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ビールを飲みながら速くなる~各論③~打ち上げから就寝まで

 普段の練習ならいざ知らず、大会ならもちろん打ち上げですね!!
 もう30km以降はこのことばかりを考えて走っていたと言っても過言ではないです。とはいえ、前章でランニング直後にビールには待ったをかけました。宴会・打ち上げまで待ちましょう!と。
 そして、待ちに待った宴会です!ただ宴会は、フルマラソン以上の持久戦となることもよくあります。2-3時間で終わらず、5-6時間や半日と、フル宴会、ウルトラ宴会をされる方も多いでしょう。
 そんな宴会をリタイアすることなく完走するために、そして少しでも走力を落とさないために書いてゆきます。 

1.打ち上げ

 さて飲酒!その時には総論①~③について、しっかり意識しましょう。
・抗酸化食品の摂取(ミト活)
・リカバリーのたんぱく質の摂取(筋活)
・水分の摂取(水活)
・ビールを抑える
・・・「ビールを控える!?」
それを守るかは別として、できることをやっていきましょう。

 1-1.打ち上げでの抗酸化食品の摂取(ミト活)

 運動後はたんぱく質たんぱく質・・・となる方が多いと思います。
 ですがたんぱく質よりも意識して欲しいのは、体・肝臓を労わる食品、抗酸化食品です。野菜だろ!?と思うかもしれません。それも半分当たりですが、海鮮物にあるEPAなどもおすすめです!
「枝豆・豆腐」大豆フラボノイド
「鮭」スーパーウルトラ抗酸化物質のアスタキサンチン!!
「お刺身」EPA、DHA豊富
 大手ビールの辛口「ピルスナー」は、抗酸化食品と合いますね。他スッキリ系で個性的なビール「セゾン」を経由してもよいかもしれません。そして肉系に移る時に品揃えがあれば「ヴァイツェン」や「IPA」にシフトするのはいかがでしょうか。

 1-2.打ち上げでのリカバリーのたんぱく質の摂取(筋活)

 打ち上げでは総論で述べた通り、3時間おきにたんぱく質が多い食品を一品摂取することを推奨します。要は始まるとき一品と、終了前に一品(または二次会の始まるとき一品)ですね。
 宴会の開始時といえば・・・枝豆ですね。鮭や魚介系も筋活にもミト活にも使えそうです。が、肉類は筋活にしか使えなさそうですね。ミト活と筋活を併せて枝豆や魚介系を一品摂取、肉類ならオリーブオイルをかけたりサラダなどを別に摂取したうえで、あとは好きなものを食べましょう!!

 1-3.打ち上げでの水分の摂取(水活)

  水活の総論でも述べましたが、飲酒をすると尿量が増加、口喝、飲酒の悪循環になります。口喝時のビールはもうそれは極上の美味しさなのはわかります。ただ、口喝→ビール→口喝→ビールのループは泥酔するまで無限化する可能性があります。
 ・アルコール度数の低いビールにする。
 ・飲水をしながらビールをのむ。
 ・ノンアルビールとビールを交互に飲む。

 口喝時に飲水代わりにビールをのまない!できれば右側に水を、左側にビールを置いていると、のどが渇いたときについついビールを飲んでしまわないようになります。
 自分は、宅飲みではビールとビールの間をノンアルビールで繋いでいます。ノンアルビールは水分!!ついつい量が増える方は、量をセーブすることにもつながります。

 肝臓の働きを高めるためにも、体のアルコール濃度を高めないためにも水分をしっかり摂取しましょう。

 1-4.ビールを抑える

 口喝時に飲水代わりにビールをのまないこと!これに尽きます。
 カレーは飲み物でも、ビールは食べ物!しっかり味わって飲みましょう。そのためにはビールの味わい方を学んでみませんか?どうしてもスーパードライや一番搾りは、水のようにグビグビ飲んでしまいます。大手ビールメーカーの造った悪魔の酒です。
 それよりも、しっかり香りも風味もあるクラフトビールを勉強してみませんか!?最近はマンガでもあるので、勉強しやすいと思います。
・琥珀の夢で酔いましょう(一部無料)
・よりみちエール(最初のみ無料)
・ばっかつ
・まんがでわかる ビールが10倍美味しくなる知識(一冊完結)
・恋するクラフトビール(一冊完結)
 大手のビールをグビグビ飲んでしまうのは、メーカーの罠!本来のビールの飲み方、つまり香りを感じて、味わい、余韻を楽しみましょう。

 できれば都度アルコールチェッカーで、酔い具合を検査するのが賢明です。宴会の時に測定するのがはばかれるようなら、普段の一人のみの時に測定してみましょう。先日呼気中のアルコール濃度の測定器を紹介したと思います。イヤイヤ面倒くさいよ、そんなの測定しながら飲みたくないよ!!と思う方も多いと思います。ただ近いうちに、ガーミンのようなリストバンド型の測定器具がでます。
 2019年のフロリダ大学の文献より、開発中の端末の写真を載せます。

 まだまだ皮膚の厚さ、発汗、周囲の湿度、温度、動き、その他の要因で誤差が生じ、そして呼気中のアルコール濃度に比べると感度が低そうです。

 リストバンド型の測定器も面倒くさいという方が多いと思います。
 でも実はですね、2005年くらいですかね。GPS時計が出たての頃は「そんなもので走行速度を見ながら走るなんて味気ない」と思っているランナーが多かったんですよ!今ではGPS時計がないとチャンと走れないランナーも多いですが(^^;
 いずれはこれで見ながら飲んで、翌日は反省する時代がくるんではないかなぁと思います。
 ちなみに2020年に同大学から新しい文献が出ましたが、有料文献なので読めませんでした。また2017年にアメリカでクラファンした時に、日本でもそれを紹介した記事がありました。

2.打ち上げ解散後

 飲酒すると、その後尿量は増加します。しっかりと飲水したつもりでも、もちろんビールで水分補給したつもりでも(笑)、1-2時間たつと脱水になり肝臓の働きが落ちてきてしまいます。そして睡眠という長時間の絶食に備えてアミノ酸の補給もしましょう。
 筋肉を守り、肝臓の働きを高めるためには飲水、肝臓ドリンク、そしてBCAAです。
・スポーツドリンク+肝臓ドリンク(Kanzo)
・スポーツドリンク+シジミ味噌汁(自販機の)
・アミノバリュー+肝臓ドリンク(ウコンの力)
などはいかがでしょうか。
 消化に時間のかかるものを摂取すると睡眠に影響が出るので、たんぱく質はアミノ酸(BCAA)でスマートに摂取しましょう。

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