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見られている自分たち

「相手のことを自分はどんな風に捉えているのか」という問いを改めて考えさせられる機会があったので、その体験を今回は紹介したい。この話の始まりは、深夜に届いた一通のメッセージだった。

「現在、アプリ開発に向けてエンジニアの方にご協力いただいています。その方が偶然にも中本さんがご存知の人と思われたので、多面的な観点から把握したく連絡させていただきました。リファレンスチェックのようで恐縮ですが、 中本さんから見た率直なコメントをいただけると有難いです」

 その質問を受け「そういえば、どんな方だったかな?」と記憶を振り返っているうちに、大枠で三つのポイントでチェックしていることに気付けた。

 一つ目のポイントは、人柄。思い返せば彼はポジティブだっただろうか。彼には周りを笑顔にするユーモアがあっただろうか。彼は困っている人に手を差し伸べる親切さを持ち合わせていただろうか。といったところを振り返っていた。

 二つ目のポイントは、責任。思い返せば彼は口だけで終わらず、言葉通りに実際に行動を起こす人だっただろうか。約束や目標に対して一貫して真摯に取り組んでいただろうか。期限や期日に対して期待されるアウトプットを出していただろうか。といったところを振り返っていた。

 三つ目のポイントは、役割。思い返せば彼はチームを組んだ時に、どんな風にして貢献していただろうか。積極的に前に出てリーダーシップを発揮するタイプだろうか。それとも縁の下の力持ちとして人知れず活躍をしていたのだろうか。それとも戦略的な思考で参謀役として関わっていただろうか。といったところを振り返っていた。

 何かにつけて自分たちは誰かに見られているもの。今回のケースでは人柄、責任、そして役割の三つのポイントで回答したけれども、他にも様々なシチュエーションで、様々な観点で評価されているに違いない。自分たちは常に見られていることを意識して、前向きに真摯に責任を持って取り組んでいこう。

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