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T100 Singapore 2024

T100 Singapore

T100はPTOが主催しているトライアスロン大会で、今年はアジアではシンガポールでのみ開催されている。エージグループの大会2024年4月14日(日)に開催され、この大会に日本から参加した。T100ではエージグループレースの事はExperienced Amateur Triathlon Raceと呼んでいる。

移動

家から成田空港までは車で、成田空港からシンガポールへはシンガポール航空で移動した。今回は木曜日の朝便を使った。シンガポール航空には事前に自転車があると連絡をしたのだが、チェックインカウンターにはその連絡が行っていなかったようでチェックインの時に少し時間がかかったが、特に問題なく無料で受け入れてもらえた。確認されたのはタイヤの空気が抜いてあるかどうかぐらいだった。もちろん壊れても補填はされないという紙に署名は必要だった。自転車は自家製プラダンの箱に入れて20キロまで空気入れや洋服等を詰め込んだ。他の手荷物も15キロあったのだけれども、特にエクセスは払わなかった。自転車はオーバーサイズなので、チェックインカウンターからオーバーサイズ用のX線検査装置がある所に移動して、そこで検査を受けて問題なく預け入れは完了した。
シンガポールの入国審査は紙ではなくてWEBに入力するものだった。事前にしてなかったのだけれども、入国審査上でタブレットで入力して検査は終わり、あとは自動ゲートを通過して入国。
シンガポール空港では、バッゲージベルトの横にオーバーサイズの荷物が出てくるベルトコンベアがあって、到着時にはそこにもう自転車が置いてあった。

シンガポール空港の規定外サイズ荷物ベルト

シンガポール空港から市内まではGrabアプリで配車した。Grabはアジアで使われているUbarみたいなもので、日本でもクレジットカードの登録ができて、使うとカードから直接引き落とされるので便利。GrabにカードからチャージしてPaypayみたいにして使う事もできるけど、日本国内からはGrabにチャージできなかった。観光客用Simカードも日本からネットでe-simを購入しておいた。この手続きはパスポートの写真を送ったりしてそんなに簡単ではないのでホテルでした。

アスリートチェックイン

アスリートチェックインは金曜日にした。マリーナベイの一角が会場となっていて、そこでExpoやトランジット、ゴール等が集まっている。
アスリートチェックインはパスポートが必要とあったけれど、登録している事がわかるメールを見せればそれでOKだった。競技に使うゼッケン、水泳キャップ、タイミングチップ、バイクとヘルメットシール、トランジションバッグ3つ、ダッフルバッグ、マグカップ、Tシャツ、キャップ、ナンバーシールをもらった。

Expo入口

バイクチェックイン

バイクは前日預託のルールなので、トランジションバッグ2つとバイク、ヘルメットを持って土曜日に再度会場に来た。バイクの周りには何も置いてはいけないというルールで、ヘルメットやバイクシューズはT1のバッグに入れ、ランに必要なシューズやサングラスはT2のバッグに入れ、それぞれ指定のラックにかける。

トランジションバッグラック

トランジットツアー

ちょうどトランジットツアーが始まる時間だったので参加した。ハンディスピーカーを持ってスタッフが説明をしていたけれど、音が小さくてあまり良く聞き取れなかった。でも当日のトランジットの流れが良くわかったので参加して良かった。

Race Prep Session

せっかくなので説明会も参加した。参加者は700人ぐらいいるはずだけど、来ている人は40人ぐらいだった。コースの説明があっただけなので、参加はしなくても良かったかも。

女子プロレース

土曜日の午後は女子のプロカテゴリーのレースをしていたので、それを観戦した。間近で見るプロの走りはなかなか見ごたえがあった。表彰式とシャンパンシャワーを見てからホテルに戻った。

Music Run

土曜日の夜は5キロのFun RunのMusic Runというイベントがあったので参加した。スタートが19時でゴールでライブイベントがあったのだが、明日に響きそうなので普通に5キロジョグしてホテルに戻った。これは参加しなくても良かったかも。

当日朝の移動

レース開始は7時だけれども、ウエーブスタートでスタート時間は8時15分。会場にはGrabで7時頃に行ったがすでに同時に行われていたデュアスロンは始まっていた。デュアスロンは5時スタートだったので、暗い中でのレースだったみたい。スイムスタートの場所まで歩いている横で、すでに7時スタートした人たちのスイムが見れた。かなりばらけているのであまり人とぶつかることはなさそうだった。

スイム

スイムはマリーナベイの先の方まで10分ほど歩いた所からスタートして、一旦外に向かって泳いで橋をくぐって、マーライオンの方に行ってからマリーナベイに戻る2キロの片道コース。スイムスタート場所の前にはペットボトルやゴミ、スリッパ、サンダルが散乱していた。ちょっとこのマナーはどうかな、と思った。


