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フリーミアムは新しい収益モデル?

なぜ無料で使えるサービスがあるのか?

このnoteも、InstagramやFacebookなどのSNSも、電話や友達とのやりとりはLINEを使えば無料。
スケジュール管理はGoogleカレンダーで共有もできて、メールはGmailがあれば困らないし、ノートはEvernoteやNotionやGoogle Keep、データ保管はGoogle DriveやBoxなどなど…。
「こんな時代に生きていると、有料サービスは使いたくなくなるんじゃないだろうか?」
と思ったときもありました。
実際、お小遣いで生活している学生たちは、無料サービスを当たり前のように使っていますし、わたしもいくつもの無料サービスを使っているのか、数え出したらキリがありません。
それでも、気がつけばわたしはいくつかの有料サービスを契約しています。
他にも「契約したい!」と思っているサービスはいくつもあります。

もちろん、「無料サービスがダメ」なんてことを言いたいわけではありません。
でもそもそも、なんで無料で使えるのでしょうか?

フリーミアムという収益モデル

「フリーミアム」という言葉をご存じでしょうか?
たとえば、Gmail。
ほとんどの人は無料で使っていますが、じつは有料プランもあります。
無料プランのサービスでも、本来はサーバー費用やソフトアップデートなど費用がかかっているはずで、その費用は有料プランの収益からまかなわれています
これが、フリーミアムと呼ばれる収益モデルです。
(もちろん全体で見ればGoogle(Alphabet)の他の収益からまかなっている部分も多くあると思いますが。。。)

つまり、一部のユーザーがお金を払って、多くの人がそのサービスを無料で使えるように支えているということで、わたしたちが多くのサービスを無料で使える正体なのです。
「フリーミアム」という言葉は、アメリカの「Wired」誌の元編集長クリス・アンダーソン氏の『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』で広まった感があります。

フリーミアムモデルは本当に新しいのか?

では、フリーミアムモデルはまったく新しいモデルなのか?というと、意外とそうでもありません。
たとえば、普段考えることはないと思いますが、飛行機の航空チケットで考えてみましょう。

わたしのような一般市民はエコノミークラスで片道数万円程度の料金を払いますが、一番上のクラスであるファーストクラスでは、数百万円というチケット代になります。
飛行機を飛ばすには燃料代だけでなく、整備や空港使用料等々様々なお金がかかるため、エコノミークラス数十~百数十人のチケット代程度ではまかなえません。
そこで、富裕層にたくさんお金を払ってもらって、そのお金から飛行機を飛ばす費用を出してもらっているのです。

カンタンに言えば、飛行機を飛ばす費用を100とすると、「富裕層90×1人:エコノミー1×10人」のようなイメ-ジです。
これをフリーミアムでは、「プレミアムプラン100×1人:無料プラン0×多数」としている。
つまり、ただ比率を変えているだけ、ということです。

創造は掛け合わせ

「創造」や「クリエイティブ」と言うと「まったく新しいものを生み出す」というイメージを抱きがちですが、実際は今あるものの掛け合わせで生まれるものです。
「フリーミアム」という収益モデルも、今まであった収益モデルの比率を変え、「無料」という名で利用者を爆発的に増やす=宣伝することに成功したクリエイティビティの結果、とも言えるのです。

いまわたしたちが行っているビジネスをいろいろな視点から考え直してみる。
「そもそもなんでこのタイミングでお金を払ってもらっているんだろう?」
「フリーミアムのように無料にできる部分はないかな?」
「まったく違うサービスの収益モデルと比較したらどうだろう?」
などなど…。

とくにいまの時代は、ITが発達してきて何をするにも低コスト・短時間でできるものがそろっています。
意外と身近なところから創造的な解が出てくるかもしれません。

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