有り余る富を持ってしても手に入らぬもの、それが若さ。振り向かないこと、それが若さ。

昔は可愛かった女優やタレントをテレビで観て「なんか老けちゃったな…」と驚くことが多くなった。笑うと顔に深いシワが現れたりしている。世間ではこれを劣化とかいうが、確かに、シワが増え、頬がたるんだ表情を見ると、かつてのエネルギーが弱まっているように見える。

どんなにお金を稼いでいる人でも、老いには抗えないのか。

ガッキーは相変わらず美人だけど、少し表情に貫禄が出始めてきた気がする。

橋本環奈もいつかはドラマでお母さん役をする日が来るのかな。その頃まで生きているかしら。

昨日、Twitterで胸がギュッと鷲掴みされるようなツイートを見つけた。

辛ぇ…

やめてくれー。実年齢より若く見られますアピールするの、やめてくれー。「うん、それなら会ってみたいかも💕」なんてこと絶対ならないから、やめてくれー(某毒舌漫才風

リプ欄や引用リプでは

「年相応だよ。むしろ、もっと上に見えるわwww」

「おぢさんの『若くみられますアピール』ほど痛いものはない」

「お世辞を間に受けちゃう痛いおぢさんw」

「私はいつも『えー、そんな年齢に見えないです〜！！』って大袈裟に驚くようにしています」

「それって裏を返せば『人生経験浅そう』とか『年齢の割に幼稚』ってことだから。調子乗るな！」

告白すると、私も実年齢より若く見られ、驚かれる度に「自分はまだまだイケるな」ってニヤけている。もちろん、ある程度キモいことは分かっていたが、他の人のコメントや引用リプライを見ると、思ってた100倍はキモい。反省したい。

以前、興味本位で出会い目的の人の裏垢を巡ってみたことがある。いい歳だけど若い子と遊びたいおぢさんに限って、プロフィールに「実年齢より若く見られます😂」と書かれている。

だいたい、そういうのをアピールしている人はどう思われたいのだろう。

「実年齢だけみたら高めかもしれないけど、見た目は若いと言われるから、そこら辺のおじさんとは違うよ。全然アリだと思えるはず」

ということなのか。

しかし、そんな若見えアピールをするおぢさんたちに伝えたい。

「実年齢は45歳だけど30歳に見られる」

とアピールしたところで、10代後半〜20代前半の女の子からしたら、45歳も30歳も十分おぢさんである。

自分が若者だった頃を想像して欲しい。例えば20歳の頃なんて、アラサー以降の人はみんな老けて見えたはず。「30歳なんておじさん(おばさん)じゃんwww」と思っていたはず。

野原みさえだって、あれだけおばさんだとイジられてるけど、実際は29歳である。45歳のおぢさんから見たら29歳なんてまだまだ若い部類に入るのではないか。

「なんだって❗️ おいおい、オレはおじさんだったのか？😅💦 だけど、実年齢より若く見られるってよく言われるから、まだ大丈夫ー😤 見た目とアソコはまだまだ若者だよ‼️ ナンチャッテ〜🤪」

ナンチャッテ〜、じゃねぇよ。

若く見られますアピールおぢさんについて、自分の写真を上げているのを見て「年相応じゃねぇかw」と思うし、写真が無くてもツイートの文章から加齢臭が漂うのを感じたりする。隠せぬものは存在する。

「実年齢より若くみられます」とSNSでアピールしたところで、マイナスの印象しかもたれない。年収自慢とか、昔モテた自慢とか、セックスの経験人数自慢とか、それと同じ部類のマイナスアピール。だから何？と思われて終了。

一方で、おぢじゃない皆さんにも伝えたい。

おぢ達だって、苦しんでいるのだ。若さこそ尊いという価値観の世間で、少しでも自分が他の同年齢の人よりも若いことをアピールしたいのだ。止まらずに進む時間の中、老いていく自分と葛藤し、必死にもがいている。そんなおぢの気持ちも受け止めてあげよう。

私も自分がいい歳になってきて、少しでも若く見られたいという願望は年々と膨らんでいる。しかし、見せ方を誤って痛々しく思われたくはない。

若く保てる部分と年相応にしなくてはいけない部分の使い分けが大事。そういう分別をつけられてこそが本当の大人だと思う。

そして痛いおぢを笑っている若者諸君にも伝えたい。君らもいつかは若者ではなくなる。痛いおぢたちを反面教師にして、健全に年齢を重ねていって頂きたい。