ある作家が

エッセイのあとがきで

「自分に自信がないのは自分だけだと思っていた」

と書いていた

有名で才能あふれる彼女が

まさか自信がないなんて

驚いた

そして

思った

わたしも自信がない

わたしも自信がないことを

わかってる人は

どれだけいるだろう

わたしは人が好きだから

誰かに会えただけで

うれしいから

いつも元気で明るい

だから

自信がないなんて

気づかない人も

多いのかもしれない

誰かを励ましたり

元気づけたり

明るくいられるのは

その人が好きだから

それだけで

自信なんてない

絵や詩をかきつづけるのは

自信がないから

そうなのかもしれない

何もせずに

ただただ生きていく

それだけじゃ

生きていけない

だから

かきつづけてる

もしかしたら

この世界で

表現をしつづける人すべて

自信がないから

自信がほしいから

つづけている

そうなのかもしれない

わたしは

自信がないから

かきつづける

そしたら

たくさん

色んな人が

褒めてくれたり

共感してくれたり

背中を押してくれる

才能があると

認めてくれる

すごくうれしい

うれしいから

かきつづける

すごくうれしい

だけど

変わらず

自信はない

だから

かきつづける

どんなに

認められても

自信はない

だけど

ひとつ

真実なのは

わたし自身が

わたしの絵や

わたしの詩や

わたしの言葉に

励まされ

涙が流れる

それは

真実

嘘のない

真実だから

だから

わたしは

かきつづける

わたし自身を

励ますために

涙を

流しつづけるために