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サラリーマンがデザイン留学出願書類をゼロから作るとこうなる。

こんにちは。イリノイ工科大学(Illinois Institute of Technology、IIT)にデザイン思考留学中のTakaです。

前回の記事では、サラリーマンだった私がデザイン思考留学を決めた理由についてまとめました。

今回は、大学院出願に必要な書類について説明します。

実は、私が留学準備をしていたときに、情報がなかなか入手できずに困ったポイントがこの書類準備でした。留学中の授業の内容や生活についてのまとめは多く見つかり非常に助かったので、今回は書類準備についても詳細に記載したいと思います。

ただし、ここでご説明する内容は、あくまで私がどうやって書いたかであり、必ずしも正解ではありません。この通りに書けばうまくいくものでもないと思いますので、ご参考程度にしていただけると嬉しいです。

まず、大学院出願に必要だった書類は、主に以下の通りです。

1.State of Interest(志望動機)
2.Portfolio(これまでの仕事の内容をcritical thinkingを交えて記載)
3.TOEFL(最低100点)
4.成績証明書(学士分)
5.Recommendation Letter(3通)

今回は、特に1.State of Interestと2.Portfolioを作成する際の共通の手順について記載します。
それぞれの文書の詳細な内容と、3.TOEFL以降は、次回以降の記事でまとめます。


英語で出願文書を作成する壁を超えるステップ

State of InterestとPortfolioには本当に頭を悩ませました。
そもそも大学院に提出するに相応しい英語が使えない自分が何を伝えればいいかわからない等悩むことになり、サラリーマン生活ではいかに自分の思いや考えを外に出すことがないかということに気付かされました。その中でも、完成まで効率的に文書を作成するため、以下のステップを踏みましたので、ご紹介します。


1.日本語で伝えたいこと、伝えるべきことをまとめる

まずは、伝えたいことをしっかりと日本語でまとめてから英語にしました。
英語の文法や言い回しに気を取られて、伝えなければならないことが抜け漏れては大変です。最初は日本語も文章にして思いをまとめていったのですが、英訳するとどうしても直訳になってしまうので、日本語はポイントをまとめて記載し、英語で肉付けをしていく方が私には合っていました。そうだとしても、白紙の状態から英語で書き始めると、おそらくポイントがずれる、内容が薄い等残念な文章になると思うので、やはり母国語でポイントを押さえてから書き始めた方が良さそうです。

2.効果的な英語の言い回しを使いつつ英訳する

学校で習う英語では到底太刀打ちいかないレベルでの英作文が求められます。使えるものは使う精神で、Web上の類似したState of Interestを検索し、ネイティブの言い回しを参考にしました。一旦自分で叩き台となる文書を作成したのちは、実際に留学を経験した方やネイティブの友人にもみてもらいました。そこで指摘されたのは、結論を先に書くこと。3でまとめます。

3.印象に残る順序で書き直す

日本語から英訳する場合、例えば志望動機の書き出しを「My strong desire to drive change in this industry through human-centered thinking during this pandemic is the reason why〜」とは絶対書かないと思います。アカデミックな言い回しをしつつ、強い思いを最初に伝えることが大事です。
英語は動詞が前半に表現されるように、文章の前半に重要な情報がくる傾向があります。そのため、読み手が最初に結論を求めることが一般的なので、結論を明確に記載し、物語は後半の肉付けに使うことにしました。例えば志望動機では、IITでデザイン思考を勉強することで社会にどう貢献できるか、大学にどう貢献できるか、将来どうなりたいかについてを各段落の最初にまとめ、その後に説明を加えていきました。また、大学側にも私を合格させることでどれだけのメリットがあるかを理解してもらいたいと思い、日本人があまり得意としない自己アピールも強気で記載しました。全ては合格のため。

4.英文校正チェックを依頼する

限られた中で完成度の高い英語の文書を作成するため、校正チェックをお願いしました。私が依頼したのは、JM Translationsさんです。
https://www.jmtranslationservice.com/
非常に迅速で丁寧な対応をしていただきました。こちらからも何点もわがままをお伝えしてしまったのですが、都度理解していただき、かつ誤認識がありそうなところは事前にコメントを頂戴できたので、短時間で校正をあげていただくことができました。ちなみに、校正いただいた単語数は全部で4,679語、料金は税込50,000円弱、文書をお送りしてから最初の校正をあげていただくまでの期間は1週間でした。

校正依頼先については、こちらのNoteを参考にしました。ありがとうございました!
https://note.com/iwabm/n/n3be2a5258bf8

注意したいことは、英文校正はあくまで校正であり、その文章に意味を持たせるのは執筆者である自分であることを忘れないことです。校正いただいた文章を読み、自分が表現したかったことと一致しているかどうか、しっかり確認する必要があります。

5.最終版を完成させる

最後にフォーマットを整えて完成です。
フォーマットは、基本的に校正時にみていただくのですが、一般的なフォーマットに合わせて整えました。紙はA4、フォントはTimes New Roman、サイズは12、行間は通常2.0と言われますが今回は1.15にしてページ数を減らしました。大学によってファイル形式の指定があると思いますが、私は最終的にPDFで提出しました。

6.提出する

他の書類も含めて、提出は全て専用Webポータルにアップロードします。
郵送が必要なものは、TOEFL事務局からのスコアだけ。この他は全てアップロードなので、郵送タイミングと締め切りまでの期間も気にする必要がありません。


今回はここまで。
本当は、各文書の内容も記載したかったのですが、少しボリュームが増えたので、次回まとめます。