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失敗した後、いつもより話しかけてくれた保育士さんのお話

子どもが保育園に通うようになってから、荷物を忘れたり連絡帳を忘れたり、完璧な人間なんていないことを日々実感している。

あれだけ「忘れないように」と声に出して準備していたのにも拘らず、保育園に着いて鞄を開けると入っているはずの物がないことがよくある。

あぁ、今日も朝からため息か。

それでも多くの保育士さんが「大丈夫ですよ!お貸ししますね!」と笑顔で言ってくれいつも救われている。小学生くらいから、忘れ物は悪いこと、と教えられてきたことがトラウマのようになっている自分にとってその言葉は何よりも救いだ。


そんなある日。

僕の子どもたちのために準備された面談を忘れてしまったことがある。とても昔の話のような言い方だが、先週のお話。

16時45分からの面談、僕が仕事場で見た時計は16時50分を指していた。一瞬何か心に違和感を感じ、すぐに椅子から飛び上がった。携帯電話で保育園の電話番号を探し出し電話をかける。「はい、〇〇保育園です」と耳元で聞こえた声は園長先生のものだった。

僕はおそらく申し訳ないという趣旨の言葉を発しながら保育園へと急いだ。園長先生からの「待っているので今日面談しちゃいましょう」という温かいお言葉はその時僕の心には浸透していなかった。

保育園に着いた僕は予想通りの汗だくで、口から出る言葉は「すみません!」ばかり。先生の顔を見ることもできないまま面談が始まり、内容はいつも通りのことだったと思う。


2人分の面談を終え、子どものお迎えに行こうとした時、下の子の担当の保育士さんが僕に話しかけてきてくれた。話の内容はいつものことなんだけど、でもなんていうか、あえて話題を作ってくれている感じだった。


「最近嫌な食べ物だと口から出しますよね(笑)」

「昼食見学はいつでも来てくださいね」

「怒るとブツブツ何か言いますよね(笑)」


初めは面談に遅れた罪悪感から早く帰りたいと思っていた僕が、保育士さんの優しさに気がつくまでに時間はかからなかった。

謝りすぎる僕を見かねてくれたこと、誰も怒っていないと表現してくれていたこと、関係性を壊さないようにしてくれていたこと。

失敗をした時こそ、無視したり咎めるのではなく、コミュニケーションをしっかり取れる強さと優しさを、僕は素直に受け取っていた。


その後、僕は面談時間を朝に変えさせてもらった。登園時にそのまま面談ができれば忘れて遅れることもないと思ったからだ。その選択を見た保育士さんからまた「大丈夫なんですよ」と温かいお言葉をいただいた。

僕はこんな素敵な先生方に見てもらえている子どもたちは本当に幸せだなと感謝の気持ちでいっぱいになっていた。


最後に...

昨日の連絡帳のコメントに「バランスの取れた食事を作られていて脱帽です!」と書かれていた。嬉しくてまた頑張ろう!と思いながら自分が書いた食材に目をやると「鯉と大根の煮付け」と書かれていた。

先生、鯛の間違いです。ごめんなさい。鯉料理はさすがに無理です。


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竹鼻良文/TAKEHANAKE

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