インクペン画を始めてみよう!
こんにちは! Noah's ARTという名前でペン画を描いています。
私のnoteでは「ペン画」の魅力と楽しさについてご紹介して、一緒にペン画を描く方が増えるといいなという思いもあるので、ペン画のおすすめポイントや上手に描けるようになるためのコツなどに関する記事を書いていこうと思っています。
1.なぜペン画なのか
線で輪郭のない世界を表現するという試み
私はもともとペン先の細いミリペンなどと呼ばれる画材で細かい絵を描いていたのですが、モチーフが植物だったこともあって途中から色を付けたくなって水彩画に画材を変更しました。
色を付けることで植物本来の美しさとか鮮やかさが表現しやすくなったんですが、どうも写真との区別がつきにくくなってしまい自分が創作するうえで面白みに欠けるように感じてしまったんです。
一方で、インクを使ったペン画は、線や点を書きます。
目に見える世界は「輪郭」などが明確に存在しないはずですが、「線で表現しなくてはいけない」というのがある種の制約となります。
点描画の場合は輪郭を作らないで濃淡で表現ができますが、線画の場合はある種「記号」のようなものなので、どうしても明確にON/OFFがわかれます。つまり、ぼやけた表現は難しく、出来上がる絵はくっきりとした印象になります。
そんな線による表現で、柔らかさだったり、鮮やかさ、陰影だったり、グラデーションをやってみようっていうのが面白いポイントなのかなと思います。
明確な技術があり、上達を感じやすい
ペン画、特にミリペンを使う場合は1本のペンで線の強弱がつけにくく、線の方向や線と線の間隔、または線の重なりなどで表現します。
そのため、道具による差よりも、明確に技術の差が絵に現れます。
つまりは描けば描くほど上達しやすくて、ノウハウなども理解したらすぐにある程度再現が可能です。
例えば、バラの花びらを書く時には線は中央から外側に向かうように引くとか、樹木の木肌は少し弧を描くように凹凸を表現するといい、などです。
私のnoteやSNSでは、ペン画のコツなんかを発信していますので是非みてくださいね。
特別な道具を必要としない
ペン画は、ペンと紙があればOKなので、特別な道具を必要としません。
マンガなどで使われるようなつけペン(丸ペン)を使う場合は、インクやペン先などが必要になりますが、前述したミリペンなどであれば太さを替えて数本用意すれば事足ります。
あとは好みに合わせてスケッチブックやノートを用意しましょう!
2.ペン画があまり認知されていない理由
「インク・ペン画」というようなキーワードで検索をすると、多くが「漫画」に関連したイラストが出てきます。
日本では漫画カルチャーがものすごく浸透しているので、漫画とは関係のないペン画作品を探すのがなかなか難しいです。
海外だと Franklin Boothとか、Sergio Toppiとか有名なペン画のアーティストさんがいる(Sergio Toppiは漫画家さんでもある)んですが、日本だとペン画がうまい人って大体漫画家さんなのですよね。
マンガを描くわけではなくても、ペン画でスケッチなどをするとかなり面白いので是非お勧めしたいです。
カフェスケッチなんかもブームになっているので、興味がある方はペン画を始めてみるといいかもしれませんよ♪
ペン画で得られるものはなんだろう?
これはよく言われることなんですが、スケッチをするというのはその行為自体が目的になる(作品としての完成度が重視されるものではない)ので、まずそもそもが創作活動として始めるのにはものすごく良いことなんです。
特に、私もそうなんですが、作品の完成度を高めたかったり、自分の絵のアイディアがなかなか出てこなくて筆が止まっている時間があると、完成度も具体的なアイディアもあまり考えずに見たものをスケッチするというのは頭をクリアにしつつ、しっかりと手を動かして絵を描いたという満足感が得られます。
どんなに頭をひねろうとも、描きたい絵が思い浮かばない時は手が止まるのですが、その時は「生みの苦しみ」の中で手を動かせていないという葛藤があって、絵を描かずに時間が消費されている現実にも悩まされます。
そして「自分は絵が向いていないんではないか、才能がないのでは」という負のループに落ちるということがよくあります。(ありません?)
それを解消してくれるのが、毎日の簡素なペン画スケッチです。
普段から創作をしている方だけでなく、何か趣味として始めたい方にペン画は気分のリフレッシュも含め、創作をする生みの喜びがダイレクトに感じられるんです。
そして大事なのが「インクペンは鉛筆と違って消せない」という点です。
鉛筆で下書きをしてもいいですが、下書きをせずにペンで最初から描くとより生みの苦しみを感じずに済みます。というのも、下書きの時点で鉛筆を使うとその線自体に納得がいかずにスケッチ自体を中断してしまうことにつながることがあるからです。
とりあえず白い紙に、ペンで描いてしまう。
1日10分でいいから、ちょっと身の回りの物をペンでスケッチしてみる
というのはとてもおすすめです。
天気がいい日は外に出て、街路樹や花壇の花を描くのでもいいですよね!
私のnoteやSNSを通じて、あなたの普段の生活に創作活動を加えるお手伝いをさせてもらえるようになれたらいいなと思っていますので、興味がある方は是非また記事をお読みいただければ嬉しいです。
いただいたサポートは今後の創作活動でより良いものを制作するための画材購入費用などに使わせていただきます!