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日本人の心を磨く本         井上義彦 森沢明夫

六根清浄:目、耳、鼻、舌、身、意、この六つで不浄のものや汚れたものを「見ない、聞かない、匂いをかがない、味わわない、触れない、思わない」よう心がける。

勝者は斬ってしまったことを反省する
敗者は敗れた自分の未熟さを反省する
懺悔、残心、両者とも一歩前進できる

作家、森沢明夫さんが 剣道家、井上義彦さんへの質問という形で
語られる。

剣道は武道ですか?スポーツですか?と問われる
争わない、勝ち負けを最終目的としない これが武道の精神なのだ。と

「釈迦八相」の極意に含まれた、素晴らしい教えそのものです。
剣道の形というものは、実はこういった精神を表現したものなのです。

自分を成長させるという楽しみは、終わりのない最高の楽しみ。

老いてはじめて、人生というものを深く考えることができる。
老いてはじめて、時間というものを大切に使うことができる。

柔道、茶道、華道、そして剣道。「道」とつくものは、究極の目標に向かってひたすらに歩み続け、一歩でも半歩でもそれに近づく努力をすることを「修行」といいますから、終わりがなく、死ぬまで続けることに価値があります。

長短一味 刀の長さによってそれぞれの持ち味を生かした使い方がありますよ という教え

日本の剣道というものは思想と運動が美しく両立された唯一のもの

同じスポーツでも、剣道には歴史ある教えが感じられ、読みながら背中をシャンとさせられるような気持ちになりました。

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