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本、教材、メンターの最適な「選び方」とは?【あなたの「天才」の見つけ方】


あなたは、正しい教材の選び方を知っていますか? 正しい選書ができていますか? あなたの信じるメンターは、本当にその人で大丈夫ですか?

去年と今年で知識量や考え方に変化がないという人は、選書の仕方が間違っています。

努力が続かなかったり、勉強が楽しいと思えていない人は、教材(参考書やコンテンツ)の選び方が間違っています。

あなたの道しるべとなるそのメンターは、、正直危ないです。。


今回は、簡単に情報が手に入る現代において、その「最適な選び方」をご紹介します。

これがわかっていないと、間違った教養を身につけていることに気づかず、いつまでも「自分にとっての正解」に辿り着けなくなります。

参考文献は、前回に徹底要約した『あなたの「天才」の見つけ方 THE POWER OF MINDFUL LEARNING』です。 今回のお話は、本書に書かれている内容を基に、私個人の考察を綴ったものになります。

後半の英語タイトルをみてわかる通り、「マインドフルネス」の知識を活用した内容です。 現代人は、忙しい毎日で心を失い自動的な行動ばかりしてしまっています。 そんな今だからこそ、間違ったインプットに時間を使うことをよしとせず、本当に正しい情報を見極める知恵を手に入れましょう。

(※もう絶版になっていて、上記は中古本です。クリックしても表示されないかも?)



最適な選書とは?


冒頭で、「去年と今年で知識量や考え方に変化がないのは選書の仕方が悪い」と言いましたが、「正しい選書ができていれば1冊の本が人生を変えてくれる」こともあるからです。 大して身にならない本ばかり読んでいる人は変化がなくて当たり前です。

そこで質問です。

あなたが書店に行って、あるいはAmazonで、ビジネス書を選ぶときの基準は何ですか?

「自分の知らないことが書かれている本」?
「価格以上の情報が書かれている本」?
「人生を変えてくれそうな本」?

正直言うと、これらを指標にするのは効率的とは言えません。 どれもGoogleやSNSで検索すれば手に入る時代ですし、無理してお金を払って読み切るのに時間のかかる本を買う必要もないでしょう。

「だから本を買うのは金の無駄なのだ」とまでは言いません。 本を読むことのメリットは、他にあるからです。それについては後述しますね。


まず先に、最適な選書の方法からお答えします。


それは、「答えのない本」を選ぶことです。


「え?」

と思いましたか?

しかしこれが効果的だと言えるのは、エビデンス(科学的証拠)まで出ているからです。

「答えのない」もので学ぶようにすると、「知識のインプット量は変わらないが、自分でその知識を活用できるようになる」ことがわかっています。


著者ランガーさんの行った実験を、わかりやすくして解説しますね。

実際の実験では、よくある方法として2つのグループに分けて違いを検証されています。

「アブソリュート・ランゲージ(絶対的な言葉)が使われた教材で学んだ人」と「コンディショナル・ランゲージ(条件付きの言葉)で解説された教材で学んだ人」の結果の違いをみるものです。

「アブソリュート・ランゲージ」とは、例えば、英語で「This is a paper.」と表現することです。「これは紙である」という意味ですね。

「コンディショナル・ランゲージ」は、「This could be a paper.」と表現することで、「これは紙かもしれない」と直訳することができます。

もっと具体的に言うと、「これは紙になりうるし、雨が降った時は帽子にもなりうるし、飛行機にもなりうるし、いろんな可能性がある」というのが一方のグループに使われた表現です。

実験の結果は、後者の不確実性を残された表現で学ばされた被験者ほど、創造性が必要とする問題に強かったのです。


同じ内容の本であっても、「断言」よりも「可能性を提示」してくれる方がいいみたいですね。

このエビデンスを基に、私は「答えのない本」を選ぶことをおすすめします。

「幸せになりたいならお金を稼ぐしかない。そして現代でお金を稼ぐにはYouTubeだ!」と断言する本より、

「幸せになりたいならお金を稼ぐといいかもしれない。そして現代で稼ぐにはYouTubeが効率的かもしれない」と可能性を提示してくれる本です。

すると読者は、「幸せになるためには他に方法があるかも」「YouTube以外に稼ぐ方法は何があるのかな」と視野を広げることができ、クリエイティビティも高まるのです。

前回の記事でも「丸暗記の弊害」は解説しましたが、「答えは1つである」と主張する本(や学校の先生)は、学ぶ側の人間にとっては視野狭窄のためのインプットになってしまうのです。


先ほど言った本を読むことのメリットですが、

私は「著者とのコミュニケーションができること」だと思っています。 

つまり、情報そのものより、それを通して著者が持っている視点や考え方を取り入れるのに読書は最適だと思います。 これは個人的見解の範囲ですが、エビデンスに従えば、その中でも「答えのない本」ほど良いのは確かです。



専門的な参考書やコンテンツを選ぶときの注意点。


次に、専門的な教材を選ぶときの注意点ですが、「自分のレベルにあったものを選ぶ」ようにしましょう。

自分の知識や能力に対して、簡単すぎるもの(エンタメ系)だと何も学びは得られないことは当然ですし、難しすぎるもの(知らない言語)だと、これは逆の意味で何も学びが得られなくなってしまいます。

そのため、これから選ぶ教材が「どれだけ専門的か?」「どれだけ有名か?」はあまり参考にはなりません。

それよりも、「自分の今のレベルは?」を把握することが先です。


ちなみにおすすめは、「ちょっと難しいレベル」の教材を選ぶことです。

詳しくは前回の記事の2と3の章を読んでほしいのですが、人は今のレベルよりもちょっと難しいことに挑戦している時、「最も集中力が高くなり、深い喜びも得られる」ことがわかっているのです。(心理学用語でフローと言う)



つづきは、「悪いメンターと良いメンターの見分け方」の解説になります。


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