筋肉で骨盤矯正をする方法(手技のみ、関節テクニックなし)【加筆中】

(2019.7.16 追記)
書いている最中に思ったのですが、日をまたいで書いてると何を書きたいのかわからなくなりますね。笑 1つ1つの記事にしようと思いますので、この記事の加筆は、しばらくお休みしてそのうち1つにまとめますね。

リラクゼーションのお店で働いています。骨盤矯正は習ってないからできません。脚の長さや骨盤のゆがみを整えることは不可能ですか?

こんな相談を受けることがあります。

骨盤矯正には骨盤矯正テクニック関節へのボキッとした矯正が必要だと思っているなら、この記事が役に立つかもしれません。

わたし自身、テクニックばかり学びにセミナーに投資してきました。300万円は超えてる気がします。それプラス柔道整復師の学校が400万円だったので、アホだなと思います。

金額の大小はあるかもしれないですが、あなたにはわたしのように、お金ばっかり払ってさまよい続けることをして欲しくありません。この記事を読むだけで「筋肉で骨盤矯正ができるセラピスト」になれることを目指しています。

解剖学を考えると、筋肉からでも十分に骨盤矯正をすることは可能です。骨盤につく筋肉はすごく強いので、ゆがみへの影響も強力ですから。

つまり、リラクゼーションのお店の人であっても、素人さんであっても、筋肉にアプローチできれば骨盤矯正はできるということです。

表面的な知識だけだと現場で施術をするときに、あなたが苦しむ姿が想像できます。すごく基礎的な考え方や解剖学の内容も含みます。読み飛ばしちゃうか、読みたいと思った見出しから読んでみてください。

随時更新していきます。コメントや質問いただけると、わたしだけでなくあなたにとっても、より良いものが出来上がるように思います。お気軽にご連絡ください。

ただし、

・関節にアプローチするメリット
・セルフストレッチが難しい理由

もあるので、メリットデメリットも知りつつ、あなたの知識を最大化して、あなたの施術の効果を最大化していってください。

※随時加筆していきます。

心構え1. 「誰でも簡単に」ってありえると思いますか?

そんなのありえないですよね。わかっているのに、楽したいが為に本やセミナーを買いあさってしまいます。これは投資でなく、浪費です。(経験者は語るww)

解剖学や生理学という基礎的な医学に基づいて、地味にコツコツ練習していくのが1番の近道です。整体の研修に20万円も、30万円もかけるなら解剖学の本をみて、骨盤周りの筋肉や関節を触る練習にお金や時間を当てましょう。

心構え2. 理論が全てでなく患者さんをみる

今回、筋肉から骨盤矯正する方法をお伝えします。

「教えられた通りにやったのにうまくいきません」

みたいな方が絶対に出てくると思います。それで他のセミナーに行ってみたり。

理論を学ぶと「できそう!」と思いますが、実際にそんなに簡単ではありません。1つ1つ確実に練習と勉強していけば、絶対に患者さんに変化は起きてきます。あせらず1つ1つやっていきましょう。

心構え3. 骨盤矯正のゴールはどこか?問診で聞き出したいニーズとウォンツ

骨盤矯正のゴールを患者さんと絶対に合わせるようにしてください。

患者さんは「骨盤矯正でウエストが細くなる」と思っていて、施術者のあなたは「痛みを楽にしてあげよう」と思っていると一生すれ違いです。患者さんはあなたの元から離れていきます。

そのため、最初の問診だったり、途中だったりで必ず、ニーズとウォンツを聞き出しましょう。

ニーズは次のようなものがあります。

・腰が痛くて動けないくて仕事ができない
・頭痛がつらすぎて学校にいきたくない
・足首が痛くて歩けない

質問としては「どんな時に痛いですか?」をたくさん聴き出します。初診時はニーズだけで良いと思います。

ある程度楽になってくると、今度は欲求=ウォンツが出てくる人もいます。ニーズが満たされると来なくなる人もいるので、その時は卒業です。ウォンツとしては次のようなものがあります。

