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女子大生だった私が煙草を吸い始めた理由

私、喫煙者!20歳から吸い始めて、もうすぐ8年になるの!!

初めて煙草を吸ったきっかけは、大学の男性の先輩である。
まあ端的に言うと、間接キスがしたかったという下心満載の理由だ。

「先輩、ひとくちください♡」

ここから私の喫煙ライフが始まった。


その先輩に関しては、恋心があった訳ではなく単純に憧れの存在であった。

間接キスがしたかったと表現したが、これは実際のところは半分本当で半分冗談である。

私には憧れの人の真似をする癖がある。それは相手の性別に関わらず発生する癖で、
ただ同じ空気を吸って吐いてみたかっただけなのだ。

初めて吸った感想は「あ。意外と吸えるじゃん」。
特に美味しくも不味くもなかった。

だが、すぐに自分で煙草を購入して吸うようになった。
その当時聴きまくっていた、チャットモンチーの『染まるよ』と、煙草の相性がとても良かったのだ。
『染まるよ』を聴きながらタバコを吸う。この時間だけは、何も考えずにいられた。

当時の煙草を吸うシチュエーションでもう1つお気に入りがあった。
家族が寝静まる中、自宅の屋根に上り、明るみ始めた空を見ながら煙草を吸う。これがまた良い。
空が夜から朝へ移ろいゆく様を見る。何も考えない時間。


この頃は、煙草そのものよりも喫煙の時間を味わっていた気がする。


社会人になり、毎日規則的な生活をするようになった。
それ自体はとても良い習慣なのだが、煙草に対する向き合い方も変わっていった。

朝、目を覚ます為に無理矢理喫煙。仕事の休憩時間に吸い貯め。退勤してからはストレスを身体から排出するかの様に深く吸って吐く。


本来嗜好品である煙草は、日々のルーティンと化していった。


今朝、ルーティンの寝起き煙草を吸っていて
ふと思い出したのは、
かつて友人(非喫煙者)が、喫煙所に向かう私に「ティーブレイク(=tobacco-break)だね!」と言った思い出。

なんだかそのジョークが、しっくり来た。

ここ最近は、くつろぐ時間としての喫煙を忘れていた気がする。自分にとってかけがえのない時間だったはずなのに。


だから今夜は、お気に入りの紅茶を飲み、ゆっくりと喫煙を楽しみながらこの文章を書いている。


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