鹿ノ助

港区白金台の経営者、美大卒、インテリアデザイナー。 テーマフリーで、種を蒔いたり刈り取…

鹿ノ助

港区白金台の経営者、美大卒、インテリアデザイナー。 テーマフリーで、種を蒔いたり刈り取ったり。 エッセイ、ショートストーリーなどで、ユニークな発信を目指すも、時々妄想あり。 街や猫、よく分からないモノ好き、コメント大歓迎です。 著書:キレイになる魔法、脂質ホテル、乙女百景ほか

マガジン

  • 東京下町商店街

    下町、散歩、風情、昭和、時代、ビンテージ、東京、飲食、などの匂いがする、 仮想商店街。 ショートストーリー、エッセイ、ほか

  • ドラゴンビューティー

    どこか「未来っぽいもの」 その種になりそうなもの。

  • キレイになる魔法の雑貨屋さん

    エッセイ、ショートストーリー、 幸せに役立ちそうな雑貨屋さんのようなコンテンツ

  • フェリアーレ❣️

    フェリアーレ(何でもない、でも素敵な平日) それは、けっこう貴重なことだったり、 そこにシアワセが隠れていたり、 そんなコンテンツを集めたマガジンです。

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向こう側へ 船を出す

今日、明日、あさって、 その先、その先のまた先……。 どこまでが、 私たちの「リアル」? どこからが、 私たちの「リアルの向こう側」? 「未来」へは、 どすれば行けるのだろう? いい加減な毎日よりも、 ひとつ、ひとつ、丁寧な毎日は良い。 そうだけど、 まあ、そうなんだけれど……、 気がつくと、 感じ過ぎたり、 こだわり過ぎたり、 日々の中で、迷走したり、 森の中で、瞑想したり、 家の中で、メソメソしちゃったり、 未来への、想像力を、 目の前への、感情力が押しやる

    • 明日の風を纏う バスローブ

      ケメコは、 忙しかった今日一日を、 振り返りつつ、粒子をシャワーで洗い流す。 外の世界でカラダに着いた様々な粒子、 ・あの人の顔色 ・あの瞬間の認識のズレ ・言葉にならないザワツキ 外の世界には、 様々な粒子がたくさん漂っているから、 それをシャワーで流す。 カラダに残し、纏うものと、 カラダから洗い流し、脱ぎ捨てるものに、 より分けて、 自分を 調える。 ケメコはシャワールームから出ると、 籠に用意しておいたバスローブを、 フワリと羽織った。 「 ん? 」

      • 花火を仰ぎ見てみたい

        浮世絵に描かれた昔の花火は、 想像以上に空の一番高い所にあって、 人が作り出した「仰ぎ見る光るもの」 として、 驚きと尊敬を込めて、 見上げる花火だったのでは? きっと、人々の心も、 花火と一緒に、 夜空の高い、高〜〜いところへ、 一緒に翔んで行ったのでしょう。 みんなが顔をあげ、 夜空の上の方の一点を探し、 光る同じものを見たのでしょう。 それより高いところには、 お月様とお星様しか、 いなかったことでしょう。 4年ぶりの隅田川の花火大会、 押し寄せた100万人の

        • えっ、神は公平だから無差別に雷を⁉️

          梅雨の季節は空が不安定になる。 雲の上で戯れる神々には、 だいぶ電気が溜まっている。 ケメコはゴルフ場のグリーンにいた。 ゴルフのスイングをする際、 「ダルマさんが〜 コロンダッ!」 と言うリズムで、 いつもゴルフボールを打っていた。 その日も、ケメコはいつもの様に、 ダルマさんが〜、 のリズムでクラブを振り上げた。 その時、 ケメコは雷に打たれた。 人が雷に打たれる確率は およそ77万分の1から100万分の1、 神々は雷を落とす相手を、 「情」では選ばない…。

