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フェリアーレ❣️

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フェリアーレ(何でもない、でも素敵な平日) それは、けっこう貴重なことだったり、 そこにシアワセが隠れていたり、 そんなコンテンツを集めたマガジンです。
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記事一覧

明日の風を纏う バスローブ

ケメコは、 忙しかった今日一日を、 振り返りつつ、粒子をシャワーで洗い流す。 外の世界でカラダに着いた様々な粒子、 ・あの人の顔色 ・あの瞬間の認識のズレ ・言葉にならないザワツキ 外の世界には、 様々な粒子がたくさん漂っているから、 それをシャワーで流す。 カラダに残し、纏うものと、 カラダから洗い流し、脱ぎ捨てるものに、 より分けて、 自分を 調える。 ケメコはシャワールームから出ると、 籠に用意しておいたバスローブを、 フワリと羽織った。 「 ん? 」

花火を仰ぎ見てみたい

浮世絵に描かれた昔の花火は、 想像以上に空の一番高い所にあって、 人が作り出した「仰ぎ見る光るもの」 として、 驚きと尊敬を込めて、 見上げる花火だったのでは? きっと、人々の心も、 花火と一緒に、 夜空の高い、高〜〜いところへ、 一緒に翔んで行ったのでしょう。 みんなが顔をあげ、 夜空の上の方の一点を探し、 光る同じものを見たのでしょう。 それより高いところには、 お月様とお星様しか、 いなかったことでしょう。 4年ぶりの隅田川の花火大会、 押し寄せた100万人の

あのとき、森が揺れていたような…、

BGM用 YouTubeの画面が映し出す、 森の樹々の映像から、 なんだか風が吹いたような気がして、 すっかり忘れていたあの空気を想い出した。 過ぎ去った過去は、消えたのではなく、 バラバラな粒子となって、 どこかで風に舞っているのかも知れない。 あれは、中学生の頃だったかなぁ、 ある日、登校すると、 美術の教科書に載っている様々な絵画が、 長い廊下にたくさん貼り出されていて、 100枚ぐらいあっただろうか…、 朧げにしか覚えていない。 そのたくさんの絵の中で、 どの

新宿の南 人びとの西

さまざまな私鉄、地下鉄、JR各線が集中する、 巨大なターミナル駅、新宿。 人々のカオスと言っても良い新宿エリアの脇、 人々の最終目的地となりにくいからなのか、 みんな見たことあるけれど通過してゆく、 急行も快速も止まらない駅。 顔は知ってるけれど、 話したことのない2件隣の住人みたいな、 近いのに、なんだか遠くにある様な、 そう言えばあったなぁ…的な感じの、 南新宿駅 カラダに例えると、 なんとなく頭が東京駅で、 新宿は肩あたりでしょうか。 肩から伸びる腕は、 そ

それは白髪じゃなくってホワイトラビット

そう言えば、 今年はウサギ年だからなのかなぁ〜、 ときどきホワイトラビットが、 私の周辺で飛び跳ねるんです、 ピョン ピョン ピョ〜〜ンって。 ところで、 ホワイトラビットって何で白いんだろう〜? もちろん毛が白いからホワイトラビットなんだけど、 でもそれって、白髪なのかなぁ〜? な〜んて、 たわいもない事を考えるのもどこか楽しい、 もうすぐ春な天気の良い日曜日です。 でもねぇ、 そういう時に跳ねたりするんですよねぇ〜、 ウサギって。 とつぜん、 「 白髪が出て

秘密基地という名の「ぬか床」

「も〜すぐ 春ですね!」っていう出だしの、 歌があったなぁ…。 春は、お引越しも増えるでしょうね。 ふと思った、 いや、なんか違うなぁ…、 匂った…、 それとも、よぎった…? ぐらいの感じかなぁ…。 風のように、気配はあれど、 まだ、形になっていないもの、 恐らく、形にはなりそうにないもの、 それが置ける場所ってないかなぁ〜、 しかも、かさばらずに…。 ところで、 その手のものって、何だろう? 暮らしの中の「その他」かな? 押入れの奥の、 整理してないコレクション

坂のある街の筋肉質な猫

日暮里の細い坂道を、 夕陽に向かって、とぼとぼ歩いていると、 いかにも日暮里感でココロ暮れ始める。 気持ち日暮れて、 顔も優しく緩むと、 行き交うひと誰もが、 みな良い人に見えてくる。 駅から続く坂を登りきったら、 向こうに広がりゆく人情の銀河…、 かと思いきや、 ちょい派手な看板。 まあね、 でも、みんな生きているのだから…と、 頭の筋肉ほぐしながら、 お約束通り、 「夕焼けだんだん」を、 一段一段楽しみながら歩く。 う〜ん、 た〜しかに〜、 時間がゆっくり流れ

使えないから魅力があるんだよ!

