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文化て何ですか?

アカホヤの大噴火が示すもの

 そもそも文化て何だろう?
 ウィキペディアによれば
   人間が社会の構成員として獲得
   する多数の振舞い全体のこと
とある。
 う~ん?
 何それ? さっぱり分からない!
 さてはチャットGPTで作ったか? 
 で、手元にあった国語辞典をめくると
   人間が自然とのかかわりや風土
   のなかで生まれ育っていく過程
   で身に着けていく立ち振る舞い
   や、衣食住をはじめとした生活
   様式、価値観などその国に住む
   人の根本にかかわることの総体
と書いていた。
 こちらのほうが分かりやすいか。
 
 手始めに一番身近な衣食住で、日本の文化がどこから始まっているか調べてみればその意味も分かるかもしれない。

 そう思って、頭に浮かぶ「○○どこから?」というキーワードでいろいろ調べたところ、とんでもないことが分かった。

 やはり最初に浮かんだのは食べ物だが、まず寿司である。
 実はもともと寿司は、東南アジアの山岳地帯に住んでいた民族が、手に入りにくかった魚を長期保存するために考えた発酵食品が起源らしい。
 えーっ!
 寿司て日本オリジナルの食文化じゃなかったの~?

 では「天ぷら」はどうか?
 なんと、天ぷらに至っては、アジア諸国よりもはるかに遠いヨーロッパの一国である
   ポルトガル
が発祥の地で、鉄砲の伝来とともに「南蛮料理」のひとつとして伝わったもので、ポルトガル語の「テンポーラ」が語源らしい。
 さらに、えーっ!である。

 最近インバウンドと称するようになった外国人が好む日本料理の代表的なものが、本来日本発祥のものでないと知ったらさぞや嘆き悲しむだろう。

 蕎麦やラーメンなどの麺類は中国からきたのではないかと、うすうす分かるので検索する気にもなれない。
 すき焼きなどに至っては、日本人は江戸時代まで牛肉を食べる習慣すらなかったので、あまり日本の食文化ですなどと胸を張って言えない気もする。

 これ以上日本の食文化をつきつめるともっと悲しいことになりそうだ。

 では、衣食住のうち、「衣」と「住」はどうだろうか?
 最近では日本人でさえあまり和服というものを着る習慣がなくなってしまったが、和服のことは「呉服」とも言う。
 そしてその語源は、3世紀中ごろの中国南部にあった「呉」という国の人が着ていた服のようで、それが日本に伝えられたものらしい。
 
 なんと、「衣」もだめか。
 では「住」は?

 現代日本の建築物は、合理性経済性ばかりが際立ち、あまり文化的な臭いは感じないが、国宝や世界遺産に指定されるような古い建造物には、かぐわしいほどの長い伝統と文化の香りがする。
 特に世界遺産に指定された奈良県の法隆寺などは世界最古の木造建築物であるが、その建造にあたっては、朝鮮半島から仏像や寺院を作る大工が大挙渡ってきたらしい。
 ほんまかいな~?
 なぜか自然と大阪弁になってしまうほどの驚愕の事実。
 これを知れば、またあの人たちが
   過去に日本に徴用されて
   無理やり働かされた
   謝罪と保障を~
なんて騒ぎ出すのではないだろうか?

 以上もはや空いた口が塞がらない状態の、悲しい日本文化の起源リストとなってしまった。

 では、世界的にも類を見ない精緻な言語である日本語はどうだろうか?
 日本語は、漢字、ひらがな、カタカナという複数の言葉を組み合わせた精密な言語で、最もマスターが難しいと言われている。

 しかし漢字自体が中国から入ってきたものだし・・・
 漢字をもとにひらがな、カタカナが生まれたといっても、ここにも中国の影がちらつくのである。

 確かに世界中どこの国でも、鎖国でもしないかぎり他国との交流はあるわけで、それを受け入れて変化していくのも文化であるという一面があるのも分かる。
 だから、自然と近くの国々の影響が色濃く反映されることになり、日本の場合中国や朝鮮半島は最も近いお隣さんなので、その影響を受けてきたのだろう。

 しかし、なぜ日本はこれらの輸入文化をもとに、今や世界中に日本文化とまで認知されるまで発展させることができたのか?

 それは、日本人が他国から受け入れた文化を絶え間なく引き継ぎ、それに改良を加え、日本独自のものとして継承・発展させてきたからにほかならないが、それが可能だったのは、日本という国が他国と比べて有史以来常に国体が安定していたからだと思う。
 他国によくあるように、政権が変わるたびに国体が全否定されるということがなかったからだ。
 全ての時代を通じて、日本の国体、つまり天皇制は維持されたからだ。
 2600年あまりも同じ国体が現在まで続いているところはないのだ。
 国体(国民体育大会)はなくなってしまったが、本当の国体は大切なのである。
 ちなみに旧字体では國體と書き、このほうが重きを感じられていい。

