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【小学生のための論語】大人が学べる子どもの本だった

こんにちは、タケシです。

このnoteでは、
・年間300冊以上の絵本・児童書を読む娘(コロイモ7歳 自分で命名)
・それを一緒に読む(読まされる)夫婦(タケシ・サクラコ)
がオススメの本を紹介しています。

今回は「小学生のための論語 著者:斎藤孝」について紹介していきます。

この本は子どもの日常の悩みに対して、論語から解決のヒントが得られるといった内容です。漢文で習うような堅いイメージのある「論語」ですが、児童書なので子どもにも分かるように優しく書かれています。とても読みやすいのに、孔子が唱える論語はとても奥深く、大人も学べる内容がたくさん詰まっています。

小学生のための論語 目次と要約

【目次】
第1章 どのように生きたらいいんだろう?
第2章 勉強ができるようになりたい
第3章 友だちと仲良くするにはどうしたらいいんだろう?
第4章 世の中の役に立つ人になりたい

【要約】
著者の斎藤孝さんは、明治大学の文学部教授で「声に出して読みたい日本語」など、コミュニケーションや話し方に関する本を多数執筆。本書では論語の説明だけでなく、子どもがしっかりと意味が理解できるように斎藤さんが語り掛けるように解説をしてくれています。
子どものころに誰でも思ったことのある「生きる意味」「勉強する意味」についてのヒントや、人間関係の悩みの解決方法や人生の心構えなど、大人にも役立つ論語が紹介されています。
小学生の時に知っていれば人生違ったかな・・・と今さらながら思う、孔子先生の心に染みる言葉が満載です。

小学生のための論語 おすすめの論語

タケシいち押し!本書で紹介されている論語の中から、ビジネスでも役に立つと思ったおすすめの言葉を3つを紹介します。

①先ず其の言を行い、而(しか)して後にこれに従う
=まず自分で言おうとしていることをやってみて、それから人に言うことだ

②過ちて改めざる、是を過ちと謂う
=過ちをしても改めないのを、本当の過ちという

③人の己を知らざることを患(うれ)えず、人を知らざることを患う
=人が自分のことを知ってくれないことを気にするより、自分が相手のことがわからないことを気にすべきだ

細かく解説はしませんが、どれもビジネスの基本に通ずることばかりです。しかも、これらの論語が今から2500年も前から語られてたってすごくないですか!?

昔から人間の悩みって変わってないんだなーって驚く気持ちもありますが、そんなにも昔から今まで語られてきた論語は、とても価値のある考え方であるということですね。今一度、論語を通して自分の行いを振り返れば、ビジネスパーソンとして、成長できそうです。

小学生のための論語 子育てと論語

最後に、本書を読んで感じた子育てと論語ついての思いを語ります。

「今汝(なんじ)画(かぎ)れり」

この言葉は「今あなたは自分で自分の限界を決めて見切りをつけている」という意味で、本書でも紹介されています。

娘のコロイモは初めて挑戦することや、やってみて上手くいかないことがあると自分にはできないと諦めてしまうクセがあります。そんなコロイモに対して、私はたびたび「自分で自分の限界を決めるな」と言っていました。

私の言葉と意味は同じですが、「今汝(なんじ)画(かぎ)れり」という言葉を自分で声に出してみるとものすごく心に刺さります。

自分はどうなのかな・・・と。

孔子先生に見透かされたような気分です。

正直、社会人になってから、自分で限界を感じて諦めたことは星の数ほどあります。そして、自分が傷つかないように諦めたことに対して言い訳をしたことも。大人でも諦めることがあるのに、子どもに強制してはだめだなと反省しました。

それと同時に、自分の未熟さを感じることができたのは論語に出会えたからでもあります。父親としてまだまだ未熟ですが、子どもと一緒に本を読んで勉強する、成長する楽しみを教えてくれた論語に感謝です。みなさんも大人の道徳の教科書としても楽しめる論語に触れてみてはいかがでしょうか。

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