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大人が押し付けるような夢や目標を持たない中学生たち


夢や、目標を語る前に、生き様で人を感化できる人になりたいと思う。

塾でバイトしていた頃、当時受け持っていた学生たちは、どこか辛そうな顔をしていた子が多かった。

彼らは、大人が無理やり持たせようとするような、夢や目標はとくに持ってなかった。

別に、地位や名誉や、世間でよく言われるような成功には興味はない。

けれど、人生において、大切なものはなんなのか、誰よりも知ってる。

普段はちゃらんぽらんで、全く勉強しない中学三年生のやんちゃな男の子が

「先生、母ちゃんは大事にするんよ」

「彼女がいるって素直に言える先生が羨ましい(中学生なので、まだまだ色恋は周りに隠れて行うという文化があるらしい)」

と素直な本音をいつも口にしてくれた。

いや、ほんとに素晴らしい。

自分なんて、彼の年の頃は、自分の持つ弱さを隠そうとしていたし、何とか克服しようと必死になってた。

彼らは、目に見える形にはこだわりはない。

昔の大人の論理でよく言われるような

・いい大学に入る

・いい企業に就職する

・安定した人生を歩む

・資格があった方がいい

こんな感じの、形あるものを夢として持っていない。

彼らの夢は

・どんな人と生きたいか

・どんな自分で在りたいか

これに尽きる。

いや、ホントに、自分たちよりも遥かに意識が高くて、進化してる。

けれど、そこに対して、大人はついつい自分達の時代の論理を押し付けてしまう。

彼らは素直なので、それを真に受けてしまって、少しずつ自分の人生に希望を見いだせなくなっていく。

夢や目標を持たせることを教えるより

「こんな人になりたいな」

と思ってもらえるくらい、かっこいい大人で在ることが出来てるのか、日々自問する。

だって、ぶっちゃけ今の若者はそこしか見ていないから。

どれだけ、地位や名誉があろうが、人として尊敬出来なければ、全く聞く耳を持たない。

力に対する憧れが少ない。

僕は、人生の価値は、昔は

「自分が何を為したのか」

だと思ってた。

頭のいい人になろうとしたし、英語が話せる方がえらいと思ったし、地位や名誉を欲してた。

実際にアメリカに留学して語学を勉強したりした。

けど、自分のことしか興味のない人生って、どこまでいっても虚しいんだ。

何を為しても、一時的な満足感しか得られず、麻薬みたいにどんどん次が欲しくなる。

人は、満足感では、本当に満たされることはない。

何かと繋がっている感覚がある時、人は本当に満たされるのである。

・大切な人と繋がっている時

・人に感謝されている時

・自分が今まで受け取っていたものに感謝している時

などなど。

たくさん、自分ももらってきた。

だから、今は

「自分が何を受け継ぎ、何を次の世代のために残せるか」

これを大切にして、生きたいと思ってる。

目に見えるものではなく、目に見えない想いや生き様を繋ぐこと。

これからの人生の時間を通して、次の世代に対して何かを遺せる自分で在りたいと思う。

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