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映画のかんそう(14)

twitterに垂れ流した映画の感想を集めてみた第14だん。
主に映画はTVの、深夜とかテレ東の昼間にやっているのとかを録画して、真夜中にひとりで観ています。
基本的に1映画1ツイート。(1ツイートで収まらないことが多くなってきましたが。)

ペイルライダー(1985年)
Pale Rider (1985)

映画『ペイルライダー』観た。流れ者が出て殺す!背中に6つの銃創をもつ物騒な牧師が、金鉱採掘利権独占を企図する悪党と腐敗保安官一味を倒す痛快西部劇。流麗なるカリフォルニア棍棒術やカーボンヴァレイ鎚術(一部妄想)、そして正確無比な射撃。クリントイーストウッドの全てがかっこいい。

イーストウッド演じる牧師、トップハットにロングコートのスタイリッシュな風貌、柔らかな物腰、いちいちクールでウィットな台詞と裏腹に、背中から恐るべき暴力の気配が立ち上り、ぞくぞくする。保安官一味のコートと銃がお揃いなのかわいいね

孤狼の血(2018年)

映画『孤狼の血』観た。昭和感溢れるゴリゴリのヤクザ映画。暴力描写は一切容赦なく血塗れで痛々しい。無軌道刑事役所広司、幹部なのにチンピラめいた竹野内豊、狂犬じみた中村倫也、そしてごっつい真珠の男・音尾琢真が超最高。終盤の覚悟完了した松坂桃李の目つきと無表情でパウンド繰返す姿が凄絶。

映画『孤狼の血』序盤のパチンコ屋での松坂桃李と勝矢の格闘、張り手を織り交ぜた打突が殺意全開で凄い。音尾琢真の、真木よう子との邂逅から真珠摘出され泣き入れるまでの一連のムーヴが神憑っている。特にあの喫茶店でのギラついた顔つきは演技を超えている。3年後を描いたという続編も観にゃ。

トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年)
Tropic Thunder (2008)

映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』観た。圧縮された人物紹介たる冒頭のスカム映画宣伝からたたみかけるように、プラトーンとか地獄の黙示録とかを継ぎ接ぎにしたようなパクリ戦争映画の撮影シーン、そして映画最大の見せ場となるまさかの手違い大爆破炎上。すばらしい。

無駄に豪華な出演者、監督主演でムキムキに仕上げてるベンスティラー、イカれたジャンキーぷりが迫真のジャックブラック、神妙に演技を語るロバートダウニーJr.、話の噛み合わないマシューマコノヒー、そしてFワード連発ハゲデブパワハラ豪腕プロデューサーを嬉々として演じるトムクルーズが最高!

実にどうでもいい10名→4人→3人→2人→1人のくだりや、ニックノルティに煽られてその気になったスティーヴクーガンがしめやかに地雷踏んで爆発四散したり、空砲と気迫だけで本物の麻薬組織を怯ませたり、個人的にツボなシーンが多数。この映画大好き。

ライト/オフ(2016年)
Lights Out (2016)

映画『ライト/オフ』観た。暗闇の中にだけ現れる謎の怪物とある家族の戦い。「だるまさんがころんだ」めいて近づいてきてコワイ。怪物は光を当てると消えてしまうので、銃では(マズルフラッシュのせいで)倒せないのが面白い。設定は全体的にふんわり。暗闇への純粋な恐怖を心に抱いて観るべし。

ディアボロス/悪魔の扉(1998年)
The Devil's Advocate (1997)

映画『ディアボロス/悪魔の扉』観た。メガネにカッチリした髪型のキアヌリーヴス良いね。徐々に精神が崩壊していくシャーリズセロンの演技が迫真。終盤のアルパチーノが最高。おどけて見せたり、雄弁に語ったり、優しげに囁いたり、目論見どおりにいかず激昂したりと、アルパチーノ濃度が激しく高い

特に好きなのがコニーニールセンと顔を見合わせた直後の、アルパチーノの穏やかで寛容さに満ちた素敵な笑顔。血が凍るような恐ろしさだ。元天使の長にして悪魔の王たる父の搦め手から脱すべく、己の良心に従った選択をしたキアヌリーヴスが、結局は虚栄心に囚われてしまうであろう結末の無常さは秀逸。

 
 
 

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