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《週刊 セットプレー》vol.10

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Ⅰ.広島の2点目(広島vs磐田)

★試合データ

J1 第19節
2022年7月2日(土)
サンフレッチェ広島 vs ジュビロ磐田
3 - 0
得点者:
22’  荒木 隼人(広島)
63’  佐々木 翔(広島)
68’  森島  司(広島)

★ゴール動画

★このセットプレーの配置

黒=広島,白=磐田
※番号は背番号ではありません

★守備側の視点

壁に2人を配置し、残りの選手たちはゴール前中央で守備をしています。
最初の位置では、攻撃選手に体をぶつけている選手もいますが、付いていっている選手はいないように見えたため、”完全なゾーン”での守備をしているように見えます。

★攻撃側の狙い

ゴールエリア内のニアサイドを狙った攻撃をしています。

⓫がニアサイドのスペースを空けつつ④をブロックし、➑が走り込んでいます。
そして、そこにキッカーの➎がインスイングでゴールに向かう軌道のボールを蹴っています。

シュート性のボールのため、ヘディングで少しコースを変えてゴールが決まりました。

Ⅱ.仙台の2点目(町田vs仙台)

★試合データ

J2 第24節
2022年7月2日(土)
FC町田ゼルビア vs ベガルタ仙台
2 - 3
得点者:
52’  キムテヒョン(仙台)
78’  皆川 佑介(仙台)
82’  中島 元彦(仙台)
85’  太田 修介(町田)
90+6’   奥山 政幸(町田)

★ゴール動画

★このセットプレーの配置

白=仙台,黒=町田
※番号は背番号ではありません

★守備側の視点

壁に1人、ペナルティアーク付近に1人を配置し、残りの選手は中央で守備をしています。
➌・➍の2人がゾーンで守り、残りの選手はマンマークをしています。

★攻撃側の狙い

ニアサイドを狙った攻撃をしています。

中央の選手はかなりタイトなマークを受けています。
マークを外すため、少し下がってから横に行き、ニアへ走っています
この下がってからの横移動で味方選手(⑨)を使い、マークし続けるのが難しいようにしています。
これによりほぼフリーで走り込み、ニアサイドで合わせてゴールが決まりました。

また、簡単にクリアされてカウンターを受けないようにするために、⑪が"最ニア"のポジションを取っています。
さらにこの動きで➎を連れていけているため、ファーサイドにスペースが生まれ、そちらにもチャンスが出来ています。

Ⅰ.熊本の2点目(岡山vs熊本)

★試合データ

J2 第24節
2022年7月2日(土)
ファジアーノ岡山 vs ロアッソ熊本
0 - 2
得点者:
13’  伊東 俊(熊本)
57’  イヨハ 理 ヘンリー(熊本)

★ゴール動画

★このセットプレーの配置

白=熊本,黒=岡山
※番号は背番号ではありません

★守備側の視点

11人全員での守備をしています。
”ゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
ゾーンが中心のため、➒・➓vs⑥・⑦・⑧の数的不利な状況が生まれています。

★攻撃側の狙い

長い距離を移動することでマークを外しています。

⑧が長い距離を走って、ニアサイドのスペースを取りに行っています。
また、⑦は”最ニア”を取りに行き、➌の視界に入ることで➌をニア方向に移動させ、➌と➍の間にスペースが生まれるようにしています。

結果的に➌と➍の間で⑧がヘディングをしてゴールを決めました。

おまけ

J1の19節が特にセットプレーからの得点が多いように感じたので、まとめてみました。

・FC東京-福岡
4ゴール中2ゴール(CK・PK)

・柏-鹿島
3ゴール中3ゴール(CK・スローイン・PK)

・広島-磐田
3ゴール中2ゴール(FK・FK)

・京都-札幌
3ゴール中1ゴール(CK)

・清水-横浜FM
8ゴール中0ゴール

・G大阪-浦和
2ゴール中1ゴール(PK)

・C大阪-川崎
3ゴール中3ゴール(CK・FK・FK)

・湘南-名古屋
0ゴール

・鳥栖-神戸
2ゴール中0ゴール

合計29ゴール中12ゴールがセットプレーから生まれていました。
CK…4
FK…4
PK…3
スローイン…1

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