竹鼻-15

テクノロジーがより進化した時のデザインとは

昔、描かれた近未来を検索すると、全体としては間違ってはいない気はしますが、一つ一つのプロダクトなどを見てみるとやっぱり「予測」だなぁと感じてしまうデザインが多い気がします。

[参考:http://college2ch.blomaga.jp/articles/37923.html]

僕も23歳の時にテクノロジーの勉強を始めた当初は幾何学的なデザインやLED電球の光などに「近未来感」を感じていました。

そして実際にそういった作品も作っていました。

作品名:空間を構造化するような

作品名:オリナスの樹

作品名:フラクタルな茶室

でも冷静に考えてみると僕がデザインしてきた作品は、昔描かれていた「近未来」的なイメージと変わらないのではないかと思うようになりました。

デジタルネイチャーという言葉が表現しているように「自然」にこそテクノロジーがより進化した時代のデザインのヒントが隠されているのではと考えています。

例えば移動可能な陶芸窯で焼いた大量生産された陶器。

高温によって焼かれた燃料が溶けてガラスに変わって陶器に定着することで、それが陶器のデザインになっています

テクノロジーが生み出すデザインは、自然により近い様相を生み出すのではないか。最近はそう思うようになっています。

確かに幾何学的な図形もフラクタルも自然界に存在するものです。でも理解が及ばないようなスケールになってアウトプットされるのがこれからのテクノロジーデザインではないでしょうか。

自然の力がデザインとなる陶器作品も障がいを持つ方々製作したテキスタイル

作品もテクノロジーデザインと共存できる現代のデザインだと考えています。

TAKEHANAKE design studio

竹鼻良文

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