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『たった2分で、自分を変える本。』(千田 琢哉著) 〜君の決意を支える63の言葉のサプリ〜

たった2分で、自分を変える本。(千田 琢哉著) 〜君の決意を支える63の言葉のサプリ〜

【どんな内容の本?】いまの自分が煮詰まってきたら、手にとってどこから開いてもいい本

壁にぶつかっているのか、道に迷っているのか。よかれと考えたことも裏目に出てしまい、いつもできていたこともできなくなる。そうなると自分の判断での行動や発言がまた間違いをひきおこすのではないか、そういう思いから言動が思うようにとれなくなる。そんな経験はないでしょうか。とにかくなにかきっかけが欲しくて、実は以前に一度読んだ本なのだけれど最近読み返してみました。

著者の千田 琢哉氏は損保会社や経営コンサルティング会社を経て独立した文筆家。amazonで検索するだけで200冊近い著書がヒットする。ビジネスマン向けのメンタルや自己啓蒙的な内容が多く、そのズバッと言い切る表現に後押しされるのか固定のファンも多いようです。

【目次】

第1章 常識を変える
第2章 人間関係を変える
第3章 仕事を変える
第4章 年収を変える
第5章 情報を変える
第6章 恋愛を変える
第7章 人生を変える

【読んでみて刺さった言葉】

・「後出しして勝つより、先出しして負けよう。」
後出しは交渉の常套手段だとしつつも、それを続けると人望を失う、嫌われると筆者は言い切る。ビジネス上の交渉事において、法律上は後出ししたほうが正しいかもしれないが、された側には負の感情・ひいては憎しみが残ると。本書ではビジネス面で言及された文であったが、個人の人付き合いであっても同じことだと思う。まして個人であれば契約などないので、後出ししても勝てることはないのかもしれない。むしろ積極的に自分から動いて負けていったほうが最終的に良好な関係や結果にたどり着くものなのかもしれないと考えさせられました。

・「すべての仕事は人間を研究して、人間を幸せにするために存在する。」
いくつものメッセージが込められている本書ですが、なかでも一番堪えたのがこの言葉でした。この文が登場する項はこのように締められています。「人間について知れば知るほど、仕事は面白くなっていく。」
なんかもう根本はここだなぁと、自分のことで手一杯になっていた自分を突きつけられた気分でした。

・「書店の棚巡りをして、ピン!と来た本を買ってみよう。」
本書を読んで一番やってないなと思った行動がこれでした。ほとんどの書籍をamazonで買ったり、さらにはKindleで読んだり。便利だけれど「出逢い」は少ない。情報集めて評判を読んで判断して買い物してました。よく、人生において会うべき人とは、必要なタイミングで必ず会うようにできている、なんて言葉や経験を聞きます。書籍もそうかも知れません。久しぶりに大きめの書店にでも行ってみようかな。(後日行ってみました)

総評:死ぬまでに一度やってみたいことに今すぐ取り掛かろう

正直20代から30代前半の方向けのメッセージが詰まった本なのだろうけれど、どんなタイミングで読んだとしても63もあるメッセージのどれかは引っかかるのではないだろうか。もういい年のおっさんである自分だが、"Never Too Late" と信じて、今の自分を1%ずつ変えていくために今から行動に移そう。

たった2分で、自分を変える本。(千田 琢哉著) 〜君の決意を支える63の言葉のサプリ〜

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