・ウエストが細くなりたい
・足が速くなりたい
・ゴルフのために可動域を広げて、飛距離を伸ばしたい

ウォンツの方が高いお金を払う人が多いと思います。美容やトレーニングがそれに該当するのかなと思います。

骨盤矯正で実現できそうなら、ウォンツに対しての提案をしてみましょう。

心構え4. 痛みだけを追い求めない

わたしもそうでしたが、患者さんの「痛みだけ」で症状を判断してしまいがちです。例えば腰痛だったら、腰痛が痛いか痛くないかだけの評価

ポイントは痛みにフォーカスしないことです。

骨盤矯正であれば、骨盤の歪みがなくなれば、姿勢が良くなる。姿勢がよくなれば痛みはなくなる

という仮説を立てます。そうすると、評価ポイントは骨盤の歪みや姿勢の良さ、他にも各関節の可動域なんかも評価ポイントになりますね。評価ポイントが良くなっているのかを、患者さんと施術者の両方で確認していきましょう

個人的な意見ですが、痛みにばかりフォーカスする患者さんは良くならないか、良くなってもすごく時間がかかります。無理強いしない程度に、少しずつ評価ポイントの変化が起きてるかどうかをお伝えしていくと良いと思います。

心構え5. 生きた解剖学を意識する

本で見た解剖学が全て、学んだことが全て、と思ってしまうことがあります。しかし、実際に人を触ると予定通りにいかないことだらけです。

そんな時に信じるのは、あなたの感覚であり、患者さんの感性です。施術のときは理論ばかりに捉われないで、その場で感じていることを大切にしましょう。1番は患者さんが心地良いのか、心地悪いのかです。

心構え6. まずはやってみる

色々前置きが長くなりましたが、とりあえずやってみる精神を大事にしてください。やらないと何もわからないです。

まずは骨盤を触ってみる、骨盤周りの筋肉を触ってみる。

筋肉を押してみたらどんな反応が返って来るのか、骨盤を押したらどんな反応が返って来るのか、、、とにかく、やってみて楽しみましょう!

なぜ、筋肉だけで骨盤矯正が可能なのか?

あなたは骨盤にどれだけたくさんの筋肉が付いているかご存知ですか?書くのもうんざりするくらいたくさんあります。いくつか書きます。

・お尻周りの筋肉:大臀筋、中臀筋、小臀筋、梨状筋
・太ももの筋肉:縫工筋、大腿四頭筋、ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、第内転筋)
・お腹の筋肉:腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腸腰筋
・腰、背中の筋肉:脊柱起立筋、広背筋

これだけ骨盤につく筋肉があるなら、筋肉から骨盤に影響を与えることができそうじゃありませんか?

大腿二頭筋の肉離れで骨盤が歪む

例えば、大腿二頭筋の肉離れを起こしたとしましょう。痛みが良くなっても、癒着が起きたりして筋肉は硬くなりますよね。

大腿二頭筋は骨盤の坐骨結節にくっついています。大腿二頭筋が硬くなることで骨盤の動きが悪くなります。特に腰を反らすことがしづらくなります。右側だけの大腿二頭筋が縮んでいると考えると骨盤の横方向やねじれる方向の制限も生まれますよね。

関節に対してアプローチするメリットもある

上で、肉離れの例を説明しました。肉離れによって筋肉から筋膜へ力が伝わり、骨盤のゆがみが起きている場合は、筋肉でも大丈夫です。

ですが、関節が原因となっている場合は、筋肉にアプローチするよりも、関節にアプローチした方が圧倒的に早いです。筋肉からでもアプローチできるとは思いますが、速さの違いですね。

じゃあ、「筋肉と関節の違いをどう感じ分けるのか?」ですが、まずはしっかりと筋肉からの骨盤アプローチをできるようにしましょう。そしたら、関節じゃないとうまくいかないケースがわかってきます。

失敗する人にありがちなのは、筋肉からのアプローチもできないのに、関節に手を出したり、色々なものに手を出してしまうことです。

患者さんへの説明で意識する4つのこと - 「なぜ・何を・どのように・今すぐ」

人間には4つの興味タイプがあると言われています。患者さんの説明では4つを組み込んでおくことを意識しておくと良いと思います。

1) なぜ骨盤矯正が必要なのか?

