プレゼンで緊張しない人が実践している3つの”アガリ対策” - 自己暗示 -
エピソード
ビジネスにおいて、人前でプレゼンや講演を行わなければならないことは多い。どんなに準備していても本番で”アガって”頭が真っ白になってしまうことがある。一方、誰かのプレゼンを見ていて「この人はいつもうまいな」と思うことがある。プレゼンのうまい人、アガらずに上手に話している人達に、プレゼンでのアガリ対策のコツを聞いてみたところ、自分の経験とも照らし合わせて、特に重要と思うポイントが見えてきた。ポイントは、”自己暗示/セルフイメージ”だと思う。
プレゼンのうまい人が実践している
”アガらないための対策” 3つのポイント
1.準備段階(1,2週間~1日前)
大前提として、話す内容・資料についてはしっかり準備しておく
できるだけ”当日の会場で自分が話している姿/聴いている人の姿”をイメージしながら話す練習をする
「自分は自信を持った態度・声・表情で、ゆっくりと大衆に向かって話している、聞いている人にはどういう人がいて、おだやかな表情でうなずき真剣に聞いてくれている。中には難しそうな顔をしている人や寝ている人も少しはいるかもしれない。」などできるだけ具体的にイメージする。話す練習をしすぎない
一字一句再現できるほどまで練習しすぎると、当日は立て板に水のようなスピーチになってしまうし、自分自身が飽きてしまう。理想は3~5回ほど。1,2回では少ないし、10回もやると多すぎる。
2.当日(直前まで)
どれだけ準備してきても、自分の番が回ってくる直前はピークに緊張が高まる。心臓の鼓動が早くなり、頭が真っ白になってくる。そういう時は以下のことを行う。
深呼吸
大きく息を吸って、10秒ほど息を止め、5秒くらいかけて吐き出す。10秒ほど止めるところがポイントで、止めている間に心拍数がゆっくりになってくるのを感じる。会場の聴衆の様子を見まわす
前に立って初めて多くの聴衆を見ると焦ってしまうのでその前に心の準備をする。また準備段階と同じように、自分が落ち着いた表情でゆっくり話している姿や、聞いている人の姿をイメージする。出だしの内容をおさらいする
出だしでこけるとグダグダになるので、冒頭のあいさつ、1枚目のスライドで話す内容だけはたとえ緊張しようが頭が真っ白になろうが話せるようにしておく(出だしでこけなければ準備したことは大体できる)
3.当日(講演中)
胸を張る
特に聴衆に偉い方がいると委縮してしまうが、気持ち的には”私が教えて差し上げましょう”くらいがちょうどよい。”すみません聞いて下さい・・”のような姿勢が見えると逆に聞いている側は不安になってしまう(またその表情を見てこちらが緊張する、という悪循環に入ってしまう)あえて聴衆を見回す
聴衆の視線が怖くなるが、話しながらあえて見回す。気持ち的には”やられる前にやってまえ”である。実際はそんな怖い顔や鋭い視線をしている人はほとんどいないので、見回すことで逆に落ち着きが取り戻せることが多い。声を張る
普段の1.2~1.5倍くらいのボリュームをイメージする。聞き取りにくいとそれだけで相手の表情が曇ってしまい、それを見て不安になって声が小さくなる、という悪循環に入ってしまう。1人1人と会話するつもりで話すとよい。
そんなことを考えていたら、以前読んだ「齋藤孝が読む カーネギー『話し方入門』」(齋藤 孝著)に、以下の興味深いことが書かれていたことを思い出した。
参考になった書籍
まとめ
プレゼンのアガリ対策として重要なのは、まずは大前提として、話す内容・資料について”自信をもって話せるレベル・話したい内容”になるまで準備しておく
その上で、練習の時から、自信をもって自分が話している姿/じっくり聴いている人の具体的なイメージを描いておく
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