あっつ、それって、こうなってるんですよ。 あっつ、それって、こうすると、失敗しないんですよ。 あっつ、それって、こうやって使うんですよ。 要は、こうすれば、ああなるんですよ。 ですよ、ですよ、…ですよ。 ですよ「 。 」で、終わらせんなよォ〜!! 一体その考え方、何に使うつもりだ〜! そうやって、世界終わらせんなよ〜〜⁉️ もっともらしいデータは分かったよ、 でもそれって、専門書でい〜よ。 それより、 これって面白いと感じるアナタの気持ち教えて〜よ。 似非データ

ないと…。

師走トワイライト、 仕事終わらせないと、 マスクもしないと、 もうすぐ Night スマホ見ないと、 LINEしないと、 「いいね」しないと、 もうすぐ Night 仕方ないと、 傍観しないと、 見ないようにしないと、 もうすぐ Night 混みあう歩道は、 抜けても、 よけても、 かわしても、 キリがないと、 終わりがないと、 打つ手がないと、 脚が疲れて、 気持ちが空を見上げて、 口から溜め息が出て…、 と思ったら、 歩道が立体交差してる…。 あれは

カラダは、きっと知っている

カラダは、 きっと、知っているんじゃない? カラダについて、 まだ知られていない能力、 未知の可能性、 隠れていた才能、 と言うのがあるらしい…。 でも、 成長したら出る? 進化したら出る? 努力したら出る? 祈ったら出る? それで本当に、 能力って生まれるのかな…。 カラダは、 きっと、知っているんじゃない? 能力は、 創り出すものなのか、 引き出すものなのか、 それとも、 止めていたものを、 取り除くのが先なのか。 止めていたものは 体感したのに、 声に出さ

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どもっ、 鹿ノ助です。

浜松町の山手線を串ざすトンネル

一日の仕事を終え、どことなく足早の人々を、 次から次へと、 ベルトコンベアーのように回収して走る電車、 そう、通勤客を大量に乗せ首都圏を、 走り回る山手線。 浜松町には、 その、足早に回り続ける毎日、 終わることのないサイクル、 繰り返される日々の感情の線を、 海に向かって串刺す 「歩行者注意」とだけ書かれた、 トンネルがある。 トンネルの名は知らない、 でも、行き先なら知っている。 「未来」とも受け取れる地名、 「日の出」へと続いている。 トンネル内のオレンジ色の

この夏は、無かったことに…するか

うっつ 寒 !  長かった夏の熱を、 慌てて消しゴムで消すような気温の落差。 まるで間違いを 「無かったことにする」ような ※ 街は空気でできている? 温度は人が創ってる? 以前から行ってみたかったお店、 でも、人気のありそうな小さなお店。 雨だし、寒いし、 この天気なら空いているかな?と、 ネット予約ではなく、 電話をしてみた。 長かったコロナ騒ぎの熱も冷めてきたのか、 飲食店では、宴会の予約も戻ってきている様で、 その小さなお店は満席だった。 予約はできず、

時間よ  止・ま・れ  ウララかに

フェリアーレ(素敵な平日)だった。 時間が止まったような午後だった。 春の〜、ウララの〜、隅田川〜〜♪ コレって、かなり古いかぁ。 でも、当時としては、 西洋風として最先端だった。 なので音楽の教科書にも載っていた。 この曲がリリース⁉︎ された 当時の人たちは、 まさか「人生100年時代」が来るなんて、 隅田川を行き交う船の上で、 考える時間はなかったでしょうね。 の〜ぼり〜、くだ〜りの〜、船人が〜♪ 春の風を感じながら、 隅田川沿いの公園を、 Apple