タカハシ

横浜市在住の43歳。

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自分の人生を生きる、12のタブローに描かれた映画『女と男のいる舗道』

未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。 ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者エーリヒ・フロムの言葉からはじまる本日は、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『女と男のいる舗道』のご紹介です。 女と男のいる舗道ジャン=リュック・ゴダール監督の長編映画第4作目。 映画の原題は『自分の人生を生きる、12のタブローに描かれた映画』。 12章からなる物語。 1.とあるビストロ – ナナはポールを棄ててしまいたい –

    • パートナーと観ながら考えるのも良いよね!って思える映画『昼顔』

      バスケットボール日本代表に熱狂! 昨日のバスケットボール日本代表対フィンランド代表戦は熱かったですね! 第3Q終了間際に3ポイントを決めて良い流れで第4Qへ。 冨永選手がディープスリーを決め第4Qで先制すると流れは日本代表に。 アンスポーツマン・ライク・ファウルを受けて2点差まで詰め寄り、河村選手がフリースローを決め逆転へ。 その後も河村選手の3ポイントやホーキンソン選手のフリースローなどで点差を広げ、98-88で日本代表が勝利! 世界大会での勝利は06年の世界選手権1次

      • 殺人事件が題材でもシリアスにならずポップに楽しめる映画『タロットカード殺人事件』の感想文。

        海って神秘的ですよね。 一度ぐらい透き通る綺麗な海でダイビングをしてみたい。 来年こそはどこか海の綺麗な場所に旅行してダイビングを経験したいです。 そして海を知った気になってリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』の感想でも書こう! 少年時代は海が身近なエリアに住んでいました。 当然、サーフィンなんかもしてたんです! 意外ですよね。。。 若い頃はスポーツメンな一面もありましたが、今はなんのスポーツもせず、飲んだくれの日々。 日々の消費カロリーよりも摂取カロリーの方が

        • 飲んだくれでも世界平和に思いを馳せる日はある。

          月が綺麗ですね 明治時代を代表する作家の夏目漱石が、英語教師時代に「I love you」を「我君を愛す」と翻訳した生徒に対し、「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですね、とでも訳しておけば足りる」と言ったらしい。 らしいというのは、実際に言った明確な根拠を示す資料はないんですよね。 まぁ!でも夏目漱石なら言ってるんじゃないかなと思わせてくれます。 夏目漱石の翻訳であってもそうでなくても「月が綺麗ですね」というセリフが大好きなんです。 間や余白というのは日本人の美

        自分の人生を生きる、12のタブローに描かれた映画『女と男のいる舗道』

        • パートナーと観ながら考えるのも良いよね!って思える映画『昼顔』

        • 殺人事件が題材でもシリアスにならずポップに楽しめる映画『タロットカード殺人事件』の感想文。

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          愛を語るおじさんをキモッって言わないで!って思いながら映画『髪結いの亭主』のはなし。

          恋と愛の違いは? あれは朝だったか、昼だったか、それとも夜だったかな。 ダイニングキッチンへ飲み物をとりに行ったときだったと思う。 「恋と愛の違いってなんだと思う?」 彼女はおもむろに僕にこう聞いてきた。 「どうしたの?」 僕は意図的に質問に対し質問で返した。 彼女は言う。 「昨日、飲んでるいるときにそんな話になって。隣の男性は恋は上半身、愛は下半身だ!なんていってたわ。」 それを聞いて僕は失笑混じりでこう答えた。 「寂しいひとだね。」 「そうね。寂しい答えよね。

          愛を語るおじさんをキモッって言わないで!って思いながら映画『髪結いの亭主』のはなし。

          若く未熟で、美しく儚い人生のひととき。『Summer of 85』

          大人になると、なにをするにも意味を見出そうとしてしまいがちで。 青春時代はもっと無意味なことで楽しんだり苦しんだりしたのにな!なんて考えたりする。 「青春」って言葉を考えた人のセンスって素晴らしい!ってつくづく思う。 「青」にはまだ若いとか未熟とかの意味がありますからね。 まだ若く未熟な春。 出会いや別れの季節の春。 そして春といえば「桜」 咲いてもすぐに散ってしまう美しさと儚さ。 若く未熟で、美しく儚い人生のひととき。 やっぱり「青春」って響きは素晴らしい! 大人

          若く未熟で、美しく儚い人生のひととき。『Summer of 85』

          アルチュール・ランボーと学生時代

          子供の頃というより高校1年生ごろまで住んでいた家には6帖の書庫があって、本に触れる機会の多い家庭で育った。 書庫といっても6帖の洋間にびっしり本棚があるってだけなのだけれど。 祖母からの誕生日プレゼントはいつだって図書券だったし、おもちゃは比較的ハードルが高くても本であれば買い与えてくれるような両親だった。 それは祖父がともに文筆家だったことも影響しているのかも知れない。 なので、けっして勉強ができる子ではなかったけれど、本を読むのは好きな子だったのです。 中学時代は柔

          アルチュール・ランボーと学生時代

          オゾン監督と出会った作品『スイミング・プール』

          どこの国の映画かなんて本当は関係ないんだけれど、「フランス映画」っていう響きはなんだか好きだったりする。 おそ松くんの登場人物『イヤミ』の「ミーはおフランス帰りザンス!」ってセリフがあるけど、年代のせいかフランスに対しては高貴な印象を持ち続けているのかも。 それとも映画という芸術を発明したフランスに対する憧れか。 詩的なセリフに言葉の響き、色彩・映像美。 映画を小説、詩、思想、音楽、写真、絵画、色彩、演技などの総合的な芸術と捉えている感が好きなのかも。 映画『タイピス

          オゾン監督と出会った作品『スイミング・プール』

          住所を伝えていないけど母と父は自宅に来れたかな?

          1980年7月。 私は東京都杉並区で生まれた。 姉が生まれたときのはなしは聞いたことがあるし、弟が生まれたときはうっすら記憶もある。 けれど自分が生まれたときの話はなぜか聞いたことがないかも知れない。 興味を持って聞きたいと思っても もう母親も父親もいない。 気象庁の過去のデータを見るとその日は晴れだったらしい。 最高気温は27.6度。 それなりに暑い日。 ネットで調べられるような当時の情報しかもうわからない。 私が生まれたとき、病院のベッドに寝そべる母はなにを想った

          住所を伝えていないけど母と父は自宅に来れたかな?