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僕が表現者として大切にしたいこと

僕はインドで乳飲み子を抱えた物乞いを見たその瞬間に思ったことは、
「この人たちはどこでセックスして子どもを作っているのだろう」ということです。

僕が聞きに行った講演で彼はこのようなことを言っていました。
彼の作品はアジアの旅に出る前の僕に大きな影響を与えました。

アジアの国を舞台としたルポを書いたり、貧困や原爆など様々なテーマを書いているノンフィクション作家、石井光太さんです。

冒頭の台詞は、「どうやって作品のテーマを決めているのですか?」「過酷な取材だったと思います。続けられるモチベーションは?」などの質問に答えたものでした。

要は自分の好奇心や心の声に素直に従ったということです。
そして「物乞う仏陀」や「神の棄てた裸体」などが生み出されました。
神の棄てた裸体」の冒頭はこんな風に書かれています。

イスラームの国で、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう。街角に立つ身寄りのない少女売春婦は、何を思って体を売っているか。性転換手術を受けた者たちはどうやって暮らしているのだろう。一夫多妻が受け入れられる背景は何なのか。道端にあふれる乞食は、どこで交わり、どうやって子供を産んでいるのか。
これから私はそうした疑問を解き明かすために、東南アジアから中東に至る地を旅しようと思う。
石井光太著「神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く」より

当時、2001年同時多発テロによりイスラムのイメージがあまり良くなかった時代、”厳格な宗教の教えによってがんじがらめにされた社会こそが、イスラームなのだという偏見に満ちた視点”に疑問を持ち、石井さんはその実態を確かめる旅に出ます。


物書きとして「自分の心の声に正直に」という視点は忘れてはいけないと思いました。
どうしてもカッコつけたくなるし、良いこと言おうとしてしまいますし。
そんな言葉は響かない。

僕がアメリカを旅したときは「To Be Original」というテーマを掲げました。
オリジナルになるために…

僕は、学校では先生の求める答えを出す努力をするタイプでした。
いわゆる良い子ちゃんだったのです。
でも、「これは違ってこうではないか。俺はこう思うよ。」、というように、ちゃんと自分を持っている人になりたかった。

当時から素敵な大人・先輩方から多くを学ばせてもらっていました。
どれも素晴らしい学びでした。
けれど、これらの事を一番腑に落ちて実感しているのは、他でもない教えてくれた本人たちです。
彼らが体験を通して学んだように、僕も自分の体験を通して学びたい、そう思ったのです。
先輩たちに憧れるのはもうやめよう、そう思ったのです。

そして、旅中様々な出来事が起こり、その度に湧き出る感情を否定せずに観察しようと決めました。
自分を知って、自分を認め、自分に成る=オリジナルになる。
そんなことを考え旅に出たのです。

少なからず、石井さんの言わんとすることを僕も思っていたのだと思います。
もう一度、「自分の心に正直に」を大切にして、これからも物を書いていきたいと思います。

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最後まで読んでくれてありがとうございます。
果たして、僕はオリジナルになるためにどんな旅をしてきたのでしょうか。
良ければ覗いてみてください。
kindle出版を考えています。
出版したら有料化することも考えていますので、今の内に覗きに来てほしいなと思います。

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