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サイレントキラーから身を守るには

 理事を務める予防医療普及協会で定期的に予防医療に関する書籍をリリースしている。
 印税は協会の活動費に充てているが、今回は糖尿病予防の書籍だ。

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 糖尿病はサイレントキラーと呼ばれる。なぜかと言えば糖尿病には以下のような特徴がある。
 血糖値をコントロールするために膵臓のランゲルハンスβ島から分泌されるインスリンというホルモンが血糖値が上がった時に適切に分泌されなくなることで、血糖値が上がったままになる状態が糖尿病である。
 人類は長い間飢えと闘っていたこともありグルカゴンなどの血糖値上昇ホルモンは複数経路あるのだが、過剰な血糖を抑制するための仕組みが少ない。
 しかも、遺伝的に日本人は膵臓の機能が高くない。血糖値を下げるというのは、全身の細胞に血管からのブドウ糖の吸収をさせることである。つまり全身の細胞は使用できなかった過剰なブドウ糖を最終的に脂肪として貯蔵するので、日本人は欧米人のような巨大なデブがあんまり存在しないのだとも言える。欧米人は膵臓が強い人が多いのだ。

 さて、血糖値コントロールが出来なくなるとどうなるかと言えば、毛細血管が詰まって末梢神経が死んでいく。なので、手足の先とか腎臓とか網膜とかの細胞がやられていく。糖尿病の末期では失明したり、腎機能障害で人工透析になったり足を切断したりする。神経がやられてるので足をぶつけたりして出血して化膿しても気づかない。気づいた時には壊死して敗血症で死んだりしないように切断しなければならなくなるのだ。

 足を切断したり失明してからの五年生存率は50%を切るらしい。癌よりも恐ろしい病気なのである。そんな糖尿病の怖さをこの本では解説しているし、同時にクラウドファンディングで制作費を集めた映画も公開する。こちらも糖尿病の怖さをアピールする恐怖映画になっている。
 ぜひ周りの糖尿病予備軍の人に見せてほしい。神経をやられて痛くないからこその、サイレントキラーなのだ。

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