根拠なき?考察[あの国民的キャラクターが社会にもたらした影響とは⁉]

noteを始めてみました。最初の1本、これにします。

皆さん、この国民的キャラクターご存知でしょうか。


よいしょ!こらしょ!がんばるぞ! のコラショです。ここでコラショの説明を少し。

進研ゼミのキャラクターとして、1998年に誕生したコラショ。私は最初「赤いうさぎ」だと思っていました。。。実はシュークリームが大好きなランドセル!なんですねぇ~。そのあたりの詳しい誕生秘話はこちらを参照。

こうした背景を知ると、新しいものを生み出すってすごいなと改めて感動しますね(何様)。さておき、このエントリーで押さえておいて頂きたいポイントは、

コラショが「赤いランドセル」であるということです。そして、コラショとキッズ(井上きずな)の関係性は、社会に大きな影響を与えたと私は思います。

ここで、ランドセルとはそもそも何でしたっけ。なんでランドセルって呼ぶんでしょうか。そのあたりはこちらをチェック。

「日本独自の文化」だそうです、もはや。ここ数年、そのファッション性が注目されて、大人のユーザー(特に海外)も増えているようです。

さて、国民的キャラクターであるコラショが一体何に影響をもたらしたと私は述べたいのでしょうか。コラショの登場は、それまでの社会の価値観、長く息づく固定観念を一変させました。ある意味、エポックメイキングです。それは、コラショの相棒が「キッズ」こと「井上きずな」であることに関係します。

何か気付きませんか?今でも残るステレオタイプですが、コラショが生まれた20世紀末はもっとそのことが顕著であったと想像されます。

そう、『男の子が赤いランドセルを持っている』のです!!

皆さんの身の回りに、赤いランドセルを持った男の子がいましたか?あるいは、本当は赤がいいんだけど、「男の子が赤いランドセルを持つなんておかしいよ」という社会的圧力で、諦めてしまった方はおられませんか?

コラショの誕生は「男の子は黒。女の子は赤。」というそれまでのランドセルへの常識を打ち破ったのです。

しかし、なぜ「黒」ではなく「赤」だったのか。ベネッセさんにインタビューしないことには真意はわかりませんが、コラショのアニメの中にそのヒントが隠されていました。

この動画は、比較的新しいものであり、初期の頃にどういった説明がなされていたのか、私は把握しておりませんが、これによると、おじいさんからプレゼントとして、赤いランドセルをもらったキッズ。赤いランドセルに少し怪訝な表情を浮かべたものの、同封されていた手紙を読んで、すごくうれしそうです。そこには、

「げんきのあか、やるきのヒーローのあか」(動画3:00以降)とあります。小学生になるということは、6歳の子どもにとって、すごく挑戦的だと思います。ベネッセさんのサイトにもこのように記されています。

『コラショがもつ唯一の特別な力「コラショパワー」は、身のまわりの文房具やおもちゃに生命を与え、キッズにさまざまな体験をさせてくれたり、助けてくれたりします。ここにも私たちは特別な思い入れがあります。

 子供たちは6歳で学校に通い始めます。長い時間、保護者のかたから離れることを心細く思う子も多いでしょう。でも、「チャレンジ」の中で、コラショパワーで鉛筆がキッズの味方になってくれたように、「きみの筆箱に入っている鉛筆も消しゴムもきみの味方だよ。机もいすも、いざとなればきみを助けてくれる。きみが今から冒険する世界は、きみのことが大好きなんだ」とわかってほしい。

「コラショパワー」は、そんな私たちの願いを形にしたものなのです。』

(だいすき!コラショ!進研ゼミ小学講座の会員サイト【チャレンジウェブ】より)

今もなお、コラショが愛され続ける所以ですね。

ところで『男の子が赤いランドセルを持っている』ことの社会的影響力について、まだ記述できていません。なんてこった。この素人感。ここまで読み進めて頂いたのならば、味気ないendingは避けたいところ。最後駆け抜けます!

『男の子が赤いランドセルを持っている』このことの意義は大きく2点挙げられます。

i. ランドセルカラーの多様化

少子化が叫ばれるようになった20世紀末から21世紀にかけて、それまで黒と赤しかなかったと言っても過言ではないランドセル市場に、水色やピンク、深緑など多様なカラーリングが登場し始めました。もちろん、他にも様々な要因が考えられると思いますが、ベネッセが赤いランドセルを男の子に持たせたという事実は、大変大きな影響を与えたと考えられます。

ii. ジェンダー規範の可視化

『男の子が赤いランドセルを持っている』なぜこのことに違和感を持つのでしょうか。ランドセルなんて、機能面は赤でも黒でも同じであって、法律で男女の色別が決められていたわけでもなくて、ただなんとなく「男の子は黒。女の子は赤。」という言説が出来上がっていたのだと、ベネッセは伝えてくれていると考えます。

この2点を踏まえて、昨今の状況からもう1点、コラショが間接的だが現代に与えている影響があると考えています。ここから、本当に飛躍し、駆け足となり、単純化します。予めご了承頂き、お許しください。

それは「性的マイノリティのエンパワメント」です。

「ランドセルカラーの多様化」「ジェンダー規範の可視化」そして欧米文化圏を中心に2010年代から大きく可視化された同性婚の合法化とあいまって、今や特にLGBTという記号は一般化されつつあります。

キッズ自身が性的マイノリティの当事者であるかどうか、などの言及はないものの、見る人が見ればまさにパラダイムシフトが起こったと言わんばかりの騒ぎだと考えます。

「男の子が赤いランドセルを持った」ことが、市場を変え、規範を変え、制度を変えていった(ている)と私は考えています。(注: 日本での同性婚制度の動きは、まだゆるやかではありますが、確実に進んでいます。)

私はコラショにそのような可能性を見ていた次第でありました。最後非常に駆け足となりました。次回は、もう少し後半部分について再掲も混ぜながら詳述したいと考えます。

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