 世界を見渡せば、日本以外の国では、戦争やクーデター・革命などの名のもとに、大量虐殺や文化の抹殺が繰り返されて政権や国体が変わって現在に至っている。
 
 そのひとつの例が、中国の易姓革命である。
 易姓革命とは、中国古来の政治思想で
   姓を易え(かえ)
   命を革める(あらためる)
という意味らしい。
 古来中国では、王朝が変わるたびに天の意思が変わり前王朝が全否定されるという考えに基づき、前王朝に関わった人間が皆殺しにされるばかりでなく、それまで培われてきた文化までも根こそぎ消滅させるということが繰り返されてきた。
 その理論的支柱となったのが「易姓革命」である。
 すなわち
    姓(政権)を易える(変える)時は
    命や物を革える(変える)
ということを繰りかえしてきたのだ。
 それが「易姓・革命」の本当の意味である。
 げに「革命」とは恐ろしいものなのだ。

 もう少し具体的な例が「焚書坑儒」である。
 これは、秦の時代に始皇帝が中央集権を強化するために、知的・文化的人間の弾圧を目的に行った残虐な手段で、当時始皇帝に反駁しそうであった高僧など知識人を埋め殺し、関わりのある文書を焼き尽くすというものである。

 これでは文化の継承などありえないことになる。
 営営と築きあげてきたものが政権が変わるたびに消滅していたら、成熟した文化など育つはずがない。
 日本では、このような革命がなかったからこそ、そして天皇制のもと2600年あまりも国体を維持できたからこそ文化的継承がなされて、モノづくりをはじめとした日本独自の文化が花開いたのだ。

 でも本当に日本が起源となっている、日本オリジナルの文化てないのだろうか?

 実はあった!
 それは縄文時代と呼ばれている時代のなかに既にあった。
 なんとその時代は、今から1万7000年くらい前から3000年くらい前まで約1万4000年も続いた時代である。
 文書に残る人間の歴史が2000年あまりしかないことを思えば、それ以前にとてつもなく長い人類の歴史があったことになる。

 その時代は、まだ文字がなかったからか、長く憶測の域を出ない世界だったかもしれない。
 言わば神代の時代である。

 しかし現代は文書に頼らなくても、科学的手法で歴史を検証するという方法がある。
 炭素年代測定法という学問があるらしい。
 これによって、今縄文時代が世界中の考古学者から羨望の眼差しをもって研究の対象とされているようだ。
 専門的な学問の話をすればとても長い話になるので、平たく言えばどういうことかと言うと、考古学では
   炭素14年代測定法
というものを使えば、発掘した遺跡などから、その物が使われた年代などがかなり正確に分かるということである。
 そのおかげで、最近は、稲作文化自体はどうも縄文時代には既に日本にあったらしいということが分かってきたようだ。
 これは凄いことてある。
 我々は
   稲作文化は、中国からやって
   きたもの
と半ば常識のように教えこまれてきた。
 そしてそれは今も日本の教科書では正しい歴史のように取り扱われて、子供たちにも教えられている。

 しかし物的証拠が出た以上、そろそろその考えを改めたほうがいいのではないだろうか。

 また、このことを裏付けるもうひとつの決定的な大事件がある。
   アカホヤの大噴火
と呼ばれている、日本で起こった最大級の火山噴火による大災害らしい。


 詳しいことは上記動画を見ていただければ分かると思うが、今からおよそ7000年くらい前の縄文時代中期に鹿児島県の薩摩半島南側で起こった大噴火により、西日本一帯がほぼ全滅したらしい。
 このため、そのあたりにわずかに生き残った人々は、命からがら住んでいる場所を捨てて逃げたようだ。
 そして彼らは、その頃魚を捕るために使っていた葦舟などを使って朝鮮半島や揚子江がある中国南西部海岸付近に移り住んだらしいことが、発掘された遺跡等により分かっている。
 またそのあたりでは、次期を同じくして朝鮮半島からは縄文人が魚釣りに使っていた釣り針が、揚子江あたりでは稲作文化の形跡などが出土しているらしい。
 それまでそれらの遺跡の出土はなかったのに、忽然とその頃から発掘されているのだ。
 これは、どういうことを意味するのだろうか?
 我々日本人の祖先である縄文人が、大噴火という震災を免れて移り住んだ異国の地に自国の文化を持ち込んだと考えるのが自然ではないだろうか。
 ということは、日本こそが稲作文化発祥の地ということが言えるのではないだろうか。

 何かと中韓に配慮する日本政府だが、おそらく今後も考古学で科学的に証明された事実が次々と出てくるだろう。
 おそるべし考古学である。
 そうなったらもう日本も丁寧に説明して相手に納得してもらうしかない。
   お米の文化は日本が発祥ですよ
   証拠はありますよ
と・・・

 これまで日本が起源となる文化がないと嘆いてきたが、なんと我々がいつも口にしている米があったじゃないか!
 天皇制よりもはるか前から、我々の祖先は米を食べてきたのだ。
 これって、国体云々よりもはるかに長い食文化ではないか!
 世界のどの国よりも長い国体を有したうえ、それよりもさらに長い食文化を有していたなんて!
   ほんまかいな~?
   どうやら本当です!
   証拠もあります!

 だから日本の皆さま、元気を出して前に進みましょう。
 日本には、とてつもなくなが~いなが~い歴史と文化があります。
 そしてそれをもとに未来を歩んで行けばいいだけです。
 世界が何と言おうと、これまでどおり日本人としてただ歩んで行けばいいだけです。
 それが世界を導くことになり、やがて世界は日本を手本として歩き出すでしょう。
    中国や朝鮮半島が見習ったように・・・ 

日本のオリジナル文化とともに・・・

 
 



 
  


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