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とある。 episode 3 てがみ


君が教えてくれた

あのお店のお気に入りのクロワッサンとか
朝に聴く音楽とか
好きな花の香りも

全部集めてもあのときの君はここにいなくて


大好きなはずの春の陽だまりが
温度差を感じさせるから


来年は春を好きだと言えるだろうかなんて
余計な心配をしたんだ。



君の目線から見える日々を過ごしてきたから


パン屋さんで一緒に悩む時間も
君と口ずさんだあの曲も
君がさりげなく飾る花も


僕のお気に入りには君がいた。


お気に入りが日常に溢れるている
そんな幸せを教えてくれた。


君の毎日が
これからも幸せで満ち溢れていきますことに
今からありがとう。



とある。主人公なあなたへ

とある誰かのストーリーを切り取って
誰かだったり自分だったり
それとも誰でもないのかもしれない

フィクションだったりノンフィクションだったり

どちらかだったり両方なこともある


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