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          あのとき、森が揺れていたような…、

          BGM用 YouTubeの画面が映し出す、 森の樹々の映像から、 なんだか風が吹いたような気がして、 すっかり忘れていたあの空気を想い出した。 過ぎ去った過去は、消えたのではなく、 バラバラな粒子となって、 どこかで風に舞っているのかも知れない。 あれは、中学生の頃だったかなぁ、 ある日、登校すると、 美術の教科書に載っている様々な絵画が、 長い廊下にたくさん貼り出されていて、 100枚ぐらいあっただろうか…、 朧げにしか覚えていない。 そのたくさんの絵の中で、 どの

          あのとき、森が揺れていたような…、

          穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

          自分を探していたら穴に落ちた。 ヘッドホンで、 ジェファーソン・エアプレイン聴いてたから、 穴に気づかなかったのかも知れない。 それ以来、 わたしは穴の中の街を彷徨って、 シアワセという店を探していたの。 でも、探しても、探しても、 なかなか、 シアワセという店は見つからないの。 似たような名前のお店を見つける度に、 何か手掛かりがあるかも知れないと思って、 入ってはみるの。 ある時、 「夢」というお店を見つけて入ってみたわ、 「夢」の扉を開けると、廊下があるの。

          穴に落ちて「シアワセ」という店を探している

          新宿の南 人びとの西

          さまざまな私鉄、地下鉄、JR各線が集中する、 巨大なターミナル駅、新宿。 人々のカオスと言っても良い新宿エリアの脇、 人々の最終目的地となりにくいからなのか、 みんな見たことあるけれど通過してゆく、 急行も快速も止まらない駅。 顔は知ってるけれど、 話したことのない2件隣の住人みたいな、 近いのに、なんだか遠くにある様な、 そう言えばあったなぁ…的な感じの、 南新宿駅 カラダに例えると、 なんとなく頭が東京駅で、 新宿は肩あたりでしょうか。 肩から伸びる腕は、 そ

          新宿の南 人びとの西

          砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

          月の砂漠を、 遥々とラクダにのって旅をするように、 言葉の砂漠を、 エッセイに乗せて旅するように書けないものか。 ラクダは、砂漠の船と言われるように、 7日間ほど水が無くても歩くことができるらしい。 旅の途中、 月の砂漠や乾いた大地で何度も夜を過ごすには、 移動式の部屋があるととても便利だけれど、 むかしむかし、 そんな都合の良い魔法のようなホテルなんて、 有るはずが無い………、 と思っていたら ……あった。 絨緞だ⁉️ 絨緞はそれを見事に可能にする、 「持ち

          砂漠からスマホは生まれたのか⁉️

          それは白髪じゃなくってホワイトラビット

          そう言えば、 今年はウサギ年だからなのかなぁ〜、 ときどきホワイトラビットが、 私の周辺で飛び跳ねるんです、 ピョン ピョン ピョ〜〜ンって。 ところで、 ホワイトラビットって何で白いんだろう〜? もちろん毛が白いからホワイトラビットなんだけど、 でもそれって、白髪なのかなぁ〜? な〜んて、 たわいもない事を考えるのもどこか楽しい、 もうすぐ春な天気の良い日曜日です。 でもねぇ、 そういう時に跳ねたりするんですよねぇ〜、 ウサギって。 とつぜん、 「 白髪が出て

          それは白髪じゃなくってホワイトラビット

          春のウララに雨でも降ってしまえ!

          春のウララかな隅田川を見下ろすビルの裏の通りのテラスで、 もうすぐ春なんだけれども何を着ようか天気予報のオススメで、 決めた方が良いのかそれとも心に秘めたテーマ優先がいいのか、 頭の中で服を何度も着替えながら決めあぐねていると、 風が吹いたので髪が気になった。 長年通っている美容室はデザイン優先で腕も悪くないけれど、 同じぐらいコミュニケーションが楽しいといいのだけれど、 お店の子たちは自分の服装に一生懸命なわりには、 お客様の服を見ることもなく白い布をすぐかけて 「今日は

          春のウララに雨でも降ってしまえ!

