日常に潜むデザイン-レジのおばちゃんが教えてくれた無意識-
普段、主夫という職業(?)もこなしています。
仕事の両立をしていると食材などの買い物は1週間に2〜3回ほどで済ませられるように、1回の買い物でカゴいっぱいに買い物をします。
たくさんカゴに商品を入れて、レジに行って会計を済ませて、それをお気に入りのリュックサックの中にどんどん入れていきます。
大量に買うものだからリュックサックはパンパンになります。キャンプ?くらいな感じです(笑)
商品をリュックサックに入れる時に気をつけなければならないことがあり、潰れやすい物(イチゴなど)を上の方に、潰れにくい物(かぼちゃなど)は下の方に入れなければ、帰った時にカバンの中や食べ物が大変なことになってしまいます。
ある日、カゴからリュックサックに商品を入れていると普段感じることのない快適性を感じました。
なぜかスムーズにカゴからリュックサックに商品が入っていくのです。
ふと手を止めてなぜか考えているとあることに気がつきました。
普段のレジ打ちの人も僕と同じことを考えていて、潰れやすい物は「上」に潰れにくい物は「下」に入れてくれます。
でもこの日のレジ打ちの人は一味違いました。
なんと潰れにくい物を左から順に入れてくれていて、1番右にイチゴなど潰れやい物を配置してくれていたのです!
下に潰れにくい物が入っていると、大量の潰れやすい物をカゴから取り出したり、商品を掻き分けて下にある潰れにくい商品を取り出してリュックサックに入れなければなりません。でも左から並んでいると掻き分けることもいちいち取り出すこともなくカゴからリュックサックに入れることができます。
「あ〜なるほど」
デザインって日常に潜んでいて、相手の立場や気持ちになることで生まれるものなんだなぁと実感しました。
「こんなの当たり前じゃん」
と思ったそこのあなた。僕はもう主夫歴10年ですが、1回しかこの「左側から入れ」を体験したことがありません。
まだまだ色々なところにデザインは潜んでいそうですね。
TAKEHANAKE design studio
竹鼻良文
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