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恥を捨て届けよう

 自分たちはいつも、世の中に自分の作ったものを出すことを恐れている。もしかすると笑われるんじゃないか。失敗するんじゃないか。いろんな恐怖に絡め取られてがんじがらめになり、自分の妄想に基づいた誰からも賛同を得られないものを作りがち。

 だからこそ恥を捨て、未完成状態で人に届けなくてはいけない。しかし、恥を捨てて世に公開することはなかなか困難。そこで今回はそのコツを整理してお届けしたい。

 一つ目のコツは、親しい人から見せ始めること。見ず知らずの人に見せようとすると自分たちは躊躇してしまうもの。そこを逆手に取って、関係性のある方から見せ始めるのも一手。

 例えば絵を描き始めたとして、それをSNSで全世界に公開することは難しいかもしれない。けれども気心の知れた友人に見せてコメントをもらうなら簡単。

 二つ目のコツは、未完成品だと宣言すること。もっと良いものにしたいので、厳しくフィードバックをくださいと言葉を添えて公開することで、完成品を届けなければならないというプレッシャーから幾分かは逃れられる。

 例えば、「まだ書き始めたばかりで完成にはほど遠いのですが、見てください!」と人々に対して依頼するようなもの。

 三つ目のコツは、最初から完成のターゲットを小さくすること。巨大なものを完成させようとすると、どの段階のものも未完成扱いとなり公開に躊躇が発生してしまう。だからこそ、細分化して小さな成果でも完成品として紹介できるような心構えを持つことが大切。

 例えば、本当の完成系が花畑の絵だったとしても、一番最初の完成系を一輪の花を描き切ることと定義して、そこから人々に見てもらうように。

 恥を捨て公開することで、自分たちは妄想を抜け出し、改善を重ねてより良い未来に至ることができる。けれども恥というものは恐ろしく、自分の中で完成したと思えなければ公開は遮られてしまう。だからこそ、親しい人に見せることから始めよう。未完成品だと宣言していこう。細分化して小さな完成品を届けていこう。アイデアをカタチにしたい皆様の一助となりますように。

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