2016/07/31

足元に置いていてギターの音を変える機械が壊れたので、
純くんと同じやつを菅さんに買ってきてもらいました(お金は払いました)
4種類の音を操ってましたが8月から5種類になります。

これについて補足してみる。

ツイートを補足するブログを書き出してから、色んな方に「これを補足して!と言ってもらえる。
ありがたいことだ。それではスタート。

僕はステージでギターを弾きながら歌っている。
みんな気にしているか気にしていないかは分からないけど、ギターの音色ってけっこうコロコロ変わる。

ジャーンだったりチャリーンだったりギャーンだったり、シャワワワだったり。

この音色は心意気とかで変わってるんじゃない。
心意気とかで変わっていると思った人がいたら目を覚まして欲しい。

実は最初から音色を設定していて、曲を表現する際にコロコロ変えているんだ。

たとえばAメロが大人しいメロディだったら、澄んだ綺麗な音色で弾きたい。
でも、サビで盛り上がっているなら高揚感のあるギャンギャンした音色で弾きたい。
それらを叶えるアイテムがある。


スイッチャーと呼ばれる専門機材だ。このボタンを押すと色々と音が変わるわけ。 

でも演奏中僕らは手が塞がってるから、行儀悪く、踏んでスイッチを切り替える。

練習中、この僕のスイッチャーが馬鹿になった。思った通りの音が出なくなった。
「よしサビで思い切りギャンギャンさせるぞ!」と思って
ギャンギャンのボタンを踏んだらチャリーンと鳴った。悲しい音色だった。
ていうか聴こえなかった。暴動中に仏壇のチーンのやつが鳴ったみたいになった。

オマケに電源アダプターが断線した。
ファミコンやプレステと同じだ。
電源アダプターが無いと電気が供給できない。
どんなに素晴らしい機材もただの模型と化す。

もはや使い物にならない。買い替えることにした。
下記のものだ。まだ本番では使っていない。

CAJ(Custom Audio Japan)というブランドだ。
僕はギターに繋がっている線も全部このブランドを使っている。
この線も色んな国の色んなメーカーがある。

この線は専門用語で「シールド」と呼ばれている。「盾で守る」という意味だ。でも実態は線だ。
正直呼び方は何でもいい。僕は「線」と読んでいる。

さて、スイッチが6つも点いてる。
4つだったあの頃から考えると天文学的な数値だ。

一番左のスイッチは「音が出ないようにする」 というどう考えても
ステージトラブルのもとになるスイッチだ。押したら最後。音が出なくなる。
これは爆破スイッチみたいなものなので、なるべく触らないようにする。

ちなみにパワワワワとかシャワワワとかズゥオオオンみたいな変な音を僕は使わない。
エコーぐらいだ。エコーは使う。みんなもカラオケで使うだろう。

このエコーのカッコいい呼び方は「リバーブ」

さて、これら変なギターの音をまとめて、専門用語で「空間系」と呼ぶ。
空間を司どるという意味だ。

これら空間を司る系の音を総して、Suck a Stew Dryというバンドのハジオキクチ先生が
「目に見える音」という哲学的表現をしていた。

ギターに精通していない人でも気付く音の違いということを端的に表した、
ソクラテスも裸足で逃げ出すエッジの効いた表現だ。


この「目に見える音」という表現は僕の中で空前の大ブームを起こした。
人にいちいち「目に見える音どんなん使ってる?」と言っていた。「は?」と言う返事が返ってきた。
三日程経ち、ブームは終わった。

先生のせいで少し脱線したがスイッチャーを新調した話だ。

今までの4つだったボタンは6つになった。
爆破スイッチは数えないので、残りのスイッチ5つで音色の切り替えを行う。
つまり、今まで4種類だった僕のギターの音色は5種類になる。

僕のギターサウンドは右のボタンから 


①チャリーン+エコー
②少しギャーン
③かなりギャーン
④猛烈にギャーン
⑤かなりギャーン+エコー

となった。
ここから分かることは、僕のギターサウンドはどれもそこそこ似ているということだ。
大きく分けて、チャリーンとギャーンしかない。ギャーンの段階が高いか低いかだけだ。

つまり先生の言葉を借りると僕のギターは「目に見えない音」になるのかもしれない。

先に書いておくと、チャリーンは「クリーン」ギャーンは「ひずみ」と呼ぶ。
漢字で書くと「歪み」だ。

高校生のときに楽器店で「ゆがみ系のペダルないっすか?」と発して大恥をかいた。
店員さんは不機嫌だった。

そして、この新たなCAJのスイッチャーは純君と同じやつだ。
どうやらスーパーマリオシリーズのように1とか2とかがあるらしい。続き物だ。

自分で買いに行くと不安なので、菅さんにVISAカードを渡して買ってきてもらった。
人にクレジットカードを貸したりしては絶対にいけない。

悪用される可能性をこちらから生み出してはいけないのだ。

「ギターを鳴らす」と言ってもその裏側には様々なドラマがある。
その目に見えないドラマが幾層にも重なることで、みんなの目に見えるドラマがステージで発火する。

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