肩こりで困っている患者さんであれば、骨盤矯正をしなければ肩こりが治らない理由をお伝えします。

2)骨盤って何?骨盤矯正って何?

患者さんは、骨盤がそもそも何かを知りません。骨盤が大事な場所であるということをお伝えします。また、骨盤矯正とは何なのか?もお伝えすると良いです。

3)どうやって骨盤矯正によって肩こりや腰痛を良くしていくのか

骨盤矯正でどうやってカラダを改善していくのか、どのくらいの期間が必要なのか、どのくらい通うべきなのか、などをお伝えします。

4)今すぐ骨盤矯正をやるべき理由は何か?

なかなか行動に移せない方がほとんどです。「今はそんなに困ってないしいいか」となる方も多いですが、なぜ今やるべきなのかをお伝えしましょう。

説明の例を書きます。

肩こりってマッサージをすると気持ち良いけど、すぐに戻ってしまいますよね。わたしは気持ちいいけど、すぐに戻るマッサージではなく、肩こりと永遠におさらばすることを目標にしています。

そのために、少しカラダの構造の話をさせてくださいね。よろしいですか?

肩こりの説明からしますが、肩の筋肉は伸びているか縮んでいるかどちらだと思いますか?・・・<中略>肩こりのメカニズムを説明して、骨盤矯正の話につなげてください・・・

要するに、肩こりをなくすには、骨盤矯正をして姿勢を変えないといけません。

(なぜ)
なぜ、骨盤からなのかというと、骨盤の上に背骨がのっかっているからです。骨盤の状態が変わらないと姿勢は絶対に変わりません。だから骨盤の矯正が必要になります。

(なに)
骨盤は・・・・な構造をしています。いろいろな骨盤矯正がありますが、わたしの骨盤矯正はXXな点で他の院とは違いがあります。

(どのように)
ボキボキと矯正をするのではなく、すごく柔らかい力で骨盤を矯正していきます。これは組織

腰痛で困っているのか、肩こりで困っているのか、生理痛で困っているのか、何で困っていて骨盤矯正をする必要があるのかをお伝えするべきです。

骨盤矯正をすると腰痛や肩こり、自律神経症状、内臓・婦人系疾患に効果がでる理由

これは上げ始めるとキリがありません。色々な可能性があります。

例えば、動きから考えてみます。

動きというのは「関節運動の総和」でできています。バンザイをするときに、身体中の全ての関節が動くんですね。肩関節だけではありません。

バンザイをするときに腰を伸ばす動きも必要になったり、片手であればねじれる動きも必要になるかもしれません。このときに、骨盤の動きが悪いとその分をどこかの関節が補う必要がありますよね?

それが腰痛や肩こりなど痛みやコリに影響してきます。

今度は骨盤の中に注目してみましょう。バンザイをするときに、骨盤の中のものは全く動きがないと思いますか?

大腸、小腸、子宮、卵巣、、、色々な臓器がありますが、これらは全く動かないのでしょうか?そんなことはないですよね。

例えば、骨盤から直腸をつなぎとめる膜があったり、骨盤から子宮につながる膜、子宮と膀胱をつなぐ膜、、、など上げ始めるとキリがありません。

骨盤のゆがみが内臓に全く影響を与えないとは考えづらいです。だからと言って、大腸ガンが施術で治るとは一切思っていませんので、注意してくださいね。

骨盤という構造を変えるということで、身体中に影響を与える可能性があるというだけです。そこは絶対に勘違いをしないでください。

骨盤矯正の美容的な効果(ウエストが細くなるなど)は考えてない


姿勢や骨盤の歪みを確認する方法(施術前検査)

脚の長さの基本的な考え方と骨盤の関係性

骨盤の骨の解剖学

施術1. 大きく強い筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)

施術2. 股関節の筋肉(中臀筋、大臀筋などお尻の筋肉)



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