          家族鉄道999にアナウンスが流れる 

          自分の居場所を探して、 地球上空を旅する列車、 「家族鉄道999」は、 地上約9,000メートルの高さを、 マッハ2のスピードで、 ユーラシア大陸を通過していた。 列車が大陸の東に差し掛かかり、 高度を下げ、緩やかに減速を始めると、 前方のスクリーンでは、 車掌の挨拶が始まった。 その姿は、 地域による家族制度の影響がミックスされ、 性別、年齢、国籍、宗教、を織り込んだ、 まるで多様性の向こう側に住む、 宇宙人にも見えた。 車掌はこのエリアで降りる乗客に向け、 アナ

          家族鉄道999にアナウンスが流れる 

          大門のガーファンクルにコンドルは飛んでゆく

          水曜、予定のない午後3時、 普段なら、あまり降りない駅、 大門に降り立った、 コンドルが舞い降りるように。 まだ世間の退社時間には早いから、 この時間から開いてる店を探す。 ぐるりと360度、山の上から、 獲物を探すコンドルのように。 店先から上がる煙に、 コンドルは狙いを定めた。 焼き鳥で有名な秋田屋である。 昔から、その存在は知ってはいたが、 これまでチャンスがなかった。 「仕留めるなら、今だ!」 コンドルは翼をたたみ、 秋田屋の暖簾をくぐった。 ※ まず、中

          大門のガーファンクルにコンドルは飛んでゆく

          心に溜まったクラゲを消す

          もし、時間に少し余裕があるとして、 たとえば予定のない午後3時、 その時間を、 ある程度リスクなく、失敗のない消費として、 楽しむ映画 と、 その時間を、 将来、何に繋がるか分からないけれど、 少しリスクを掛け投資して観る映画 どちらも選択できますよね。 確かに、 毎日頭を使い続け、 細かい感情に対応し続けるほど、 無限の力を持つ頭じゃないなら、 コーヒータイムのように休憩したいだろうし、 かと言って、 毎日こんなもの見ていていいのか? 意味があるのか?という、

          心に溜まったクラゲを消す

          カップ&スタンド 高子

          本日ご紹介するのは、 ここ数年を振り返った時、 圧倒的に買ってよかったもの、 白い「カップ&スタンド」 高子です。 道具なんだから、 黙って、ただ使えば良いのに、 なんで、わざわざ、 言葉にしたくなるのでしょう? この子のことを…。 道具なのに、 その役割を超える何かを、 醸し出す存在は、 どういうわけか 「 子 」 を纏いはじめます。 それは、こころの海の潮の加減、 潮位が変化するからではないでしょうか。 買った、という感覚の潮はだんだん引いて行き、 出

          カップ&スタンド 高子

          春を呼ぶ 呪文

          北陸の2月はまだ寒い、 上空にシベリア冬将軍が、 陣取っている。 春を探しているケメコは、 どこかに春が顔を出してはいないかと、 近所をくまなく探したが見つからなかった。 春は中々顔を出さず、 寒い日が続いた。 ケメコは、 冬将軍の寒さを堪えて、セーター編んでみた。 ちゃんこ鍋に誘って、一緒につついてみた。 けれど、冬将軍はおいとまするどころか、 上空に居座っていた。 ※ 2月14日、バレンタインデー、 巷では、 チョコが、トレンドに入った。 ケメコは、トレンド

          春を呼ぶ 呪文

          秘密基地という名の「ぬか床」

          「も〜すぐ 春ですね!」っていう出だしの、 歌があったなぁ…。 春は、お引越しも増えるでしょうね。 ふと思った、 いや、なんか違うなぁ…、 匂った…、 それとも、よぎった…? ぐらいの感じかなぁ…。 風のように、気配はあれど、 まだ、形になっていないもの、 恐らく、形にはなりそうにないもの、 それが置ける場所ってないかなぁ〜、 しかも、かさばらずに…。 ところで、 その手のものって、何だろう? 暮らしの中の「その他」かな? 押入れの奥の、 整理してないコレクション

          秘密基地という名の「ぬか床」