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発達外来の先生と心理士さんについて

我が子は、今まで6人の発達外来の先生に診てもらい2人の心理士さんによる発達検査を受けました。
私の住んでいる県は、100万人以上の政令指定都市があります、隣県の中では一番大きい県です。それでも、「自閉症をきちんと判断できる先生は2人しかいません。」と当時の保健師さんに言われました。「そして、その一人の先生は、もう高齢で新患はとっていません。もうお一方は、隣県の2つの病院の発達外来を兼務しており、予約を入れても半年以上かかります」と言われました。
すぐ予約を入れて、診察まで7ケ月かかりました。

2才前に、「何かが違う」と感じていた内容を保健師さんに相談し、児童相談所の心理士さんに発達検査をしてもらいました。「IQは知的障害のボーダーライン、お母さんの言ってるお子さんの行動から見ても自閉症の可能性はあると思います、ただ私は医師でないので診断はできません。」と言われてました。

7ケ月後、始めての発達外来の先生と挨拶も半ば、先生と子供が対面し急に子供の持っているおもちゃを先生が取り上げました。そして、子供の表情を見てすぐに、「お母さん、この子は自閉症じゃないよ、大丈夫。」と言われ、私は正直ホットしたのを覚えています。
急におもちゃを取り上げたのは何かのテストだったのでしょう。
ですが、心理士さんと保健師さんの「発達に心配」の声があるならば、定期的に診ていきましょうという事になりました。

その後主人の転勤が決まり同じ県内ですが違う市へ異動となり紹介状を書いてもらいました、県内で一番大きい大学病院です、今も1回/年通院していますが先生が5人変わりました。
小学校に上がる前に、再度、その大学病院で発達検査をしました。以前の記事で書いた通り検査の内容だけだと「普通級」となる検査結果でした。

6人の先生に診てもらっての診断は、「自閉症です」「質的な障害を認める」「まあ男の子の小さいうちはこういうもんですよ」とバラバラでした。自閉症というのは、特に高機能自閉症(知的な遅れはないが社会的なコミュニケーションにおいて困難さを抱える)だったり、グレーゾーンと呼ばれる子は濃淡が幅広く、正確な判断は難しいのかなというのが実感です。結局のところ、本人の困り具合で障害にもなりえるし、個性という範疇(はんちゅう)にも収まってしまうのだと思います。
私的には基本的には疑わしい症状があるのであれば早め早めに動くべきだとは思います。周りの目を気にしたり、親のエゴや不合理なプライドがあいまって一歩が踏み出せない親御さんもいらっしゃると思いますが、そもそも療育の内容は健常児だったとしてもとても身のなる内容だったと思うので動いて良かったと思っています。
グレーゾーンの子は特に「様子を見ましょう」と言われると思います、様子を見ても目の前の子供は変わりません。脅している訳ではありません、実体験としてどんなに本やネットを探しても、当たり前ですが我が子について書いてあるものはないのです、どんなに評判のいい発達外来の先生を受診しても先生が治してくれる訳ではありません。
「これかもしれない」と思う物に会うまではジプシーするかもしれませんが、方向性が決まればそこからは望みができた分だけ感情的になる事が減っていったように思います。

何十年も前にしていた番組で「池上彰さんの週刊こどもニュース」を覚えてらっしゃいますか?
ニュースの内容を小学生やお年寄りにも分かりやすく伝えていた番組です。あまりにも分かりやすいので本来ターゲットではない働きざかりの大人達も見ていた方が結構いらっしゃったんじゃないでしょうか。原稿を放送前日に集まってもらった子供達に読んで聞かせて1人でも「分からない」と言われたら「分かる」まで書き直していたそうです。「そんな事も分からないのか?」は子供に分かりやすく説明できない大人の負け、耳が痛いです。

実際に普通級にいるグレーゾーンの子のために先生が授業内容の教材を駆使して単純明快にした所、そのクラス全体の成績が上がったというニュースが取り上げられていました。子供に分かりやすいという事は大人にも分かりやすいですし、障害児に分かりやすいという事は健常児にとっても同様に有益である事が多いと思います。

蛇足ですが、一人だけとても苦手な先生がいました。女医さんです。
確固たる考えがおありなのでしょうが、先生の考えと少しでも違う意見を言うと会話を中断されてしまい建設的な会話にならないのです。しまいには、「お時間ですので、お帰り下さい」と言われました。
学校を早退して、仕事を休んで、往復3時間運転して、往診まで1時間待たされ、何の実のない会話で終わるのです。
この先生には小学校入学の際、意見書を書いてもらった事があったのですが、事実と異なる事が記入されておりました。多分に忙しいのだとは推測できますが、そのような先生も中にはおりますので、気を付けて下さい。

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