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鍛えるべき決断力

「10秒以内に決めること。カフェに入って何を注文するかをね」とあるアトツギ様から言葉を授かったので、今回は「決断力」をテーマに書き記したいと思う。

 そのアトツギ様曰く、リーダーの仕事は決断に尽きる。その決断は容易に下せないからこそ、日々の訓練で鍛える必要があるとのこと。そこで自分が「どうすれば鍛えられるかな?カフェに入って1分以内に何を注文するか決めるとか?」と尋ねたところ、「10秒以内だよ(笑)」と笑われてしまったというエピソードだ。

 ではどうやって決断力を磨いていけばいいのか?決断に立ち向かう心構えを今回はメモしていこう。

 一つ目は、決断に正解はないとの心構えが大切。自分たちはついつい、物事に100%の正解があるに違いないと考えてしまう。小学校の算数のように。けれども世の中には正解も不正解もなく、決断したことを正解にしていく在り方が求められると自分に言い聞かせることで、より心を軽くして決断をすることができる。

 例えば手元に、英語と中国語を完璧に覚えることができる魔法の本があったとして、どちらを選べば人生やビジネスがより良くなるかなんて、世界の誰にも答えられない。ある人はAIや他人に任せると言い放ってどちらも選ばない道を選ぶこともあるだろう。

 二つ目は、決断しないことがリスクとの心構えが大切。自分たちはついつい、決断を先延ばしにしがち。決断しないことで、いつの日か物事が勝手に良くなったりすることを夢見たりしてしまったり、決断の恐怖から逃れようとしてしまう。けれども残念なことに、決めないことはトラブルを増やすだけ。

 例えば和歌山県のミカン農家が、温暖化を踏まえてミカン以外の南国フルーツの栽培を検討していたとしよう。マンゴーにしようか。ドラゴンフルーツにしようかと。けれども決めることが怖くて放置を続けてしまうと、ミカンが育たなくなり、結果的にビジネスが倒れてしまうこともある。

 決断は怖いもの。もっと良い道があったんじゃないだろうか。責任が全て自分に飛んで来るんじゃなかろうか。色々な思いが交錯して、どうしても避けたくなってしまうもの。けれども、そもそも決断に正解はなく、決めないことでリスクは増すばかり。それを念頭に入れ、日常生活から練習を繰り返して磨き上げていこう。

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