あらすじ

多川節子は、高等学校卒業後の進路に
東西医科大学附属の看護学校を選んだ。
その時の進路指導の教師の言葉が、
多川節子の耳に焼き付いている。
彼はこう言った。
「看護婦の社会的地位は低い」と。
そうだろうか？
医療職の学びは、人が生れ、生きて、やがて死ぬ
という修羅場を理解することにある。

節子は、助産婦として、
生命の誕生という分野に身を置くことになった。
パートナーとなる医師とも出会うが、
黄砂まじりの春の嵐が彼女を襲う。

さて、さて、どういうことになるでしょう。……

構成

序章　第1章〜第9章　終章＋おまけ　全部で12話
全部最後まで無料で読むことができます

田嶋  静    Tajima Shizuka
オリジナル小説
2023年7月9日掲載開始
隔週日曜日に1話ずつアップロード予定

本小説から「投げ銭」スタイル採用しましたが
「投げ銭」あるなしに関係なく全編（無料）で読めます
お楽しみに!

｢春嵐しゅんらん｣ 登場人物

多川　節子 …… 助産婦（助産師）
松田　吾郎 …… 産婦人科医師

船山　和雄かずお …… 船山産婦人科クリニック院長
船山　咲子 …… 和雄の妻
　　　ハツ …… 婆や　　
遠藤ノブ子 …… ネーヤ　

船山産婦人科クリニック開業時の陣容
市川　徳子　 …… 開業助産婦
稲森　くるり …… 母親代わり
小川　柾まさき 　…… 金銭出納掛


山下　蒔郎じろう …… 病理学教室の講師
                          松田、船山と高等学校からの級生


韮山　市郎 …… 東西医科大学産婦人科教室　教授　
　　　　　　　最初の妻は長男と長女を残して、病死。
　　　　　　　2番目の妻は男児（次男）出産後、病弱で臥床

　　　　　        子育てができないまま、1年後に死去。

吉川　蘭子 …… 東西医科大学附属助産婦学校　教務主任

万里　海ばんり　かい 　…… 九龍会病院2代目院長　

【小説】「春嵐」 #1　序章　出会いと別れ　へと続く……