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詩20230626-

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詩 20230626-
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詩:人生はどうしようもないことの積み重ね

詩:人生はどうしようもないことの積み重ね

人生はどうしようもないことの積み重ね。
だから積み重ねていくしかない。
自ら壊してはいけない。

詩:読んでもらわなければ意味がない

詩:読んでもらわなければ意味がない

どんなにすばらしいことを書いても
どんなに美しいことを書いても
どんなに人をメロメロにすることを書いても
どんなにあの人を愛することを書いても

読んでもらわなければ意味がない

そんなことはわかっているけれど
だからこそ書かないといけないのだけれど

〈そりゃ書かなきゃ読めないよ〉

書いている自分は虚しくなっていって
煙草がまた増えていく
ああもう嫌だ
勘弁してくれ
どうか読んでくれ

〈そう

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詩:波が足を攫う

詩:波が足を攫う

波が男の足を攫う
人はなぜ生きなくてはいけないのだろう
男にはわからなかった

波が女の足を攫う
私はなぜ生きなくてはいけないのだろう
女にはわからなかった

波が子の足を攫う
きゃっきゃと喜びはしゃぎまわる
大人の悩みなど子にはわからなかった

詩:中原中也賞受賞作

詩:中原中也賞受賞作

中原中也賞受賞作の詩集を読んでみた
わからなかった
なんでこんな難しい詩が評価されるのか
なんでこんな言い回しが評価されるのか
なんでこんな詩が思いつくのか
まるでわからなかった
詩集を読みながら貧乏ゆすりが止まらなかった
この詩集が評価されるのなら詩はますますマイナーな表現になってしまう気がして
やばいと危機感を感じた
だってこの詩、朗読できるかって言われたら
とてもできないだろうね
言葉が音を

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詩:失恋した時はとびっきり悲しい音楽を聴く

詩:失恋した時はとびっきり悲しい音楽を聴く

失恋した時はとびっきり悲しい音楽を聴く
悲しい音楽を聴くと悲しんでいる顔が浮かんでくる
ぼくは悲しんでいる音楽を抱きしめ慰める
それはすなわち
悲しいぼく自身を慰めることとなる

詩:水筒

詩:水筒

汗をぬぐいさりひたすら歩く
水筒にたくさん入れた氷がガラガラと音を立てる
君はとなりにいないがとなりにいることを想像して歩く
君が言う
〈わたしにも水筒わけてちょうだい〉
君に水筒を渡す
君は水筒を吸う
その口元に飲んでいる水がじんわりと滲んでいる
水で潤う美しい口元にぼくはたまらなくなり
ぼくは水筒をとって君に力強く口づけする

汗をぬぐいさりひたすら歩く

詩:生きて生きて生きて

詩:生きて生きて生きて

生きて生きて生きて
息きって行き来って生ききって
もういっちょ
生きて生きて生きて
もうひとふんばり
生きて生きて生きて

詩:心を守る

詩:心を守る

心は一人では守りきれないものだから

心をあなたといっしょに守りたい

詩:雨が降り始める

詩:雨が降り始める

何をすることもなく
ただ一日が過ぎていく
そのうち
雨が降り始めて
気持ちはびしょ濡れ
降りしきる

心もように

だから
傘をさして
ひたすら行こう

詩:恋はゆっくり

詩:恋はゆっくり

恋は一日にしてならず

焦ることはないよ

ゆっくり君にふさわしい人になれればいいさ

詩:キミとふわふわ

詩:キミとふわふわ

キミといっしょにいると
なんだかふわふわしてくるよ
だってキミが
ふわふわ楽しそうだから
ふわふわふわふわ
楽しいふたり

いっしょにいると
バチバチしたり
ビクビクしたり
オドオドしたり
イライラしたり

つらい関係は山ほどあるけど
キミといっしょだと違うんだ
キミが楽しいなら
ボクも楽しい
そんな関係いつまでも

キミといっしょにいると
なんだかふわふわしてくるよ
だってキミが
ふわふわ楽しそ

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詩:ボクはどういう人

詩:ボクはどういう人

ボクの文章からは
ボクはどういう人だって伝わっているんだろう
ボクはどういう人なんだろう

ボクを聞くのは恥ずかしい

詩:捨て切れない

詩:捨て切れない

別れたあの人を想う

捨て切れず想う

想い出からあの人を切ることはできない

切りたくてもね

未練がましいと言われようが

切ったところで何になるんだろう

時が戻るわけでもなし

想い出の中にあの人がまだいる

これの何が悪い

詩:ラストダンス

詩:ラストダンス

最後にあなたと踊ったのはいつだったか
最後にあなたと戯れたのはいつだったか
ラストダンスは唐突に
君と私しか知らない
ダンス
終わってほしくない
ダンス
でももう終わりだ
ダンスは
終わりだ
私は踊るのをやめ深く眠りにつく