宿主が旅宿を開業し、「とほネットワーク旅人宿の会」に入会するまでの紆余曲折を書き記したものであ…

「とほ宿」への長い道 その1

「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を営んでいる 2022年12月に開業、この記事を書いている時点で開業1年4か月。「民泊」といえば大体は「儲かる」が枕詞につく…

「とほ宿」への長い道 その7

「とほ宿」への長い道 その7

宿主の新入社員時代北海道大学を落ちた筆者が、ワンダーフォーゲル部で戸隠の山小屋に入り浸り、北海道を自転車旅して、当初はライダーハウスだったのが「とほ宿」を泊まり歩くようになったことを書いてきたが、少し時間を戻して、社会人になりたての頃の事を書いていきたい。
1992年、バブル景気は既に去りつつあった(当時は「失われた30年」が来るなんて夢にも思っていなかった)頃に就活した。前年とは比べ物にならない

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「とほ宿」への長い道 その6

「とほ宿」への長い道 その6

1999年正月の年越し、まずはニセコ「旅物語」へ1998年の夏、小樽・船見坂を登り切った場所にあったとほ宿「ぽんぽん船」にすっかり魅了され、そこで年越しをしようと決めた。
しかし大晦日までの間はニセコでスキーをやろうと思い、他の宿でも評判を聞いていた「ニセコ旅物語」に宿をとった。いつもはフェリーだが冬はキツいし休みも短いので飛行機だ。大学受験の時以来で千歳空港に降り立ち、雪の札幌市内を散策しジンギ

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「とほ宿」への長い道 その5

「とほ宿」への長い道 その5

「とほ宿」の前身?ユースホステルいわゆる普通の「ゲストハウス」と「とほ宿」の違いは、宿主と宿泊者、宿泊者同士の交流がある(ほぼ確実に)ことだろう。ゲストハウスの中でも旅人同士で交流しているところはあるが少数派だし、そのような宿は予約サイトを見ても簡単には見つからない。
このような「交流の宿」はむかしから存在している。「ユースホステル」という世界的組織だ。

大学のクラブの先輩で63になる人がいるが

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「とほ宿」への長い道 その4

「とほ宿」への長い道 その4

1996年9月、初めてのとほ宿「ニセコ遊牧民」北海道を自転車で旅して、安価な宿「ライダーハウス」に泊まり、ライダー達と酒を飲みながら北海道の情報を語り合う中で「とほ宿」という言葉が多く出てきた。1泊500円程度であった「ライダーハウス」に比べると激安というほどではないが、それでも1990年代当時は1泊2食付きで3,000円台の宿が多かった。せいぜい1週間程度なので大したことはない。
そして、寝袋持

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「とほ宿」への長い道 その3

「とほ宿」への長い道 その3

1991年夏、北海道へ自転車旅関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部で、山登りと信州戸隠の山小屋に入り浸る日々が続いた。

春に新人錬成合宿、夏は日本アルプスを9日間程度かけて縦走し、11月の下旬には立山・雷鳥平で雪上訓練、年末に雪山を縦走。3月にもう一度縦走し、その後一年の集大成となる春合宿を10日程度かけて行うという流れだ。
部の公式な合宿だけでなく、部員が企画する「パート・ワンデリング」とい

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「とほ宿」への長い道 その2

「とほ宿」への長い道 その2

(※この一連の投稿は、「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」宿主が旅宿を開業し、「とほネットワーク旅人宿の会」に入会するまでの紆余曲折を書き記したものであって、決して「とほネットワーク」への入会のハードルが高いというわけではありません。ご了承ください。)

大学でワンダーフォーゲル部に入部(前回の投稿)
入学試験当日に大宴会をした北海道大学に落ち、滑り止めに受けていた西宮市の関西学院大学に入

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「とほ宿」への長い道 その1

「とほ宿」への長い道 その1

「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を営んでいる
2022年12月に開業、この記事を書いている時点で開業1年4か月。「民泊」といえば大体は「儲かる」が枕詞につく記事や本が多いが、特に儲かってもいなければ赤字でもない。というか、この仕事だけで食ってけるとは思っていないし、そもそも7割くらいは道楽でやっている。

宿のお客さんは、当初は宴会需要が多いのではないかと思っていた。
というのは、福井

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