コースマップ

水質はきれいとは言えない。渡良瀬遊水地と同じぐらいかな。淡水で体が浮かない。水温は30℃なので当然ながらノンウエットレース。今回はドライスーツの上にスイムスキンを着たけれど、体が浮きすぎて足が沈んでしまう。これなら海パンだけで出たほうが良かった。日本でのレースに比べるとボートやライフガードが少ないのでちょっと不安になる。ブイはよく見えるし、流れもないのでコースはわかりやすい。何と言っても泳ぎながら高層ビルやマリーナベイサンズが見えるのが良い。スイムで景色を楽しめるのはなかなか良い経験だった。しかし、途中でゴーグルがきつかったみたいで鼻の上が痛くなってきた。今までこんな事はなかったのだが。2人ずつが間隔を空けてスタートするので、他の人とはあまりコース上では会わなかった。前のウエーブのかなり遅い人を追い越す時ぐらだった。日本の混雑レースばかり体験していたので、これはこれで自分のコース取りが正しいのか、少し不安になった。
楽しかったけれど、足が沈んで苦しいスイムだった。想定タイムよりもかなり遅かった。
スイムが終わってトランジションエリアでラックからT1バックを自分で取ってヘルメットをかぶり、バイクシューズを履いてからスイムキャップ、スイムスキン、ゴーグルをバックにいれて、着替えゾーンの端にあるバックドロップに置いて、バイクラックに走る。

バイク

バイクコースは1周16キロを5周する周回コース。マリーナベイ周辺の高速道路や市街地を走る。路面は少し荒れているところもあったけれども、なかなか良い。高速道路への登りがけっこうな坂でかなり足が削られた。Uターンもいくつかあって、少しテクニカルなコース。天気は曇り時々雨だったけれども気温が30℃ぐらいあって湿度も高いので、けっこう暑い。エイドステーションはスタート直後の周回コース上に1箇所だけだったが、水もスポドリもふんだんにある。1周で水ボトル2つぐらいを使って頭からかぶりながら走る。エイドステーションの手前でボトルを捨てるので、ボトルの散乱がかなりひどい。これは後で掃除をする人が大変そうだ。参加者はTTバイクが多く、レベルも高い。自分のバイクは重いので、登りで抜かれて下り坂で抜き返すという事を何度か繰り返す。登り坂では間隔が短くなるけど、ドラフティングをする人もほぼいなくてマナーは良い感じだった。後半になると登り坂でバイクを押している人も何人か現れた。トランジットは、バイクをラックに置いてトランジットバックのあるラックへ走り、ヘルメット、バイクシューズ、靴下、グローブをバックに入れて、靴下を履き替え、シューズを履いてキャップを被ってサングラスをして、先程と同じバックドロップにバックを置いてランスタート。

ラン

ランはマリーナベイサンズの周りを走る4周コース。ほぼフラット。エイドステーションも3箇所にあり、水、スポドリ、ジェル、コーラ、氷、スポンジと充実している。日差しは弱かったけれども、風はなく湿度が高くて蒸し暑い。普段のペースだと心拍が上がり過ぎるので、ちょっと遅めのペースで淡々と走る。コースは遊歩道の横で観光客が多く、たまに応援してくれる人もいてうれしい。歩いている参加者も多かった。木陰も多いので天気が良くてもそれほどきつくはなかったかもしれない。バイクと同じでエイドステーション近くは紙コップやゴミが散乱していた。最後のゴールは緑色のカーペットで、ゴールゲートをくぐってゴールした。

ゴール後

ゴール後はちょうど直前にゴールした日本人女性と少し話をした。大阪から来たそうだ。暑さが厳しかったとの感想。
前日エキスポで使われていた仮設建物の室内がAthlete Recovery Loungeとなっていて、そこで水やアイスキャンディー、果物が配られていた。外は暑いが中はガンガンと冷房が効いていて涼しい。ここでしばらくクールダウン。体が冷えた所で、スタート前に預けた3つ目のバックと空気入れを受け取って、トランジットエリアで他のバックを拾って、着替えた。バックはドロップエリアから最初のラックに戻してくれていた。それからバイクをラックから下ろしてホテルに自走で戻った。

ガーミン

ガーミン965のトライアスロンモードには、自動で競技がスイッチしたのを検知してモードを変える機能がついていたので、今回はそれを使ってみた。これがなかなか優秀で、ラップボタンを押さなくても自動で競技が切り替わって、ちゃんと記録されていた。今まではラップボタンを押し忘れたりしてちゃんと記録が取れてない事があったけど、この機能があればそんな心配はなく、レースに集中できるので素晴らしい機能だ。

感想

私にとっては初めての海外レースだった。日本との違いは色々あるけど、日本よりもレーススタッフの人数が少なくてフレンドリーな感じだった。全体的にリラックスした感じで、みんなでレースを楽しもうぜ!という雰囲気だった。そういえば、コース上にトイレの表示がなかった。100キロと短い距離なので自分は不要だったけれど、トイレはどうすればよかったのか謎である。
ゴミ捨てのマナーは日本に比べると悪かった。レースの後の掃除が本当に大変そうだった。
シンガポールは日本からの直行便もあるし、市内の移動もGrabやMRTで簡単。食事もバラエティがあるので飽きない。物価は少し高いけれど、お薦めできるレースだった。今回はボッチ参加だったけど、家族や仲間と来るともっと楽しそう。
今なら来年のエントリーフィーが35%オフで今のレートだと約4万4千円らしい。来年の開催はもう決まっていて2025年4月13日だそうな。でも流石に来年の予定はまだ分からない。でもまた参加しても良いなと思った。


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