13.脳腫瘍

 2017年1月にはA病院でのMRI検査で脳に2ミリから5ミリの腫瘍が3か所に再発との診断です。私は勝手に肺腫瘍を主たる鬼と思い込み、またこれまでの薬剤により肺以外の脳など他の腫瘍も同時に良くなるものと思い込んでいました。しかし脳にも、また骨にも別の鬼が住み着いていたのです。
フジ養生クリニックの藤本先生からは「放っておいたら、肺より先に脳腫瘍で死を招くことになる」と告げられ、その旨をA病院の担当医師に伝えると、「えっ、脳も治療するの」という驚きの返答に啞然。この医師は専門である呼吸器内科のみを診て「どうせ2年程の余命だろう。脳の新たな治療の必要なし」とでも思っていたのでしょうか。私の命、私の存在は何もないのでしょうか。失望の限りです。他病院への転院も考えましたが、距離等を考えると地方では簡単に変更も許されません。また脳の治療先については同病院ではなく、机の中から隣県の民間病院のリーフレットを勧められ、詳しくその病院の事を尋ねても「そこに書いてある」との返答しか戻ってきません。おそらくどなたかの紹介なのでしょうが、治療機器、そして実績も不明で全くお粗末で患者に不安のみを与えてしまう対応でした。
結局、今後の脳治療には信頼、実績、そして最新機器による治療で評判とのことで藤本先生から「熊本放射線外科」を推奨頂き、
A病院からは、ある面、強引に紹介状を書いて頂き、早々に熊本を訪ねました。

 熊本では最先端の放射線治療を行うため、世界一の実績数を有する「ノバリス」また「サイバーナイフ」などの機器を備えており、先のリーフレットに掲載されていた頭に痛みを伴うピン固定などの処置も必要なく、無痛で短期間に2ミリから8ミリへと大きくなってしまった3か所の脳の腫瘍を4日間の通院治療で抑えて頂きました。同放射線外科クリニックの担当医、水上先生にはこの後、6年の間に大変危険な脳幹に発症した腫瘍など4度、また肺の腫瘍治療のお願いすることになります。
 それにしても、一方の担当医への信頼性はすっかりなくなりました。

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